DVDを見ていた子どもが、「かぁちゃん、”ちょこざいな”って何?」と話しかけてきました。
「このおじさんなぁ、すぐに”ちょこざいな”とか”こしゃくな”とか”きゃつ”とか古い言葉を使うから、意味分かれへんねん。」
「猪口才な」「小癪な」「彼奴」って子どもにしたら、ふるくさく聞こえるし意味がわからないのか…
大人だとなんとなく通じる言葉だけれど、子どもに聞かれても正しい意味を教えれない・・・そんな経験、あなたもありませんか?
子どもの疑問に答えるべく、今回は猪口才の意味や語源・使い方について紹介します!
この記事を読み終わる頃には、猪口才についてお子さんにもわかりやすく説明できるようになりますよ(*^-^*)
まずは、意味と読み方から、一緒に見ていきましょう。
猪口才の意味・読み方!
分かりやすいように、もう少し簡単な言葉にすると、
- いかにも生意気なさま
- 生意気で憎らしいさま
- 利口ぶって、なまいきだ
- ずるくて抜け目がない
ですね!
さて「猪口才」の意味はわかりましたが、いったいどんな流れでうまれた言葉なのでしょうか?
「猪 イノシシ」なんて勇ましい漢字が入っているのも気になります。
その疑問を解決するために、次の章で語源・由来を見ていきしょう!
猪口才の語源・由来とは?
「猪口才」の語源はいつかあるのですが、今回は有力と言われている説を紹介しますね。
といっても言葉の意味の組み合わせになるので、意味を掘り下げって説明することになります。
まずは、「ちょこ」の意味から説明しますね。
「猪口」はお酒を飲むときに使用する「お猪口」と同じ漢字。
「猪」なんて勇ましい漢字を使っていますが、「猪口才」の場合は、残念ながら「猪」に関連はなく単なる当て字です(^-^;
「猪口」の意味は、「ほんの少し」や「ちょこっと」「わずか」。
「才」の意味は、「生まれつきもっている知能の働き」「才能」です
「猪口」と「才」の意味を合わせると、「ほんの少しの才能」「わずかな才能」となります。
そこから、「わずかな才能しかないくせに生意気な」「利口ぶりって、小賢しい」という意味に転じていったんですね!
普段使いが難しい言葉ですが、せっかく「猪口才」の意味を掘り下げて学んだのですから、次は実際に会話の中で使えるようになりたいですよね。
というわけで、次の章では例文を作ってくことにしましょう。
猪口才の使い方・例文!
これまで意味の章・語源の章を見てきてわかるように「猪口才」は、あまり良い意味で使われる言葉ではなさそうですね。
いますよねぇ…「親の顔が見たいわ!」と思わず言いたくなるような子ども。
「親が親なら、子も子」という言葉もあるくらいだし、関わらないのが一番かもしれませんね。
うんうん、「勘違いした」態度を取る人って本当に、社会にはたくさんいますよね。
やはり、目上の方は敬わないといけませんね。
「猪口才」と同じく「こんなふうに言われたくない!」と思う言葉は他にもあります。
良い機会ですので、ご紹介しておきますね^^
- 横上破り:常識から外れた無理なことを平然と押し通そうとすること。
- 獅子身中の虫:組織の内部にいながら害をもたらすもの。
- 顰蹙を買う:人から嫌がられる言動をして、嫌われ、軽蔑・避難されること。
- 昼行燈:役に立たない人。ぼんやりしている人。
- うどの大木:からだばかり大きくて役に立たない人。
などがあります。
どれも、本当に嫌味な言葉ですよね( ̄▽ ̄;)
まとめ
「猪口才」の意味や語源・使い方の紹介をしてきましたが、いかがでしたか?
日本独自のものである「ちょこ」が関係している言葉であった「猪口才」ですが、英語で表現することはできるのでしょうか?
- impertinent(小生意気な)
- pretentious(偉ぶった)
- try to appear smart(利口ぶる)
などが、そうですね。
日本語での類語はどうでしょうか?
ちょっとした例文と一緒にご紹介しますね。
- きいた風:いかにも物知りぶったなまいきな態度を見せること。知ったかぶり。
- しゃらくさい:気の利いた風をする。生意気である。
- こまっしゃくれた:小賢しい。子どものくせに生意気な。
何もわかっていないくせに、利いた風な口をきくな(# ゚Д゚)
いちいち大げさに騒ぎやがって、しゃらくさいヤツだ!
Tくんはこまっしゃくれているんだけど、なぜか憎めないから不思議だよね。
などがあります。
こうやって並べてみると、類語も古くさい言葉と子どもには言われるかもしれませんね。(笑)
でも、聞きようによっては「粋(いき)」な言葉にも聞こえませんか?
慣用句やことわざは上手に使えば「粋」な言葉です。
ぜひ、あなたもそんなふうに使ってくださいね!
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