「お前、語るに落ちたな」犯人を取り調べるシーンでの刑事さんの一言。
ドラマを見ていた私は、内容をそっちのけで刑事さんの言っていた「語るに落ちる」の意味を考えてしまいました(汗)
日常会話の中以外にも、ことわざを聞く機会って意外と多いですよね。
分からない言葉があっても、すぐに調べられないこともあったり…。
せっかく調べたのにすぐ忘れちゃう!なんて方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は「語るに落ちる」の意味や語源について紹介します!
わかりやすく、覚えやすいよう紹介するので、一緒に学んでいきましょう!
語るに落ちるの読み方・意味とは?
誰かから質問されても秘密を明かさず慎重に話を進めるものの、自由に話しているとうっかり秘密を話してしまった!なんて、あなたにも経験ありませんか?
結構あるある話ですよね!
では次に、語源についてご紹介します。
語るに落ちるの語源とは?
「語るに落ちる」はもともと「問うに落ちず、語るに落ちる」という言葉でした。
「問うに落ちず、語るに落ちる」も「語るに落ちる」と同じように「誰かに問われても白状しないが、自分で語らせると思わず秘密などを白状してしまう」という意味があります。
「問うに落ちず、語るに落ちる」が時を経て簡略化され、今の「語るに落ちる」になったんですね。
ちなみに、「語るに落ちる」は日常会話だけでなく、警察用語にも使われているんですよ(;゚Д゚)!
冒頭の刑事ドラマの話でもあったように、取り調べの中で犯人がうっかり自供することを警察用語で「落ちる」と言います。
では次は、詳しい使い方や例文などをご紹介します!
語るに落ちるの使い方・例文!
では具体的にこのことわざはどのように活用すれば良いのでしょうか?
まず、「語るほどの価値ではない」「どうしようもない」という意味として使う人が多くいますが、それは間違いです。
実は、正しい意味を知らないと誤用が多い言葉。
会話の中で相手が思わず秘密を話してしまったときなどに、「いま、語るに落ちたね。」などと使うのが良いでしょう。
語るに落ちるは、使う場面が結構多いと思うので、ここだ!という時にぜひ使ってみてくださいね!
では次に、日常会話で英語を使うという時に使える「語るに落ちる」の英語表現についてお話します。
まず、「語るに落ちる」は直訳すると「fall to talk」となりますね。
ですが、この文の中の「fall」は「降る」「落ちる」「落下する」という意味なので相手には伝わりません。
正しく訳すと、「inadvertently reveal」と表すことができます。
「inadvertently」は「うっかり」「軽率に」、「reveal」は「明らかにする」「暴露する」などの意味があるのでこの表現だと相手に意味が通じますね。
ちなみに、「問うに語らず、語るに落ちる」を直訳すると、「to keep a secret when asked about it, but let it slip inadvertently when chatting on another occasion.」と、とても長い文章になります(笑)
まとめ
「語るに落ちる」の類義語として、「口を衝いて出る」「口走る」「不用意に口にする」などがあります。
どれも「言わなくてもよいことを思わず言ってしまう」という意味になります。
やはり、口から出る言葉についてのことわざなので、先程あげた類義語にはどれも「口」と入っていますね。
ちなみに、「語るに落ちる」によく似たことわざ・慣用句があります。
- 語るに足る:語るだけの値打ちがある
- 語るに忍びない:話すのが辛い
- 地に落ちる:名声や権勢が衰えてしまった
- 顎が落ちる:食べたものがとても美味しかった
という意味があり、「語るに落ちる」とは全く別の意味です。
使うときは混同しないように注意して使いましょう!
今回学んだ「語るに落ちる」ぜひ状況によって使ってみてくださいね!
くれぐれも、自分が語るに落ちないよう気をつけてください!(笑)
関連記事(一部広告含む)