先日、高校時代の友達と久しぶりに会った時のこと・・・

「Aっていたじゃん。あいつに散々良くしてきてやったのに、この前裏切られた。こんな形でしっぺ返しされるなんて…もうAとは会わない」と、愚痴を聞かされました。


しっぺ返し


「まあまあ落ち着て」と宥めつつ、「あれ、しっぺ返しってこんな使い方だったっけ?」と疑問が浮かんできます。

「しっぺ返し」の正しい意味や使い方って、改めて聞かれると思い出せない…

そこで今回は「しっぺ返し」について意味や使い方を紹介します!



しっぺ返しの意味・読み方!


「しっぺ返し」「しっぺがえし」と読みます。

意味は、「あることをされたときすぐに仕返すこと」です。



やられたら、やりかえす!なんだか、ハンムラビ法典みたいですね。(目には目を、歯には歯を)

そもそも、「しっぺ返し」の「しっぺ」とは何のことをいっているのでしょうか。

語源を調べて、確認していきましょう。


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しっぺ返しの語源とは?

しっぺ返しは、もともとは「竹篦返し(しっぺいがえし)」という言葉でした。

「竹篦(しっぺい)」とは、座禅の際に戒めの時に打つ道具で、割った竹に漆を塗った細長い板状のもののことをいいます。

座禅を組んでるときに居眠りしちゃって、僧に板みたいなので「喝っ!」って言われながら叩かれてるとこが出てきますよね。
その時に使われてるあの板のことです。


竹篦は鎌倉時代に禅宗の伝来と共に、日本に伝わりました。

寺で座禅を行うとき、高徳の僧が交替で竹篦を打つ役を務めるのですが、打たれた人も打ち返す立場になります。

このことから、「やられたことを即座にやり返すこと」を「竹篦返し」というようになり、時が経つにつれて「しっぺい」の「い」が消えて、「しっぺ返し」というようになりました。


あと、誰でも子供のときにやったこと、やられたことがあると思う「しっぺ」!

人差し指と中指をそろえて、相手の手首などをたたくやつです。

実は、指を竹篦に見立てたものなので「しっぺ」というそうです。

子供の時、「なんでしっぺって言うんだろ~?」って思っていたんですよね!

思わぬところで解決しました!

まさか座禅のときに叩かれる、あの板を指で模したものだったとは(*´∀`*)


しっぺ返し

しっぺ返しの使い方・例文!

「しっぺ返し」は、僧侶が竹篦で打ったり、打たれたりすることから「やられたことを、即座にやりかえすこと」という意味でした。

この意味だと、良いことをやられたらやりかえすでも「しっぺ返し」って言っていいような気がします。

ですが、「しっぺ返し」を使うときは、裏切られたとき・嫌なことをされた時にやりかえす・やりかえされるときです。

語源自体も竹篦で叩かれるという相手に対してマイナスな行為だから、裏切られたときとかに使うのかもしれないですね。

では、使い方を例文で確認していきましょう。


同期のAとは同い年で、お互い色々助けあってきた。入社してすぐの頃は、毎週のように飲みに行ってよく語り合った。いろんな失敗も一緒に経験してきた。

だが、入社して数年を経つと、出世を意識して以前のようには付き合えなくなってきたのだ。「同期の中で一番に出世したい」、お互いにそんな気持ちがあった。

この間の社内の飲み会で、会社のアイドルBさんと隣の席になった。
俺はつい調子にのってしまって、BさんにAの昔の失敗談を面白可笑しく話してしまった。

それがAに伝わったようで、イライラした様子のAから、今日仕事中にしてしまったミスを「以前も同じミスをした」とみんなの前で咎められた。

ちょっとした出来心でAの失敗談を話してしまったが、思わぬ形でしっぺ返しを受けた。


ちょっとしたすれ違いから、仲が悪くなることってありますよね。

年齢が近かったり、立場が同じだと特に。

お互いライバル関係を意識しながら、高めあっていける関係になれるといいなと思います。


では、二つ目の例文を紹介します。

私の友だちのA子は、B子にいじわるされることがある。

A子はおとなしい子でB子に嫌なことされても、言い返すことがない。

それに調子づいてB子は、わざと無視したりと嫌なことを繰り返す。

この間さすがにA子も我慢の限界にきたようで、B子に「そんなに気に入らないなら、私の近くに来ないで」と言っていた。

B子はまさかA子からしっぺ返しされるとは思っていなかったようで、驚いた顔をしていた。

普段おとなしい人ほど、怒らすと超こわい…嫌なことをやられ続けていたA子のしっぺ返しは、かなりすごそうです。


それでは、続いてしっぺ返しの類語を紹介しますね。

  • 意趣返し(いしゅがえし):恨みを返すこと、仕返し、復讐
  • 仕返し(しかえし):仕返すこと、報復すること、復讐



「しっぺ返し」や「意趣返し」だと文が長くなっちゃって分かりにくいときは、簡単に「仕返し」を使うとまとまりがよくなります。


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まとめ

今回は「しっぺ返し」について意味や語源、使い方を確認しました。

座禅でイメージされる、あの板がしっぺ返しの語源になっていたとは!おどろきでした。

また、冒頭の友だちの話の部分は、「しっぺ返し」というにはふさわしくないですね。

友だちはAに対して良いことをしてきたのに、嫌なことで返された。このときは「仕返し」を使うのが適当だと思います。


しっぺ返しに関連したことで一つ。

ゲーム理論では「しっぺ返し戦略」というのがあります。

これは、「相手が協調路線できたらこちらも協調、裏切りできたら裏切る」という戦略です。

まさに、やられたらやり返す!な戦略ですね。

小話程度に覚えてもらえると嬉しいです。

個人的には、しっぺ返しされることがないよう、日々周りに嫌なことしないで生活していこうと改めて思いました。


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