なんとなくは分かるけど正確な意味は分からない・・・。そんな言葉って意外に多いですよね。

「怪我の功名」もそんな言葉のひとつ!

うろ覚えで使っているから何かの拍子に疑問に思ったり、子どもに聞かれて答えられない・・・
そんな経験、あなたにもあるんじゃないでしょうか?


怪我の功名


知りたいと思ったときが、知るタイミングです^^

そこで今回は、怪我の功名の意味や語源、使い方について紹介します!

この記事を読み終わる頃には、子どもに聞かれても安心ですよ(*^-^*)

それでは、一緒に見ていきましょう。



怪我の功名の意味・読み方!


「怪我の功名」「けがのこうみょう」と読みます。

意味は、「失敗したことや過失が、思いがけずにもよい結果につながること。何気なく行ったことが偶然にもよい結果をもたらすこと。」です。 



「怪我の功名」って言葉を聞いただけでは、なかなか意味と結びつきませんね。

こういう言葉には、何か語源となるお話か言葉の成り立ちに秘密が隠されてることが多いです。

次の章では語源や言葉の成り立ちについて見てみましょう!


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怪我の功名の語源・由来とは?

いきなり結論からいうと、「怪我の功名」には、残念ながら語源らしい語源はありません(;´Д`)

と、いうことは、「単語の意味が合わさってできている言葉」ということになります。

実は、このような成り立ちの慣用句やことわざは思いのほかあるもんなんです。

などがお仲間ですね。詳しく紹介していますので、良かったら見てくださいね!


それでは、「怪我の功名」を単語ごとに区切って意味を掘り下げていきましょう。

まずは「怪我」の意味からです。

  1. あやまってからだに傷を負うこと。また、その傷。
  2. 思わぬ過ち。過失。損失。
  3. 思いがけない事態。不測の結果。

「怪我の功名」で使われている「怪我」はまさに②の意味ですよね。


では、続いて「功名」の意味です。

「功名」の意味は、「手柄を立てて、名をあげること。また、その手柄。」です。

ちなみに、ちょっと比喩表現が含まれていて、「良い結果」と表現してます。

では、ふたつの意味をつなげてみると、「思わぬ過ちや過失・損失が良い結果となる。」と、なりますね。


ここで、注意事項も紹介しておきます。

「怪我の功名」を「怪我の巧妙」や「怪我の光明」「怪我の高名」と誤表記をされる場合があるようです。

巧妙や光明・高名と表記してしまっては「思わぬ過ちや過失・損失が巧みな」「思わぬ過ちや過失・損失が明るい」「思わぬ過ちや過失・損失が有名」と訳のわからない言葉になってしまいます。

なので、誤表記に注意してください


さて、言葉の成り立ちのお勉強が終わったところで次は「怪我の高名」の使い方を続けて見ていきましょう!


怪我の功名

怪我の功名の使い方・例文!


久しぶりにドライブに出たら道に迷ってしまった( ノД`)シクシク…

ところが、それが怪我の功名となり以前から、行ってみたかったお店に偶然たどり着く結果に


離れた実家で暮らす父が、出張ついでに会いにきてくれた。

帰る時間が迫ってきたときに雨が振り出たので、急遽私の家に一泊していくことになった!

これが怪我の功名となって、久しぶりにゆっくりと話ができてうれしかった(^_^)



ちなみに、「怪我の功名」を使うときの注意すべき点は、「思いがけず、良い結果が出たとき。」に使うという点です。

ですから、

久しぶりにドライブに出たら道に迷ってしまった( ノД`)シクシク…

それが怪我の功名となって、スピード違反で捕まってしまった



というように、偶然性が高くても悪い結果に繋がってしまう場合に「怪我の功名」と使うのは誤りですから注意してくださいね。


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まとめ

いかがでしたか?「怪我の功名」の意味や語源・使い方を見てきました。


実はこの「怪我の功名」には、英語版と呼ばれる言葉があるんですよ!

come out smelling like a rose.
直訳すると、「不運や悪行から、バラの香りをさせながら抜けだしてきた。」です。

こちらは、悪評や不運などにあった人が、結果としては身の潔白が証明されたりかえって評判を高めたりするという意味です。

他にも、

  • lucky break(思わぬ幸運)
  • by a fluke(まぐれで)

なんていう表現もします。


ついでに、類語も紹介しておきますね。

  • 過ちの功名:「怪我の功名」に同じ
  • 怪我のひり当たり:「怪我の功名」に同じ
  • 雨降って地固まる:もめごとなど悪いことが起こったあとは、かえって基盤がしっかりしてよい状態になることのたとえ。
  • 災い転じて福と為す:身にふりかかった災難を、うまく活用して、そのまま自分に役立つものとして利用するさま。
  • 人間万事塞翁が馬:幸せが不幸に、不幸が幸せにいつ転じるかわからないのだから、安易に喜んだり悲しんだりするべきではないというたとえ。



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