「序の口って言っても難しいやん!」

学校から帰ってくるなり子供がぼやきだしました。


序の口


意味がわからず話を聞いてみると…

今日から運動会で演技する「ソーラン節」の練習をはじめたのだとか。

息を切らせながら練習する子供たちに、先生が「まだ序の口!序の口!」と言ったのが、気に入らなかったらしい…

ところで、「序の口」の正しい意味を分かって怒っているのでしょうか(^-^;


なんとなく意味はわかっている気がしているものの、それが正解か問われれば不安…

そんな経験あなたも一度くらいあるんじゃないでしょうか?

そこで今回は「序の口」の意味や語源・使い方の紹介です。

よく聞く言葉だけで、本当の意味は合っているのでしょうか?

一緒に見ていきましょう。



序の口の意味・読み方!


「序の口」「じょのくち」と読みます。

意味は、「物事の始まったばかりのところ。初っ端。」です。



物事の始まりを表す言葉に「口」が付くということは、ひょっとしたら「入り口」や「上り口」に関係するんでしょうか。

語源をみていくことで、その疑問が解決できるかも!?

ということで、次は語源をみていくことにしましょう。


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序の口の語源・由来とは?

「序の口」の語源をたどると、相撲にたどりつきます。

そう、「序の口」は相撲用語だったのです。


あなたもご存じのとおり、相撲とは土俵で力士が組み合って戦う日本の古来から行われているスポーツですね。

もともとは武芸・武道であると同時に神事や祭りでもありました。

相撲を武道として行う場合に、力士たちの順を記した表を「番付表」といいます。

番付表には、入門したばかりの力士が相撲をとる前座のような場(前相撲)から出世した力士しか名前を載せることができません。

「番付表」に名前が載るようなった力士たちの一番下の階級を「序の口」というのです!


前相撲から出世をしたとはいっても、「序の口」は番付表に名前がやっと載ることになった程度のこと。

ちなみに、名前が小さく小さくしか書かれないので「虫眼鏡」とも呼ばれるんですよ。

虫眼鏡でないと見えないくらい小さな文字ということに由来しています。


「序の口」はもともと、番付の上り口という意味で「上の口」と書かれていました。

しかし「上」は上位ともとれるので紛らわしさをなくすために「序の口」と書かれるようになったのです。

では、なぜ階級を表す言葉であるはずの「序の口」が、「物事の始まったばかりのところ。程度が低い。」という意味になったのでしょうか?

実は、
相撲界の階級に足をやっと踏み入れた・番付の上り口にたった → 物事の始まったばかりのところ
という比喩表現なんです。


ということは相撲の一番下の階級が違う名前だったなら、「序の口」は違う言葉になってのかもしれませんね(*´▽`*)

ちなみに、力士の階級である番付表の順は上位から、横綱・大関・関脇・小結・前頭(平幕)・十両・幕下・三段目・序二段・序の口 となり総勢約600人が名前を連ねます。

しかし、番付表に名前を連ねることができたとしても幕下以下の力士には基本的に給料はありません。

十両以上になって、やっと給料がもらえ一人前とよばれるそうです。

相撲界って厳しい世界なんですね。


序の口

序の口の使い方・例文!

「序の口」の意味や語源を学んだので、次は例文を見ていきましょう。

こちらで、実践的な使い方を学んでくださいね。

今朝の天気予報で今日は真夏日になるって言っていたなぁ。

梅雨が明けたばかりだっていうの…

暑さもまだまだ序の口で、本格的な夏はこれからだと思っていたのにすでに真夏日なんて!

今年の夏は、猛暑に間違いなさそうだ。


さぁ、今日から3日間は強化合宿だ!

アップがわりのサーキット練習でみんなヘバッているけれど、まだ序の口だぞ

きつい練習はこれからが本番。みんな、気合を入れろ!


姉の影響で、中学での部活はテニス部に入ることにした。

まだまだ序の口なので、今は素振りでフォームを作ることが主な練習。

地道な練習はつまらないけれど、ここをしっかりしないとね!


僕自身は結構いい線までいけると思っていた今回大会。

まだまだ序の口だったようで、決勝トーナメントにさえ進むことが出来なかった(泣)

この悔しさをバネに、これから毎日の練習をがんばっていこう!



と、こんなふうに「序の口」を使っていきましょうね。

意味や語源をしっかりと覚えていれば、きっとうまく使えますよ!


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まとめ

いかがでしたか。

「序の口」の意味や語源・使い方を見てきました。

相撲用語が語源ということは、日本独自の言葉と予想できる「序の口」。

ですが、意外や意外、英語にも「序の口」と意訳される言い回しがあるんですよ。

  • It is just the beginning.
  • 直訳すると「それはただの始まりにすぎません。」となります。

  • You haven’t seen anything yet.
  • ネイティブがよく使う表現のひとつで、直訳はすると「あなたはまだ何も見ていません。」となります。

ふたつとも、「物事の始まったばかりのところ。」の意味ですね。


もちろん、日本語にも似たような意味の言葉はたくさんあります。

ちょっとした例文とともにいくつかご紹介しますね。

  • 幕開け:物事が始まること。「スキーシーズンの幕開け」
  • 出端(ではな):~し始めようとする途端。「事業の出端からつまずく」
  • 滑り出し:物事の始め。活動の始まり。「好調な滑り出しで事業は軌道に乗る」
  • とば口:入口にあたる初めの部分。「工事はまだほんのとば口だ」
  • のっけ:最初。「のっけから失敗した」



といった具合に同じ「はじまり」を表す言葉でもこんなにも種類があるんです。

たくさんおぼえて、その場面にぴったりとくる言葉をチョイスしてくださいね。


せっかく、相撲のお話をしたので同じように相撲用語に語源がある言葉もいくつかご紹介しましょう。

  • 八百長:勝負事で真剣勝負をせずに事前に示し合わせた通りの結果にすること。
  • 仕切りなおし:勝負事や仕事などを最初から最初からやり直すこと。
  • 胸を借りる:実力が下のものが上のものに相手をしてもらうこと。
  • 懐が深い:どんな相手や状況でも受け入れて対応できる包容力のあるさま。
  • ぶちかます:勢いよく体当たりをして強い衝撃を与えること。最近は言葉で相手に強い衝撃を与える時にも使うことがある。

このほかにも、本当にたくさんありますので一度調べてみてくださいね。

小さなつながりからはじまる、言葉のループ。たどっていくと、いろいろな言葉とであえそうですね。


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