人間には他の動物とは違い、とてもたくさんの感情がある動物です。
喜び、悲しみ、怒り、楽しい、恐怖、嫉妬等々…
そんな中でもこの言葉は、なんとも言えない気持ちを表す言葉なんです!
さぁ、「なんとも言えない気持ち」とは、どんな気持ちのことなのでしょうか?
今回は、歯が浮くの意味や語源、使い方について紹介していきますね!
早速、意味の説明からしていきますよ!
歯が浮くの意味・読み方は?
これらは正に「なんとも言えない気持ち」と表現出来るのではないでしょうか?
1つ目の方は経験したことがある人も多いと思います。なんだかよだれが出てくるような、不思議な感覚ですよね!
そして2つ目は「何かを言われて、それをきっかけにして」気持ち悪く感じること。なんです!
しかし、2つ目は特に難しく感じますよね。これだけではあまりピンと来ません。
それには、この語源を知ると、もう少しこの言葉について深く知ることが出来ます。次は語源の勉強をしていきましょう!
歯が浮くの語源とは?
ここで「歯が浮く」の語源について解説をしていきますね!
「歯が浮く」は大きく分けて2つの意味がありましたが、そのベースはどちらも「感覚、ある違和感」によるものです。
とても酸っぱい物を食べたとき、よだれが出るのと同時になんだか歯がゆいような、不思議な感覚になりませんか?
他には歯をくいしばった時です。
見た目ではわかりませんが、歯をくいしばるということは、とても力がかかっていることで歯や顎に随分とダメージがあるそうですよ。
一度くいしばったくらいではなりませんが、例えば歯軋りのように寝ている間とか、長時間歯に力が加わった時に歯が浮く感覚になることがあります。
それは歯がうずくような、もどかしくなるような不思議な感覚です。
あまりやりすぎると、顎かだるくなるような感覚までしてきますので、もし試されるときは気を付けてくださいね。
そんな歯がゆいような、うずくような、もどかしくなるような…とても不思議な感覚を昔の人は「歯が浮く」と表現したんですね。
「浮く」とはとてもおもしろい発想!
実際に歯は浮きませんが、文面からも歯がふわふわ浮わついているような、落ち着きのない印象が伝わってきませんか?
本当に日本語の例えとはおもしろいものばかりですよね!
その「歯が浮く」が転じて、2つ目の意味「軽薄な言動、きざな言動に対して気持ち悪く感じること」が生まれたと考えられています。
軽薄とは、なんだかうすっぺらい言葉を並べられたり、いわゆる「おせじ」のようなことを指します。
そんなことを言われると歯がむずがゆくなるような、なんとも言えない気持ちになりますよね。
それを物理的な「歯が浮く」にリンクさせて使い始めた、ということなんですね!
では次は実際の使い方について勉強していきましょう!
語源を知ることも大切ですが、実際の使い方を知ることでもっと具体的に使用する場面が見えてきますし、イメージが掴みやすいと思いますよ!
歯が浮くの使い方・例文!
「歯が浮く」の使い方について解説をしていきます!例文をあげますのでどんな使い方があるのか参考にしてください!
- 「最近、歯が浮くような感覚に悩まされている」
- 「君に出会ったのは運命だ!と、歯が浮くようなセリフを言われた」
- 「下手なおせじを聞くとなんだか歯が浮くよなぁ」
3つの例文をあげてみました。
1つ目は歯の調子が悪いのでしょうか?物理的に歯が浮く不快感を表しています。
2つ目と3つ目は「歯が浮くことを言われた」ということで、きざなセリフ、あり得ないおせじを聞いて違和感を感じた、何とも言えない気持ちを表していますよ!
これは「言われた側、聞いた側」が使う言葉なので、覚えておいてくださいね!
さいごに
最後に「歯が浮く」の類義語を紹介したいと思います!どんな言葉があるのでしょうか?
- 「舌先三寸」
- 「鼻につく」
- 「虫酸が走る」
「したさきさんすん」と読みます。「口先だけのうわべだけでうまく相手をあしらうこと」という意味がありますよ!
「口先三寸」と間違った使い方をしている人がとても多いそうなので、気を付けて使いたい言葉ですね。
「はなにつく」と読みます。「飽きて嫌になること、人の振るまいがうっとうしく感じられること」という意味があります!
「むしずかはしる」と読みます。「胸がむかむかするほどに不快でたまらないこと」という意味がありますよ!
今回は「歯が浮く」という言葉について説明をしてきました!
「何とも言えない不思議な感覚」というあいまいな表現でしたが、語源や使い方を知ることで具体的なイメージも掴めたのではないでしょうか?
この言葉は体験してみて初めて「これだ!」と納得するのが一番かもしれません。
日常生活でも意外とそんな場面に遭遇することってあるものですよ。
是非「歯が浮く」瞬間を探してみてくださいね!
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