同僚と飲んでいる時、ついつい職場の愚痴に花が咲きます。

「あいつさぁ、成績いいからって上から目線なんだよ…鼻にかける感じがするんだよな!」

「まぁまぁそう言うなよ~!どこにでもそんな人がいるんだよなぁ」


鼻にかける


なんて返事をしながら話を聞いていましたが、同僚が言っている「鼻にかける」って…どんな意味だったっけ?

あちこちで耳にすることはあるけど、突然言われると「あれ?」って思う言葉ってたくさんあるんですよね。

「鼻にかける」も、そんな言葉の1つ。

今回は、鼻にかけるの意味や語源、使い方を紹介します!

早速、一緒に見てみましょう。



鼻にかけるの意味・読み方は?


「鼻にかける」は「はなにかける」と読みます。

「自慢する、得意がる、高慢」という意味がありますよ。



私ははじめて知ったときは、「あー!いるいるそういう人!」って思いました^^

しかし、すぐに「なんで鼻にかけるっていうんだろう?」という疑問に…。

実は、その謎は「鼻にかける」の語源に隠されているのです!

思わず、「へー!」と言ってしまうような面白い語源なんですよ!

引き続き見ていきましょう!


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鼻にかけるの語源とは?

「鼻にかける」はどんな由来から生まれた言葉なのでしょうか?


実は、鼻に何かをかけられたわけではなくて、「高い鼻」が基になっているんです!

話はアヘン戦争後の中国に遡ります。

当時、中国は世界の超大国で「世界の中心は自分達の国だ!」という政策を行っていました。

しかし、彼らはアヘン戦争で大敗し、不公平な通商条約を結ぶことや、西洋人が大量に移住してきて、大きな態度で中国人に接してくることを目の当たりにします。

中国の人々にとっては、それまでの思想が全く通用しない衝撃的な状況…。


その為、中国人には、「西洋人は大きな態度で得意がる、高慢な人種だ!」というイメージが根付いてしまったんですね。

西洋人と言えば、私たちアジア人とは違って高い鼻を持っています。

その印象から、鼻が高い人種=高慢」というネガティブなイメージになってしまいました。

そこから「鼻にかける」という言葉が生まれたと言われてます!


ちなみに、当時の中国では西洋人のことを「胡人」と呼んでいました。

「胡」は「きゅうり」のことですから、高い鼻がきゅうりに見えるほどだったのだろう、と考えられていますよ!

その後、その言葉が日本に渡り、日本語として使われるようになったんですね!

まさか中国から来た言葉だったとは!なかなか面白い語源を持つ言葉です(´∀`)


せっかく意味と語源を覚えたのですから、早速使ってみたいですよね。

次はその使い方について勉強していきましょう!


鼻にかける

鼻にかけるの使い方・例文!

「鼻にかける」の例文をあげていきます!

  • 「営業成績がいいのを鼻にかける」
  • 「彼は仕事も出来て、明朗で、人気者で…それを鼻にかけないところがまたいいよね」
  • 「鼻にかける態度で、彼女に嫌な思いをさせてしまったようだ」



このように使えますよ!


「自慢する、得意がる」という意味ですので、基本的にはネガティブなことに対して使います。

しかし、2つ目のように否定形にすることで「彼」の人のよさを最大限に引き出すことが出来るんですね!

使い方によってもたらすイメージがガラッと変わる面白い使い方です。

それだけ「鼻にかける」にネガティブな印象があるということなのでしょう。

こんな使い方も出来るんだな~くらいに覚えておいてくださいね!


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さいごに

最後に「鼻にかける」の類義語をまとめましたので、紹介していきます。

  • 「小鼻をうごめかす」
  • 「こばなをうごめかす」と読みます。

    意味は「得意そうな表情をすること」です!

  • 「鼻笛をふく」
  • 「はなぶえをふく」と読みます。

    この言葉には、「口を閉じ、声を鼻に抜いて歌うこと」と「得意になること」の二つの意味があります!

  • 「鼻に当てる」
  • 「はなにあてる」と読みます。意味は「自慢すること」です!



この3つの言葉はすべてに「鼻」が入っていて、意味合いもとても似ています。

共通点があると覚えやすいと思いますので、覚えるポイントにしてみてくださいね!


今回は「鼻にかける」の意味や語源、使い方について解説をしてきました!

意外な語源に驚いたのではないでしょうか?

まさか中国の、しかも西洋人の高い鼻から来ているなんて全く想像もつきませんでしたよねΣ(´∀`;)

それが日本語として現代で定着しているなんて、感慨深いものがあります。

面白い語源と合わせて説明出来たら「物知り~!」なんて感心されるかも!

是非参考にしてくださいね!


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