あなたは「裏をかく」という言葉の正しい意味を知っていますか?
恥ずかしながら、私は最近まで少し違うニュアンスで認識していました…
意味を知ってみると、振り替えれば裏をかかれた経験は幾度とありました。
きっとこれを読んだ後はあなたもそう思うと思いますよ^^
今回は、「裏をかく」にどのような意味や語源があって、実際にどんな場面で使えるのか、順番に説明していきますね!
裏をかくの意味・読み方とは?
悪い例をあげてしまいますと、私は単純に「反対のことをする」という意味で捉えていたのですが、深く調べてみるともう少し違うニュアンスの言葉でした。
そしてこの言葉にはとても歴史があったのです!
さらにここで疑問なのが、「裏」って何?ですよね!
裏と言うくらいですから、何かの裏側なのでしょうか?
いったい何の裏なのか?そしてなぜその様な意味になるのか?「裏をかく」の語源を調べてみましたよ!
早速解説していきますね^^
裏をかくの語源は?
では、まずは語源を説明していきますね!
話は随分と昔の日本の歴史を辿ることになります。
昔の日本は「戦」があちこちで行われていて、鎧と盾で防御し戦に望みました。
不備があれば思わぬ不覚をとられて、敵の刀や槍で身体を貫かれ、鎧の裏にまで到達してしまうことがあったそうです。
万全の態勢で望んだつもりが、あんなに強そうな鎧までも突き通してしまうなんて、予想外ですよね(;゚Д゚)!
鎧は身を守る為の防御策ですから、「それを貫く」→「相手の作戦を打破する」ということになります。
このことから、相手の隙をついて、思ってもいないようなことをして出し抜くことを「(鎧の)裏をかく」と言うようになったそうです。
裏とは、鎧や盾の裏側のことだったのですね!
身体を貫くなんて少し衝撃的な内容でしたが、昔に生まれた言葉がほぼ同じ意味で現代も使われているなんて、面白い発見でした(*^-^*)
では、せっかく覚えたので実際に使えるようになりましょう。
いったいどのような場面で使える言葉なのでしょうか?次は使い方を説明していきます!
裏をかくの使い方・例文!
実際に使っている様子を想像しながら読んでみてくださいね。
一番使いやすいのは「裏をかかれた!」と悔しがる場面が圧倒的ではないでしょうか?
例えば、あなたと私でじゃんけんをするとします。
私が「チョキを出すよ!」と宣言。
それを聞いたあなたは「相手はチョキを出すと言って、パーを出してくるのでは?」と予想してチョキを出しました。
しかし私はグーを出してきて、あなたは負けてしまう…。
これが正に「裏をかかれた!」の使い方ですね!
作戦を読まれて出し抜かれた形になってしまいました。
逆の立場から言うと「裏をかいてやった!」といった言い方になります。
説明はじゃんけんでしたが、スポーツやゲーム、ビジネス戦略での場面などでも使うことが出来ますね!
その他に、少しややこしいですが「裏の裏をかく」という表現もあります。
例えば、お互いの作戦を探りあって何度も何度も頭脳戦を繰り広げる様子など、よく小説やマンガなどにあるような設定です。
あの様子こそお互い「裏の裏をかく」「裏の裏をかかれた」と表現することが出来ますよ。
さいごに
裏をかくの類義語をいくつか調べてみたので紹介しますね!
- 「意表をつく」
- 「足をすくう」
- 「相手に一杯食わす」
相手の予期しないことをして相手を驚かせる。という意味があります。よく囲碁の世界で「意表をつく手に驚かされた」などと使われることがあります。
相手の隙をついて、卑劣なやり方で失敗させることを言います。よく「足元をすくう」と耳にしますが、これは間違いなので気をつけてくださいね。
まんまと人を騙すことを意味します。例えば「詐欺師に一杯食わされた」などと使えます。
「裏をかく」を含めて、どれも騙されたり、「やられた!」と悔しがる場面で使うことが多い言葉ですから、使わずにすむのが一番!
わざわざ進んで騙されたい人はいませんからね^^
しかし、誰しも必ずそんな場面を経験していくことになります。
そんな時に使い分けてこれらの言葉を使えたら、自分の悔しさも周りに伝わりやすく、気持ちを理解してもらえるきっかけになるかもしれません。
今日これを読んだことで語彙が増えて、またひとつレベルアップ出来たのではないでしょうか?
正しい日本語で会話が出来れば、あなたのイメージも「学があるなぁ」とアップしていきますよ!
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