細かいことをグダグダとうるさく言う人を「重箱の隅をつつくような人」と言います。
でも、何だか不思議な言葉ですよね?
どうして、「つつく」と「うるさい」のでしょうか。それに「重箱」と「人」の関係もわかりません・・・。
今回はそんな疑問がいっぱいの言葉「重箱の隅をつつく」の紹介です。
意味を勘違いしてしまったり、使い方を間違えたりしないために「重箱のすみをつつく」の正しい意味や語源・使い方をしっかりと見ていきましょう。
まずは、意味と読み方から一緒に見ていきましょうね。
重箱の隅をつつくの意味・読み方
「重箱の隅を楊枝でほじくる」や「重箱の隅を楊枝でつつく」「重箱の隅を杓子で拭う」などと言う場合もあります。
意味を見てみましたが、冒頭部分での疑問は解決しませんね…
次の章で、言葉の成り立ちを見ていくことにしましょう。
重箱の隅をつつくの語源・由来とは?
ちなみに、重箱をご存知でしょうか?
重箱とは、料理を詰めるために使われる蓋つきの四角い容器の事です。
お正月にお節料理を入れたり、うな重などが入っているあの入れ物ですね(*´∀`*)
四角い容器、その隅っこに残るものは当然細かいもです。
そうですね…例えば米粒や煮物の欠片・焼き魚の身をほぐしたクズ、なんかが残るんじゃないでしょうか。
そんな細かいものまで、ほじくって食べるなんて「やらしい」とか「意地汚い」というふうに見る人は少なくないはずです。
なんだか、せこせこした行為ですもんね(;゚∀゚)
この「やらしい」ととられる行為を、「細かいことまでごちゃごちゃと口うるさく言う人。」の様子に例えたのが「重箱の隅をつつく」ということなのです。
比喩表現を使っているから、直接的な関係が分からなかったんですね!
そして、ここで注意点をひとつ!
実は「やらしい」「意地汚い」を「重箱の隅をつつく」の意味と勘違いしてしまいがちです。
しかし、比喩として使われてはいますが、「重箱の隅をつつく」の意味ではありません。
間違えて覚えないように、気をつけましょうね。
また、重箱の真ん中にあるご馳走がある状態で、ご馳走に目もくれずに、隅っこにある欠片のようなものばかりに目がいく状態ということもありますよね。
そんな状態を「本質が見えていなくつまらないことを詮索する人」に例え揶揄する言葉として使われることもあります。
こちらの使い方も覚えておいてくださいね。
次の章は、使い方の紹介です。
重箱の隅をつつくの使い方・例文!
では早速、例文を見ながら「重箱の隅をつつく」の使い方を見ていくことにしましょう。
どうでもいいようなことを、いちいち取り上げて口うるさく言うこと」という意味で「重箱の隅をつつく」を使っている例文ですね。
何でもかんでも疑ってかかり口うるさく言う人…残念ながら結構いますね。
人間、どうでもいいようなことでもいちいち口うるさく言われるとストレスに感じでしまうものですからね。
こちらは先ほどの章で紹介した「本質が見えていなく、つまらないことを詮索する人」を揶揄する言葉として使っている例文です。
このような使い方もできるということを頭の隅にでも置いておいてくださいね。
と、このように「重箱の隅をつつく」を使います。
どうでもよいことにケチをつけられたときなどに、「重箱の隅をつつく」を使って表現してみてくださいね。
あまり良い意味の言葉ではありませんから、使わないに越したことはないのかもしれませんが…
まとめ
いかがでしたか?
「重箱の隅をつつく」の意味や語源・使い方を見てきました。
「重箱の隅をつつく」の類語にはこんなものがありますよ。
- 揚げ足取りをする:言葉尻や言い間違い、ちょっとした失敗などを取り上げて相手を責めることです。
- 粗をさがす:他人の欠点や過失を、ことさらにさがし出すこと。また、そうして悪口を言うこと。
- 言葉尻をとらえる: 他人の適切さを欠いた言い方につけこんで、皮肉を言ったり批判したりする。
- 片言隻句(へんげんせきく)をとらえる:わずかな言葉。ほんのちょっとした言葉につけこんで、皮肉を言ったり批判したりする。
- 難癖をつける:相手の瑣末なミスや欠点などを大袈裟に取り上げ、責め立てること。
英語では、nitpick(しらみつぶし)やsplit hairs(毛をかき分けて探す)で表現することができますよ。
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