「N部長の受注管理は舌を巻くほど、きちんとしているよなぁ…
俺はまだ試行錯誤の途中なんだけど、どうしたら良いと思う?」
営業のMさんから、相談を受けました。
N部長の補助につかせてもらっている私は、何だか自分まで褒められたようで、ちょっといい気分♪
なんとなく「驚いた」と感じたときに使う言葉だと思ってたけれど、この使い方で正しいのかちょっと不安…。
そんな経験あなたにもありますよね。
もしも勘違いしていたら、恥ずかしいですからね(/ω\)
そこで、今回は「舌を巻く」の意味や語源・使い方を紹介いたします。
まずは、意味と読み方から見ていきましょう。
舌を巻くの意味・読み方!
圧倒されている状態を表す言葉のひとつですね。
勘違いが多い言葉に「巻き舌」があります。
こちらの意味は、「舌の先を巻くようにして勢いよく話すこと。また、その口調。」なので、全く違いますね( ̄▽ ̄;)
舌を巻くの語源・由来とは?
「舌を巻く」の語源をたどると、中国へとたどり着きます。
古代の中国、「漢」と呼ばれていた時代に作られた書物である「漢書-揚雄伝」に書かれている「舌巻」が語源といわれています。
「舌巻」とは舌を折り曲げ先を奥へやった状態のこと。
このままでは、もちろん、話せませんよね。
ちなみに、あなたも感心したり、おどろいたりしたときに声が出なくなってしまう経験したことあるんじゃないですか?
その状態を、舌を巻いて話せなくなっている状態に例えて「舌を巻く」というようなったのです。
そう、慣用句お得意の比喩表現だったのです。
ここまでで、「舌を巻く」の意味と語源を学ぶことができました。
次の章では例文を作って実際の使い方を紹介しますね。
舌を巻くの使い方・例文!
「舌を巻く」を使うのは「圧倒されている状態」のときでしたね。
それを踏まえて例文から使い方を見てみましょう。
こちらの「舌を巻く」は「相手を褒める」意味で使われていますね。
良い事で圧倒されるのは、素晴らしい事だと思います。
次の例文はどうでしょうか。
こちらは、「呆れて言葉が出ない」という意味で「舌を巻く」を使っていますね。
このように、「舌を巻く」は良い意味にも悪い意味にも使える言葉です。
同じ「圧倒されている」状態でも随分違います。
だからこそ、ビジネスシーンで使う場合には、特に気を付けなければいけません。
相手に失礼がないように上手に使い分けたいものですね。
そのためには、「舌を巻く」だけを単語として覚えるよりも、使い方(例文)をセットにして覚えておくことをおすすめします!
また、ただ単に「驚く」「圧倒される」のでなく、「言葉を失うくらい」という前提がつくときにのみ「舌を巻く」を使いましょう。
突発的な「驚き」に使うのはふさわしくありません。
例えば・・・・
と、このような使い方です。
「あっ!」と思わず言葉を発していますし圧倒されているわけではありませんから、「舌を巻く」を使うはふさわしくありません。
このような場合は、
と、するほうがよいでしょう。
驚いた時・圧倒されたときなどになんでもかんでも「舌を巻く」を使わず、上手に類語やそれにふさわしい言葉を使いこなしてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
「舌を巻く」の意味や語源・使い方を見てきました。
「舌を巻く」は比喩表現を使った「驚き」「圧倒」を表す慣用句でしたね。
もちろん、類語はたくさんありますよ。
一例になりますが、ご紹介しましょう。
- 開いた口が塞がらない:相手の行動・態度に、あきれ返ってものが言えない様子。
- 唖然とする:びっくりしって声も出ない様子。
- あきれてものも言えない:あっけにとられて言葉を失う様子。
- 感服する(かんぷくする):人の行った行為や技術などに深く感心し、尊敬のきもちを抱くこと。
- 瞠目する(どうもくする):感心や驚きで目を見張ること。
などがあります。
このように、類語をいくつか知っているだけでも語彙の幅がひろがり、言葉を上手に使い分けることができます。
言葉を調べるきっかけは様々ですが、疑問を持ったときに調べることはとても大切なことだと思います。
色々な言葉を知り、上手に使いこなせれば素敵な大人、間違いなしですよ(*^^)
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