「去年の忘年会、君の行動は常軌を逸していたよ」なんて上司に言われたら、あなたならどうしますか?
へこんじゃう?腹をたてちゃう?
その前に、「常軌を逸する」の意味って何だったっけ?ってなっちゃいますか?
ということで今回は「常軌を逸する」の意味や語源・使い方をご紹介します。
本当に言われたくない言葉なんでしょうか?
一緒にみていきましょう。
常軌を逸するの意味・読み方!
なんだか難しい言い回しになってしまっていますが、簡単に言えば「普通じゃない」や「常識はずれ」ですね。
「常軌を逸脱(いつだつ)する」と言い間違えることが多いので注意してください。
また、似たような言葉に「機を逸する(タイミングをのがす)」があります。
こちらも併せて注意してください。
では、意味をより深く理解するために次は語源をみていきましょう。
常軌を逸するの語源・由来とは?
こちらでは、語源を紹介します。
と、言いたいところなのですが「常軌を逸する」には語源らしい語源や由来はありません。
そこで、今回は単語の意味をご紹介しながら、言葉の成り立ちをみていくことにしましょう!
まずは「常軌」の意味からはじめましょう。
- つねにふみ行うべき道
- 普通のやり方・考え方
- 常道
続いて「逸する」の意味にいきます。
- 取り逃がす。逃す。
- ある範囲からは外れる。
- もらす。おとす。うせる。なくなる。
- 気ままに楽しむ。
です。
ここまでくると、もうわかりますよね(*^-^*)
ふたつの単語の意味をあわせると「普通のやり方・考え方から外れる」つまり「普通とは違った常識から外れた言動をとる」「常識はずれ」ですね。
常軌を逸するの使い方・例文!
簡単な言葉とはいえ間違えた使い方をしてはいけません。
恥をかかないためにも例文を参考にしながら、使い方を学びましょう。( ..)φメモメモ
その前に「常軌を逸する」の意味をもう一度思い出しましょう。
「普通とは違った常識はずれの言動をとる・常識はずれ」でしたね。
「常識」とは、「社会の構成員が有していて当たり前のもの」です。
つまり一般的に正しいとされるものですね。
「常識」から外れている=悪い意味で使われる ということです。
それをふまえて、例文をみていってくださいね。
「常軌を逸する」だけを聞けば固い言葉という雰囲気ですが、意味がわかれば使いやすい言葉でしたね。
「常軌を逸する」行動をとる人は日本にだけでなく、外国にもいるはずです。
英語で表現できるのでしょうか?
こちらも例文を使ってみていきましょう。
Her behavior was a departure from the normal.(彼女の行動は常軌に逸したものだ)
「aberrant」が「異常な」という意味がある単語がにあたります。
他にも「常軌を逸する」と意訳される言葉に off one’s rocker(正気を失う。正常に考えることができない)という言い回しがあります。
A man is dancing in the middle of the road,he’s off his rocker!
(道路のど真ん中で踊っている人がいるけど、常軌を逸しているよ!)
やはり、外国にも常識はずれな人はいるんですね。
あなたの周りにも「常軌を逸する」行動をとる人、いるんじゃないですか?((+_+))
まとめ
いかがでしたか?
「常軌を逸する」の意味や語源・使い方をご紹介してきました。
今回の言葉は語源を持たない言葉でした。
同じように語源を持たず単語の意味だけで成り立っている言葉に
などが、あります。
もちろん、同義語もたくさんありますよ。
ほんの一例になってしまいますが、ご紹介しましょう。
- 風変わりな
- 型破りな
- エキサイトした
- 並大抵のことではない
- 突拍子もない
- 正気を疑う
- 狂気(きょうき)の沙汰(さた)
などなど、本当にたくさんあるんです。
今回のように成り立ちをたどっていくと、いろんな発見がありますね。
単語として意味だけの言葉、単語からは想像もつかない語源がありそこから生まれた言葉etc…
日本語って本当に奥が深いですね。
関連記事(一部広告含む)