「あのお店って敷居が高くない?」ママ友たちが話していました。
あれ、そうえばこの間ネットニュースで「敷居が高い」の意味ががどうのこうのって載っていたなぁと思い出しました。
話題になっていたことは覚えているものの、内容が思い出せません。
もしかしたら、敷居が高いの正しい意味を勘違いして覚えてるかも(;´∀`)
そこで今回は「敷居が高い」の意味や語源を紹介します。
え~!というような事にぶちあたりますよ!
一緒にみていきましょう。
敷居が高いの意味・読み方!
えーーー!思ってた意味と違うーって、あなたもなったのではないでしょうか?
実は、多くの人が正しいと思って使っていた「自分には合わない(分不相応)」「レベルが高い」という意味は、つい最近まで誤用とされていたんです(;゚Д゚)!
しかし「高級だったり各が高かったりと思えて、その家・その店に入りにくい」という表現が2017年12月に発売の広辞苑第七版に付け加えられました。
結果、いままで誤用だった意味が正しい意味になることに!
こんなことをリアルタイムで目(ま)の当たりにするのは貴重な体験ですね。
敷居が高いの語源・由来とは?
意味が追加されてしまった「敷居が高い」ですが、語源に変更があったわけではありません。
まずは「敷居」とは何か説明しますね。
玄関や室内に建具(たてぐ)を入れるためには、レールや溝をつくる必要があります。
その下の横木を「敷居」といい、「敷居が高い」の「敷居」は玄関の横木をさしています!
ちなみに、実際に跨(また)げないほど敷居を高く作るなんてありえません(笑)
家の作りによりますが、せいぜい数センチ~10センチ程度です。
実際に高くて入りにくいのではなく、気持ちの上で高い敷居があり入りにくいという心理を比喩しているのですね。
敷居が高いの使い方・例文!
では、実際に例文を作ってみましょう。
まずは、「敷居が高い」の本来の意味を使った例文です。
- 先日迷惑をかけてしまったので、A社はなかなか敷居が高いよ。
- 実家に帰るなんていつ以来だろう。なんだか敷居が高く感じる。
- 師匠は長い間無沙汰してしまっているから、訪ねるのは敷居が高いなぁ。
- 叔父に借金をしているから、あそこの家は敷居が高いよ。
次は、本来なかった意味の「自分には合わない」など を使った例文です。
- ここのレストランは高級な感じがして敷居が高いね。
- クラシックコンサートなんて僕には敷居が高すぎるよ。
- ・あのチームの入団テストを受けるなんて僕には敷居が高いよ。
ちなみに、こちらの例文は本来、こんな風に言うべきだったのでしょうね。
- ここのレストランは高級な感じがして、近寄りがたいね。
- クラシックコンサートなんて僕には分不相応(ぶんふそうほう)すぎるよ。
- あのチームの入団テストを受けるなんて僕にはレベルが高いよ。
こちらのほうが、簡単な言い回しに聞こえ 少しですが印象がかわりますね。
まとめ
「敷居が高い」って英語で表現するときにはこんな風に使うとよいですよ。
- hesitate to
- feel hesitant to
どちらの意味も「~することをためらう、二の足をふむ」です。
「敷居が高い」は行きづらい事を表す言葉なのでピッタリですね。
他にも「敷居」が使われている慣用句やことわざがあるので例文と一緒にご紹介します。
- 敷居を跨ぐ(またぐ):その家に出入りする。
- 敷居越し:敷居を隔てて(へだてて)何かをする。
- 男は敷居を跨げば七人の敵あり:男がいったん家の敷居をまたぐと、外にはすでに多くの敵が待ち構えている。
二度とうちの敷居を跨ぐな!
お隣さんと敷居越しに話した。
男は敷居を跨げば七人の敵ありというだろ。僕だって毎日気楽に学校に言っているわけじゃないんだよ。
広辞苑には意味が追加された「敷居が高い」ですが、他の辞書ではまだ追記がありません。
本来なかった「自分には合わない」などの意味で使う場合は注意が必要です。
そうはいっても「その使い方間違い!」と鬼の首をとったように指摘するもの避けるほうがよいでしょう。
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