子供のテストにこんな答えが書いてありました。

Q:「うなぎ」をつかった慣用句になにがありますか?例文を使って答えましょう。
A:「僕のおばあちゃんの家はうなぎの寝床です。」


うなぎの寝床


先生、私の実家を知らないのに「〇」しちゃってます!
しかし、本当に正解なのでしょうか?

その為には、まずはうなぎの寝床の正しい意味を知る必要がありますね。

そこで今回は、うなぎの寝床の意味や語源について紹介します!

気になる語源も詳しく説明してますので、一緒に見ていきましょう。



うなぎの寝床の意味・読み方とは?


「うなぎの寝床」の読み方は「うなぎのねどこ」です。

意味は「前から見たらが狭いけれど、入ったら長い形をした家」です。



辞典っぽく意味を書くと「口が狭くて奥行が長い形をした家屋」「何とか寝床だけは敷けるくらい窮屈な部屋」「細長くて狭い窮屈な場所」です。

何か理由があってこんな形になったんでしょうか?

語源と一緒に見ていきましょう。

ちなみに、寝床とは寝るための床。寝るために敷かれた敷物・布団などです。


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うなぎの寝床の語源とは?

「うなぎの寝床」の語源は鰻の生態にあります。

鰻の体が細長いのは、あなたもご存知ですよね。

では、生態はどうでしょうか?

うなぎは川の底のドロの下・岩の隙間など細くて長い場所に巣を作り隠れ住みます。

昼間はこの巣穴で寝ているのです。体に合わせて細長いところが大好きなようですね!

なるほど、本物の鰻の巣・寝床は「うなぎの寝床」と呼ばれる家屋にそっくり

語源がそこにあるのも納得です!


ところで「うなぎの寝床」と呼ばれる家屋があるのは、なぜでしょうか?

せっかくの機会ですから、こちらのご紹介もしますね。

「うなぎの寝床」と呼ばれる家屋の多くは京都や大阪にあり、その中で、「町家」と呼ばれる庶民の家に特に多く見られます。

実は、安土桃山時代~江戸時代にかけての税金である賦課金(ふかきん)の負担額が間口の広さによって決められていたからなんです。

  • 間口が広い=賦課金の負担が大きい(税金が多い)
  • 間口が狭い=賦課金の負担が小さい(税金が少ない)

これが間口の狭い家が多い理由。

ただし、間口が狭いからといって、狭い家では困りますよね。

そこで広さを摂るために、奥行きを長くするようになりました。

その結果、賦課金の負担額を少しでも減らすために間口が狭く奥行が長い形をした家屋が増えていったんですね。

間口の広さで税率を決める方法を「間口割」といい当時は最も平等な方法として採用されていましたが、これは2階建て以上の建物がほとんどない時代だからできた方法です。


うなぎの寝床

うなぎの寝床の使い方・例文!

意味や語源がわかったところで、実際に例文を作っていきましょう。

  • このお店はうなぎの寝床のような細長いかたちだね。
  • カプセルホテルってまさにうなぎの寝床だよ。
  • 私の実家はまるでうなぎの寝床のようで、縦に4部屋も並んでいる。
  • うなぎの寝床の正体は節税を考えた建物だった。
  • こんなうなぎの寝床のような部屋はごめんだ。

細長い・狭い場所を例文に入れればよいだけなので、簡単でしたね。


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まとめ

「うなぎの寝床」どう考えても、慣用句お得意の比喩表現ですよね。

英語で表現するのは、難しいかな…

  • a long, narrow house(細長い家)
  • Bed of eel(うなぎのベッド)
  • a crawl space(腹ばいでしか入れない空間)

これらの表現がよいのではないでしょうか。


他にもうなぎにまつわる言葉がありますので、ご紹介しますね。

  • うなぎのぼり
  • 急に株価や会社の業績・人気などが上がったときに使われる慣用句です。
    驚くほどのスピードで上昇している様子を表します。

  • 山芋うなぎになる
  • 起こるはずもないことが起こるたとえ。
    平凡だと思っていた人が急に立派になることもあらわす。

  • 鰻に梅干
  • いっしょに食べると腹を痛めるので、 同時に食べないようにという習慣。
    実際は梅干が消化の助けをするので、脂っこいうなぎとの相性はは良い、

  • 土用丑(どよううし)
  • 土用丑の日は、「土用の期間」の「丑の日」という意味。
    この日に「鰻を食べよう」という習慣。



「うなぎの寝床」は家に関した慣用句でしたね。

他にも「家」に関した慣用句やことわざはあるのでしょうか。

調べてみましょう。

  • 屋上屋を架す(おくじょうおくをかす):機能が重複していて無駄なことのたとえ
  • 敷居(しきい)が高い:何か悪い事をしてしまって、そのの家に行きづらい
  • 庇(ひさし)を貸して母屋を取られる:一部を貸したがために、後々全部を奪われるようになる
  • うだつが上がらない:財力・生活力がない
  • 起きて半畳、寝て一畳:人間が生きていくために、それほどたくさんのものはいらないということ

いかがでしたか?

今回ご紹介した「うなぎの寝床」な家って、実は便利なんですよ。

ライフスタイルにあわせた動線が確保しやすいので部屋の配置がしやすいんです。

あなたも、「うなぎの寝床」を見習って、動線の整理をしてみてはいかがでしょうか?

家事の時間短縮につながるかもしれません!


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