「おかあさん、笑ってたら幸せの神様がくるの?」と、子供がいきなり聞いてきました。
「今日、かるたをしたんだけど「わ」で「笑う門には福の神来る」っていってた!」
気持ちはわからなくもないが、それはきっと「笑う門には福来る」じゃないかな…。
「福」でも「福の神」でも、来ていただけるならありがたいですけどね(*´▽`*)
ただ、子供には正しい知識を覚えて欲しい!
というわけで、今回は「笑う門には福来る」について、意味や語源・使い方を順番に紹介していきます。
一緒にみていきましょうね。
笑う門には福来るの意味・読み方!
このことわざを読むときに注意すべき点は「門」。
ここ部分の「かど」を「もん」と読んではいけません。
「もん」と読んでしまうと「家の門」となり、意味が「いつも笑いが絶えない明るい門には、幸運がやってくる。」に代わってしまいます。
一方、「かど」と呼ぶ場合は、「家庭」「家族」「一族」という意味になります。
「笑う門には福来る」を読み違えると意味が成り立たない理由を分かっていただけたところで、今度は表記についての注意。
「わらうかど」と音で聞くと「笑う角」ともとれるので、誤表記が多いことわざのひとつです。
先ほどもご紹介したとおり「笑う門(わらうかど)」にしっかりとした意味がありますので、間違えないようにしてくださいね!
ちなみに、「笑う門には福来る」は「笑門来福(しょうもんらいふく)」・「笑門福来(しょうもんふくらい)」ともいわれます。
年賀状などで見たことがあるかもしれませんね^^
福の神はきっと笑顔が大好きで笑顔にひかれてやってくるんですよ!
笑う門には福来るの語源・由来とは?
「笑う門には福来る」の語源をたどると、お正月遊びへとたどりつきます。
凧あげ・羽根つき・こま回しerc…いったいどのお正月遊びなんでしょうか?
実は「福笑い」です!
あなたも、お正月に家族や親せきと遊んだことあるのではないでしょうか。
ちなみ我が家の子供たちは、小学校の授業の一環で行われる「昔あそび」という行事で体験したそうです。
羽根つき・こま回し・お手玉・メンコなども「昔あそび」ですね(;´∀`)
「福笑い」をご存じない世代向けに、「福笑い」の遊び方を紹介しながら語源のお話をしますね。
もう、「それ顔じゃないから!」というようなものが出来上がっちゃうんですよ。
どれだけ正確な顔が作れるかを競うのが遊び方の基本ですが、どれだけ面白い顔が作れたかを競ったりもできます。
もともと、決着をつけることが目的の遊びではありませんからみんなでワイワイ・キャーキャー!盛りあがればそれでOK!
お正月に家族や親せきみんなで遊び、面白い顔ができると笑いが絶えることはない。
おめでたいお正月に笑いがうまれて、ますますおめでたい!
そんな様子が「笑う門には福来る」の語源ですね。
笑う門には福来るの使い方・例文!
「笑う門には福来る」は楽しいこと・楽しむことが語源の言葉でしたね。
さぁ、「笑い声」や「笑顔」を想像して例文をつくってみましょう!
2種類の使い方の例文をあげてみましたが違いがわかりますか?
1つ目は、「いつも楽しそうな」家庭に「自然と福が来ている」様子を表していますね。
まさに、「笑う門には福来る」の意味をそのままの使い方です。
2つ目はどうでしょうか。
本来の意味とはちょっと違う使い方をしていますね。
「勝利」という「福を招く」手段として「笑顔」を使っています。
間違った使い方に感じてしまいますが、実は使い方としては正解です!
「つまらなそうに」「いやそうに」練習ををするよりは「笑顔で楽しく」練習したほうが、勝利の女神もほほ笑んでくれるはずですよ。
嫌なことがあっても「笑うように努力をしていれば福がやってくる」そんなポジティブシンキングの大切さを教えてくれる、ことわざでもありますね。
まとめ
いかがでしたか?
「笑う門には福来る」の意味や語源・使い方をみてきました。
最近は「笑う門には福来る」を裏付ける研究結果がたくさん発表されています。
一つ目は「自律神経」の活性化。
自律神経が活性化することにより、交感神経と副交感神経がバランスよく働き病気予防につながります。
二つ目は「脳」の活性化。
ドーパミン・エンドルフィンの分泌を促す。脳内の血流量を増加させる働きがあると立証されています。
認知症予防にもつながるらしいですよ。
最後に「NK(ナチュラルキラー)細胞」の活性化。
NK細胞とは免疫力をつかさどる細胞のことです。
ストレスや加齢によって弱ったNK細胞を活性化させるということは、免疫力をあげるということ。
つまり、これも病気予防につながるということなんですね。
実は「作り笑い」でも効果があるんです。
とはいえ、本物にはかないませんので「笑い」「笑顔」を大切に日々をすごしてみてください。
「健康」であることは最大の「福」ですからね。
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