あなたも絵本の読み聞かせ中に
「おじぃさんは、ビックリして腰を抜かしてしまいました。」
「おじぃさんは、腰を抜かすほどビックリしました。」
なんて言葉を見たことありますよね。
うちの子供なんて読み聞かせの途中で「来るよ。来るよ」「ほら~、ビックリして腰抜かした!」なんて言っていたほど(´∀`)
しかし、良く考えてみると腰が抜けるってどういう事なんでしょうか。
そこで今回は、腰を抜かすの意味や語源について紹介します!
読み聞かせ中に、子供に意味を聞かれても大丈夫なように一緒に見ていきましょう。
腰を抜かすの意味・読み方とは?
「ひどく驚いて、へなへなと座り込んでしまい動けなくなってしまった」状態ですね。
腰を抜かすの語源
まず、「腰」が使われている理由から説明していきましょう。
「腰」は下半身全体を支えるものという考えがあります。
下半身が支えられなくなったのは「腰」に力が入らなくなってしまったということ。
ここからこの「腰」という言葉が使われたのですね。
「抜かす」については、精神的ショックにより脳がパニックを起こした状態になり神経機能が一時停止の状態となり起こる現象「力が抜ける」。
これと、実際に「股関節が抜けてしまった・外れてしまった」状態で座り込んで動けなくなる様。
この両方から「抜かす」になったのです。
つまり、「腰の力が抜けてしまう」と「腰を支えるものが抜けてしまった状態に似ている」がもとになっているのです。
腰を抜かすの使い方・例文とは?
「腰が抜けた」の使い方・例文を紹介しますね。
- 怖くなって腰を抜かした
- 驚いて腰を抜かした
- 事故にあいかけて腰を抜かした
- 火の玉のようなものを見かけて、腰が抜ける思いだった
- 友人が腰を抜かすほどの悪ふざけをしてしまった
先ほどもお話しましたが、やはり「精神的にショック」を受けている状態が共通していますね。
腰を抜かすほどの精神的ショック…
出来れば受けたくないものです(^-^;
まとめ
せっかく「腰」についてお話したので、「腰」が使われている慣用句やことわざを紹介しておきましょう。
- 腰が砕ける(腰の力が抜けて姿勢が崩れてしまう。「腰が抜ける」の同意語)
- 腰を浮かす(立ち上がろうとして中腰になる)
- 本腰を入れる(物事に本気で取り組む)
- 腰が低い(愛想がよい・へりくだっている)
- 腰が弱い(弱気なこと)
- 腰を折る(中途半端な状態で妨げる)
- 腰を据える(一つの事に集中して取り組む)
使われている全ての「腰」が同じではありませんが、沢山あります。
(はてさて、何種類の意味の「腰」があるのやら…)
「腰」だけではなく「身体の一部」を用いた表現、慣用句やことわざには他にもたくさんあります。
なぜ、慣用句やことわざには身体の一部がよく使われるのでしょうか?
慣用句・ことわざとは長い年月使われてきた言葉です。
古いものっていつくらいかなんでしょう。
う~ん、江戸時代?明治時代?
いずれにしても、一部の身分の人だけではなく様々な人が使ってきた言葉だから残っているのです。
だからこそ、どんな身分にも等しく存在していて身近なものである身体を使って物事を比喩表現しているのではないでしょうか。
では、英語でも表現してみましょう。
直訳したら…
「Exit is hip」
う~ん、何だか状態が伝わってきませんね。
こちらはどうでしょう?
「be paralyzed with~」で「~で麻痺した状態になる」という意味ですが「~で動けないなる」とも訳せますのでこちらのほうがニュアンスがピッタリですね。
うん、いい感じの表現です。
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