毎日毎日、家事に育児に仕事。
仕事に休みはあっても家事や育児に休みはナシ。
何をしていても、気になるのが時間…。
「あ~、たまには時間を湯水のように使ってゆっくりした~い。」
あなたなら、こんな私の心の悲鳴に共感してくれるのではないでしょうか。
でも何か違和感が…
「湯水のように使う」ってこんなふうに使うんだったっけ?
もしかして、間違えた使い方してるのでは…
ダメだ気になる~(;・∀・)
こうなった時はしっかり調べて正しい意味を知るのが一番!
今回は「湯水のように使う」の意味や使い方を分かりやすく紹介します!
一緒に見ていきましょうね。
湯水のように使うの意味・読み方とは?
噛み砕いて言えば、「有れば有るだけ使っちゃえ!」ですね!
有れば有るだけ使っても大丈夫な状態…ちょっと、あこがれます(;´∀`)
湯水のように使うの語源とは?
今回は、ちょっと変わった方法で語源を紹介しますね。
むかしむかし、江戸と呼ばれる栄えた城下町がありました。
井戸が沢山あり今で言うところの、「上水道」が発達した街です。
しかし、江戸の庶民の人口は130万人。
発達してるとはいえ、井戸水だけではまかないきれません。
そこで、人々は雨水を溜めて防火用水にしたり、田畑に与えたりと、工夫しをして不自由なく水が使えるように努力しました。
しかし、水は本来流れるもの。
流れて動いていないと、濁ったり腐ったりしてしまいます。
溜めておくだけでは役に立たなくなってしまうので、常に入れ替えることにしました。
そうするうちに、人々は「お金も同じで、貯め込んでばかりではなく流通させることが大切だ!」と気付いたのです。
実は、これが元々の「湯水のごとく使う」の意味でした。
ところが、水資源に恵まれていた日本。
腐らないように・濁らないようにと水を流していた行為を、「沢山あるからどんどん流して使っても困らないんだ」と勘違いする者が多発(;´∀`)
そこから、湯水のように沢山あるものは惜しげも無く使う・ムダに使うに転じてしまい
- 「湯水」=「いくらでもあるもの」
- 「つかう」=「惜しげもなくつかう」
という意味で語り継がれていってしまうこととなりましたとさ。
おしまい。
個人的には、本来の意味の方が現代に望まれることかと思いますが転じてしまったものは仕方がないですね…。
次の章では、例文を交えながら正しい使い方を学びましょう!
湯水のように使うの使い方・例文!
- 彼は大好きなものを買うためなら、お金を湯水のように使う
- 急にお金を湯水のように使い出した彼。何か臨時収入があったのかな?
- たまには値段を気にせず、お金を湯水のように使って買い物をしたいなぁ
あれあれ、例文を読んでいると共通するあるものが見えてきませんか?
そう!
実はお金に関する事ばかりなんです!
いくら豊富とはいえ、無ければ困り本来ならば大切にしなければならない「水」
その「水」から「お金」に対する教訓となったのが本来の語源だった「湯水のようにつかう」。
こんなところに、名残があるんです。
ところで、事の発端であった私の心の悲鳴を覚えていますか?
「時間を湯水のように使いたい」でした。
一見、正しい使い方にも見えてしまいますが…間違っていますね(;´∀`)
決して、あることにまかせて無駄遣いをしたいわけでも、浪費したいわけでもありません。
足りないものだからこそ、少しのことも無駄にしたくなく有意義に利用したいのです。
ちなみに、同じ時間のことを言っていても
・時間を湯水のようにつかい歳をとるだけではもったいない
この様な使い方をしていたのであれば、「湯水のようにつかう」が「時」に掛かってきていても間違いではありません。
お金以外に使うと間違いという訳ではありませんが、貴重なものを大胆に使う場合を表す言葉なので、どうしても、お金関連のことに使うことが多くなってしまいますね。
まとめ
「湯水のようにつかう」
その意味には「それが有ることにまかせて」という前提がついてた事を思い出してください。
日本では「湯水」に例えられていますが、外国ではどうなのでしょう。
「湯水」が貴重な国はないのでしょうか?
英語にHe spent his fortune like water.
(彼は財産を水のように使った)という言葉があります。
こちらの「水」もあまり貴重な扱いではない比喩表現ですね。
ところが、砂漠が沢山あるり水が貴重なアラブ諸国では話がかわります。
「水」は「命のように大切なもの」のを表す比喩へと変わります。
ところ変われば品変わるとは、よくいったものです。
他の国々ではどんなふうに比喩されるのかを調べていくのも楽しそうですが、それはまた次の機会…
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