「ちょっと!そんなことしたら猫に鰹節だよ!」なんて言われた経験ありませんか?


猫に鰹節


聞いたことはあるけどハッキリとした意味が分からないまま、とりあえず周りに合わせる…なんてこと結構ありますよね(;´Д`)

今回は、猫に鰹節について、意味や語源・使い方の解説をしていきます!

ではまず、意味の説明からしていきますね!



猫に鰹節の意味・読み方は?


「猫に鰹節」は「ねこにかつおぶし」と読みます。

「油断できない状況を招くこと、または危険な状態であること」という意味があります!



「猫に鰹節」という言葉だけを見るとほんわかしたイメージがあるのに、全く違った雰囲気の意味ですね。

しかし、なぜ「猫に鰹節」でこのような意味になるのか?

その答えは、語源に隠されているんです!

どんな理由からそうなったのか、次は語源について見ていきましょう。


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猫に鰹節の語源とは?

「猫」は近年の猫ブームで人気が加速していて、犬と並んでペットとして大人気の動物です。

日本のみならず、世界中で昔から愛されてきました。そんな猫の好きなもの、あなたは知っていますか?

きっと誰もが「魚」を連想するのではないでしょうか?

その通りで、猫は魚が大好物ですよね!その中でも大好きなのが「鰹節」


ちなみに、鰹節の歴史はとても古く、時代と共に大きく変化をしてきました。

縄文時代には、すでにカツオを食べていたそうです!

飛鳥時代になると、今の鰹節とは形状は随分と違うものですが、干物に近い干しカツオが登場します。

701年には大宝律令・賦役令に、この干しカツオなどが献納品として指定されました。

室町時代には現在の鰹節に近づいてきて、干物ではない、かなりの硬さのカツオだったと考えられています。

その後の江戸時代には、甚太郎という人物が現在の荒節に近いものを製造する方法を考案しました。

なんと、土佐藩では藩を挙げてこの製法を導入し始め、江戸時代には鰹節の番付、そして明治時代には品評会などが開催されてきたそうです!

このように鰹節はとても古くから日本人に愛されてきました。


そして鰹節と同じように日本人の生活に密着してきた猫は、近くに鰹節を見付けると盗み食いをしてしまうことが多かったそうです!

鰹節は昔から高級品でしたし、猫にとってはこの上ないご馳走。

それを目の前にしたら食べないわけはありません!

そんな様子から、「猫に鰹節」は「油断できない状況を招くこと、または危険な状態であること」という意味で使われるようになったのです!


では、意味と語源がわかったところで、次は実践編です!

どんな使い方があるのでしょうか?


猫に鰹節

猫に鰹節の使い方・例文!

  • 「お客様用のお菓子を出しておいたら子供に食べられてしまった。まさに猫に鰹節だ」
  • 「そんなところにベーコンを置いておいたら猫に鰹節だよ!」



このように使えますね!

ちなみにこれはどちらも私が経験したことなんです(;´Д`)

1つ目はそのまま、お菓子を子供に食べられてしまいました。

そして2つ目は焼き終えたベーコンをテーブルに置いておいたところ、無くなっていました…飼い猫が勝手に食べてしまったんですね。

これぞまさしく猫に鰹節の使い時!

どちらも、目が届くところに置いておくべきではありませんでしたね。

あの時の子供の悦に入った表情は忘れられません…。


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さいごに

ではここで、「猫に鰹節」の類義語を紹介していきます!

  • 「虎の尾を踏む」
  • 「とらのおをふむ」と読みます。意味は「非常に危険なことをするというたとえ」です!

    虎の尻尾を 踏むなんて、考えるだけで恐ろしいですよね…

  • 「盗人に鍵を預ける」
  • 「ぬすっとにかぎをあずける」と読みますよ。意味は「どろぼうに便宜を与えること、災いのもとになるものを助長することのたとえ」です。

    泥棒に鍵を預けてしまうなんて、あとから自分を責めてしまいそうな慣用句ですよね。非常に嫌な言葉です。

  • 「風前の灯火」
  • 「ふうぜんのともしび」と読みます。「物事が危険にさらされていること、非常に危ないこと」です。人の命に対しても使います。

    風の吹くところにある灯が今にも消えてしまいそうな様子から生まれた言葉です。



今回は「猫に鰹節」の意味や語源、使い方について解説をしてきました!

「猫に鰹節」は、油断できない状態を招くんだよ!という戒めになる言葉でしたね!

ですが、誰にでもそんな失敗ってあるのではないでしょうか?

この記事を読んだことで、そんなことも含めて参考になったのではないでしょうか?これでまた1つ知識が増えましたね!


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