あなたは公園を散歩中、お財布を拾いました。

落とし主はさぞ困っているだろうと、近くの交番に届けに行くと、なんとそこにはお財布の落とし主が!

「ありがとうございます!とても困っていたのであなたに拾ってもらえてよかった!本当に渡りに船だ!

「え?渡りに…船?」


渡りに船


せっかく感謝されているのに、何を言っているのかわからないなんてこんなに残念なことはありませんよね!

落とし主から飛び出した「渡りに船」どんな意味の言葉なのでしょうか?

今回は、渡りに船の意味や語源、使い方について詳しく解説していきますよ!



渡りに船の意味・読み方は?


「渡りに船」は「わたりにふね」と読みます。

「困っている時には、ちょうどよくそれを助ける人が現れたり、環境に恵まれたりすること」という意味があります。



なるほど!確かに困っている時って意外となんとかなったりするものですよね!

面白い言葉があるものです。


ですが、なぜ「渡りに船」がこのような意味になるのでしょうか?

どこから船が出てくるのかこれだけでさっぱりわかりません。

それには、この言葉の語源に秘密が隠されています!

語源を知って、この言葉についてもう少し詳しくなっていきましょう!


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渡りに船の語源とは?

早速「渡りに船」の語源を解説していきますね!

まず、「渡りに船」は「法華経」というものが由来していると言われています。詳しくみていきましょう!


「法華経」とは、「ほけきょう」と読みます。法華経は大乗仏教の重要経典の一つと言われており、妙法蓮華経がその正称です。

サンスクリットの訳で、27章(もしくは28章)からなり、起源前後にインドで成立したとされているものなんですね。

その中に「渡りに船を得たるが如く、病に医を得たるが如く、暗に灯を得たるが如し」そして、「子の母を得、渡りに船を得たるが如く」という2つの表現があります。

これは、「川を渡りたいけれど、さてどうやって渡ろう。という時にタイミングよく船があった」ということを言っているんです!


「病気の時には医者」「暗い時には灯り」「子供にはその母親」というように、必要な時には必要なものがうまい具合にあったり現れたりするよという意味なんですね!

その様子を「渡りに船」と表して、現在も使われている「困っている時には、ちょうどよくそれを助ける環境に恵まれる」という意味で使われるようになったと考えられています。

では、実際に「渡りに船」はどのように使う言葉なのでしょうか?次にその使い方について解説していきます!


渡りに船

渡りに船の使い方・例文!

「渡りに船」の使い方を紹介します!まず具体的な例文をあげていきますね!

  • 「旅行先で道に迷っていた時、運よくそこに嫁いだ友達に会うなんて、渡りに船だ」
  • 「会計時に財布を忘れた事に気付いたが、渡りに船と言わんばかりに同じ店に姉がいた」
  • 「取引先との約束に遅れてしまい、契約はもう諦めていたものの、先方も遅刻してくるなんて渡りに船だった」

3つの例文を出してみました。平たくいうと全て「とても困っていたけど、ラッキー!」ということなんですね!

意外とこんなことってあるもので、何か困っていても大抵はなんとかなるものなんですよね。


ちなみに、「渡りに船」は「渡りに舟」という二種類の表現がありますが、これはどちらでも使うことが出来るんです!

  • 「船」動力がついた大型の船
  • 「舟」手で漕ぐ小型の舟やボート

漢字の意味としてはこのように使い分けられますので、是非覚えておいてくださいね!


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さいごに

最後に「渡りに船」の類義語をいくつか紹介しておわりにしたいと思います。

  • 「地獄で仏に会ったよう」
  • 「じごくでほとけにあったよう」と読みます。意味は「危機や困難の最中、思ってもみない助けにあったときの喜びを例えたこと」です。

    例えば「雪山で遭難したが、運よく人のいる山小屋にたどり着き、まるで地獄で仏に会ったようだ」などと使うことが出来ますよ!

  • 「棚からぼたもち」
  • 読みは「たなからぼたもち」です。「思ってもみない幸運が舞い込むこと」という意味がありますよ!

    例としては「友達からもらった福引券で一等の旅行券が当たった!まさに棚からぼたもちだ!」などと使ったり出来ますね。

  • 「願ったり叶ったり」
  • 「ねがったりかなったり」と読みます。

    「希望と一致し、その出来事が思った通りになること」という意味で使われます。

    「超難関の学校に娘が入学出来るなんて、願ったり叶ったりだ」などと表すことが出来ますよ!



いかがでしたか?本日は「渡りに船」について説明してきました!

どんな言葉かイメージを掴むことは出来ましたか?


平たくいうと「ラッキー!」な状況で使う言葉なのですが、ひょんなことでこんな経験って多々ありますよね!

もちろんうまくいく事ばかりではないのですが、やはり日頃から良い行いをしていれば、自分が困ったときにも助けてくれる人はたくさん現れると思います!

人望が厚い人の周りにはたくさんの人がいますし、是非普段から自分が人の訳に立てる人間になりたいものですよね!

困ったときはお互い様、そんな時に「渡りに船」になれる人間関係を築いていきましょう!


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