「尻馬に乗る」ってあまり使う言葉ではないので、正しい意味を知らない人は多いのではないでしょうか。
実は、私もはじめて聞いたときに意味が分からなくて、調べてビックリ!!
意味を知ってみると実は尻馬に乗ってる人ってたくさんいるんですよ!
私もそんな時もありましたし、もしかしたらあなたもそうなのかも…?
今回は、尻馬に乗るの意味や使い方について紹介します!
そして「尻馬に乗ってる人」とは…?
早速解説していきますね!
尻馬に乗るの意味・読み方は?
これを聞くと、自分の意思がなくて人任せのような感じがしますね。
ここで思うのは「尻馬って何?」ではないでしょうか?
そもそも何かの馬のことなのか、それならばなぜ馬に乗るのが「軽はずみな行動」という意味になるのか?気になりますよね。
次でその答えを説明しますね!
語源を知って深いところから勉強していきましょう!
尻馬に乗るの語源とは?
「尻馬に乗る」の語源を説明していきますよ!
まず、「尻馬」とは何なのでしょう?
尻馬とは「前を行く馬のお尻」という意味、もしくは「他の人が手綱を握っている馬の後ろの席(馬の二人乗り)」という意味もあります。
どちらにしても自分は「馬の後ろにいる」状況ですね。
他の人が手綱を握っている馬を後ろから見ているので、自分は乗っているだけ、もしくは後に着いていってるだけの状態です。
これはつまり、目的地は手綱を持つ人に任せきりで、自分は何もせずにただ従うのみ。その状態を「自分自身はよく考えずに便乗している」と捉え、「尻馬に乗る」と言われるようになったんですね!
それにしても、馬に乗っているだけで便乗していることになるなんて面白いと思いませんか?
このように語源から勉強すると意味も覚えやすく、予備知識も増えますね!
現代では「便乗している」の他に「自分の意思を持たずに人任せな状態」や「何も考えずに人の言動に賛同し、同じような言動をすること」などどいう意味も持っています。
それでは、せっかく意味がわかったので次は使い方です。
どのような使い方があるのか見ていきましょう!
尻馬に乗るの使い方・例文!
「尻馬に乗る」の使い方を紹介していきます!例文をいくつかあげてみますね。
- いつも彼女は尻馬に乗って騒ぎ立てているなぁ
- 尻馬に乗った意見ばかり出た
- 皆が買うので、自分も尻馬に乗って買ってしまった
例文を3つあげてみましたが、思い当たること、多々ありませんか(笑)
1つ目は、周りの意見に流されてうまく乗ったものの、後からそんなつもりじゃなかった!と騒いでいる様子です。
「あの人がこう言ったから~」なんて言ってる人、あなたの身近にもいると思います。
「尻馬に乗って~騒ぎ立てている」この騒ぎ立てているに繋がる使い方はよく使われますよ!
2つ目は、例えば、会議であなたは議長を担当。
参加者一人ずつ意見を聞いたものの、皆周りの意見を聞いて同じようなことばかり言っています。
皆が他人任せな意見を言うことってよくありますよね?それもこのように使えます。
3つ目は、その時は皆が良い物だ!と言っていて、皆が買っていたから自分もそう思って買ってみたけど、あとから考えたらこれいらなかったな。とか、流されて買っちゃった。なんて経験ありませんか?
それを例文にしてみました。
まさに「尻馬に乗っている」状態です!
こういう風に並べてみると自分に思い当たったり、そんな人が思い浮かんだりしませんか?
日本人は特に「周りに合わせる」ことが多いですから生活する上でよくこんなことがありますよね。
他人任せ、自分の考えがない。というニュアンスの言葉ですからもし自分が言われたら悪く言われています。
反対に人に使うときは悪口になりますので使う際には注意が必要ですよ!
さいごに
「尻馬に乗る」の類義語を集めてみたので紹介しますね。
- 狗尾続貂(くびぞくちょう)
- お先棒を担ぐ(おさきぼうをかつぐ)
- 付和雷同(ふわらいどう)
劣った人が優れた人の後をついていく例え。
よく考えずに人の手先になり、軽々しく騒ぎ立てたり、その言動のこと。
自分の意見がなく、他人の言動にすぐ同調すること。
いくつか類義語をあげてみました。どれも「自分の意見がない様子や、他人が主となっている様子」という点で共通している言葉ですね。
また、「尻馬に乗ると落ちる」ということわざがあります。
これはそのまま「他人の言動に便乗していると失敗するよ」ということわざです。「落ちる(落馬する)」が「失敗する」という意味ですね。
今日は「尻馬に乗る」の意味や語源を紹介してきました!
読んでみてどうでしたか?尻馬に乗ってる人、たくさんいますよね。
人に対して使うタイミングが難しい言葉ですが、この言葉を知ることで自分に対する戒めにもなるのではないでしょうか?
語源も含めて是非今後の参考にしてみてくださいね!
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