パパと一緒に漢字のクイズ番組を見るのが大好きな子ども。

なぜパパと一緒が良いのか理由を聞いてみると・・・
「だって、僕の知ってる漢字なんて氷山の一角なんだよ。パパの解説付きじゃないとわかんない!」だって(*^-^*)


氷山の一角


「氷山の一角」ってよく聞くけど、「悪いことの一部が明るみに出る。」って意味じゃなかったかな?と、気になってしまいました。

予想外の言葉の使い方に「あれ?」っとなってしまう。そんな経験あなたにもあると思います。

よく聞く言葉だからこそ、きちんとした使い方を知っておきたいですよね。

そこで今回は氷山の一角について紹介します!

使い方だけでなく、意味や語源 「氷山の一角」に関係ある言葉も一挙大公開^^

それでは、まずは意味と読み方から!

一緒に見ていきましょう。



氷山の一角の意味・読み方!


「氷山の一角」「ひょうざんのいっかく」と読みます。

意味は、「物事のほんのわずかな部分だけが表に現れていること。」です。



「氷山の一角」の意味はわかりましたが、この言葉ははどんなことから生まれた言葉なのでしょうか?

次の章では語源を見ていくことにしましょう。

  

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氷山の一角の語源・由来とは?

突然ですが、あなたは「氷山」とは何なのかご存知でしょうか?

実は意外に勘違いして覚えている人が多いので、まずは氷山について説明しますね。


「氷山」とは、陸氷から分離して海面を漂っている氷の塊のことです。

ただし、氷塊が海面上 5メートル以上ある場合に限られており、海面を漂っている氷の塊を全て「氷山」と呼ぶわけではありません。

大きさによって氷山・氷山片・氷岩と区別されています。


海面を漂っている氷山。

実は、氷山が海面から出ている部分は全体の1/10程度とも、もっと少ないとも言われています。

海面から出ている部分が、最低でも5mメートルなのですから海中にはもっと大きな氷山がかくれているということですよね。


ちなみに、映画「タイタニック」で、タイタニック号が氷山に乗り上げるシーンを思い出してみてください。

タイタニック号が沈没した原因の一因は氷山にぶつかったこと。

あの、氷山は高さ20m弱もあったそうです(;゚Д゚)!

見えている一部分だけで高さ20m弱ですから、とてつもない大きさですね。


海上に見えている「氷山」の下には、それと比べようもないくらい大きな「本体」がかくれている。

物事も同じです。

明るみに出ているのはほんの一部にすぎず、明るみに出ていない「本体」の部分はもっともっと大きいのだ。と、いう状態を氷山に例えている比喩表現が語源ですね!

さて、「氷山の一角」の意味と語源が無事にわかりました。

それでは次に実際の使い方を例文を使って紹介します。


氷山の一角

氷山の一角の使い方・例文!


政治家の汚職事件。

今回は、たまたま表に出たけれど、これはきっと氷山の一角に過ぎないんだろう

不正はもっともっと、表面化していけばいいのにね。



「悪いこと」が明るみに出たときに使われています。

実は、「氷山の一角」は主に良くない事に対して使われることが多く、発覚している部分の何倍も闇があるようなことを表すのに多様されます。

ただ、語源から考えると、別に悪い意味だけではなく、良い意味でも使えそうなのになぜでしょうか?

その理由は、この言葉が生まれた時代に関係があります。

氷山の一角は1960年代半ば以降と比較的 最近生まれた言葉。

ちょうどその頃は、公害や汚職問題などの社会問題・凶悪犯罪がマスコミで頻繁に新聞やテレビで頻繁に取り上げられ始めた時期だったのです。

マスコミがこれらの情報を伝えるときに「氷山の一角」という言葉を多用したことで、「氷山の一角」は悪い物事に使う言葉。と、いうイメージが出来上がってしまったんですね。


なので、

最近話題のご当地キャラ。

私が知っているのなんて氷山の一角で、ご当地キャラは星の数ほど居るらしいよ。

もっとたくさんのご当地キャラに会いたいな。



と、いうような「ほんの一部」という意味で使う使い方も決して間違いではありません。

冒頭の会話も同じ使い方ですね。

しかし「悪い意味」で使う、というのが浸透しているのも事実です。

誤解を招かないように、うまく類語などを使ってメリハリをつけると良いですね^^


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まとめ

いかがでしたか?「氷山の一角」の意味や語源・使い方を見てきました。

先ほど、「類語を使う」というお話しが出ましたね。

せっかくですから、ここで類語の紹介をしましょう。

  • 片鱗をのぞかせる:全体のほんの一部が明らかになること。
  • 一端を見せる:「片鱗をのぞかせる」に同じ
  • 垣間見せる:ちらっと見せる。
  • 千重の一重(ちえのひとえ):数多くあるうちの、ほんの一部分。

などがあります。

そしておどろくことに、英語で同じ意味の言葉があるのです!

It’s the tip of the iceberg.

直訳すれば、「氷山の先端」ですが、「表に出たほんの一部」と訳され、ほとんど「氷山の一角」と同じ意味になるんですよ。

実は「 It’s the tip of the iceberg.」が「氷山の一角」の語源である。という説もあるんですよ。


私たちが日ごろ耳にする慣用句やことわざ。

たくさん知っているつもりでいても、氷山の一角にすぎないのでしょう。

いったいどれくらいの数があるんでしょうね。

全貌を明らかにするためにも、石の上にも三年の精神で疑問を感じた慣用句やことわざを調べて知識を広げていきましょう。

きっと、毎回新しい発見がありますよ!


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