「この漫画、掛け値なしに面白いから読んでみて!」


掛け値なし


「掛け値なし」という言葉を、こういった場面で目にすることもあるのではないでしょうか。

会話の中で、自分の知らない言葉が出てくると少し焦ってしまいますよね。

かといって、その場で言葉の意味を聞くのは何となく恥ずかしい気も…。

そこで今回は、掛け値なしの意味や例文について紹介します!

「掛け値なし」とはどういうことを表すのか、はたして「この漫画」はどれほど面白いのか、見ていきましょう。



掛け値なしの意味・読み方とは?


「掛け値なし」は「かけねなし」と読みます。

意味は「誇張や尾ひれがなく、正味の評価であること」です。



少し回りくどい表現ですが、言い換えますと「嘘や偽りがなく、ありのままの状態であること」

似たような表現としては「まさにそのとおり」「大げさではない」「正真正銘の」などがあります。


ただし、「誇張がない」ことを表していますので「とても」のように普通よりも優れていることを表す言葉という訳ではありません。

冒頭部の例では「単純に面白いから読んでみて!」というイメージに近いですね^^


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掛け値なしの語源は?

では、語源の説明に移りたいと思います。

「掛け値なし」という言葉は「掛け値」と「ない」に分けることができそうですが、「掛け値」がないとは一体どういうことなのでしょうか?

「掛け値」はあまり見たことがない言葉なので、「掛け値」から見ていきましょう。


「掛け値」の意味は「商品に実際よりも高くつけられた値段」のことです。

言葉の説明だけ見ると、「えっ?ぼったくりなの?」と思ってしまいそうですが、必ずしもそういう訳ではありません。

どういうことかというと、例えば、何か商品を買うとき、今では直接現金で支払ったり、クレジットカードであれば月末に引き落とされたり、という方法で購入しますよね。

しかし、昔の取引では、商品の購入代金は年末、または年に数回、それまでのまとめた分を払うという方法でした。

店側は、現金がすぐ手元に入ってこないため、その期間までの利息分を代金に上乗せして値段をつけていたのです。

これが、「掛け値」です。

何とも消費者にとってはうれしくない話ですが(;・∀・)

まとめますと、「掛け値なし」とは、そういった掛け値がない、ということなので「ありのままの状態」であることを表した言葉ということになります。


余談になりますが、この掛け値なしという販売制度は、江戸時代に三井越後屋(今の三越百貨店)が始めたとされています。

現在では、掛け値なしの買い物が当たり前ですが、そういった歴史があったのですね。


掛け値なし

掛け値なしの使い方・例文!

「掛け値なし」を使った例文を見てみましょう。


例えば、釣りの場面。

いつもは、あまり大きな魚を釣ることはないのに、その日はとても大きな魚を釣り上げました。

そして、そのことを友人に伝えることに。

「いやあ、あの時の魚は掛け値なしに70cmはあったな。」

誇張してサイズを大きめに言うこともあるでしょうが、本当に70cmだったのだということを伝えたかったのですね。

「掛け値なし」は他にも

  • この料理は掛け値なしにおいしい
  • 掛け値なしに楽しいからやってみたら?
  • この映画は掛け値なしに感動するから見たほうが良いよ
  • あの人のプレーは掛け値なしにすばらしいと思った
  • あの人に会えるとは掛け値なしにうれしい



このような場面で使います。


人から「おいしい」とか「楽しい」と勧められると思わず「それ本当?」と疑ってしまいそうですが、「大げさではない」「嘘偽りのない」ということを強調したいときに使われる言葉です。


さて、「掛け値なし」があるのですから「掛け値あり」という言葉はあるのでしょうか?

どうやら辞書を見る限りそういった言葉はありませんので、使わないようにしましょう。


では、ここで英語の表現にも触れてみたいと思います。

英語では「exaggerate」(誇張する)という単語を使って

It’s no exaggeration to say that he’s a genius. (彼は掛け値なしに天才だ)

と表します。


また、「to tell the truth」(実を言うと)を使って「掛け値なし」という表現をすることもあります。


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まとめ

いかがでしたか。

「掛け値なし」の意味や語源、使い方について見てきました。

「掛け値なし」とは掛け値が無いということから「誇張が無くありのままの状態」であることを表す言葉であることが理解できたのではないでしょうか。

「掛け値なし」という言葉は「掛け値なしに」のように「○○なしに」という形で見かけますが、こういった表現は他にも

  • 涙なしには語れない
  • みんなの協力なしには成功しない
  • 待ったなしの状態だ

が挙げられます。

それらの仲間だ!と思うと少しは「掛け値なし」という言葉を身近に感じることができるのではないでしょうか。

「掛け値なしに面白い」と勧められたものは、手に取る価値があるようですね。


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