先日のことです。
小学校の親子遠足で久しぶりにハイキングへ。
調子よく山道を登っていたはずなのに、頂上へついたときには_| ̄|○
子どもたちに「Mくんのおかあさん、めっちゃ膝が笑ってるやん!」と言われてしまう始末…
子どもたちの知識にビックリしながらも、何で「膝が笑う」って言うんだろうと気になっちゃいました。
気になったのなら調べないと!ですね。
そこで今回は、「膝が笑う」の意味や語源・使い方をご紹介いたします。
一緒にみていきましょうね。
膝が笑うの意味・読み方とは?
他にも「山道などを下るときに膝の力が抜けること」の意味もあります。
運動などをしたあとの膝の状態で使う事も多いですね。
膝が笑うの語源とは?
膝に疲れがたまり、力が入らずガクガク・プルプルする状態になりうまく立てない。
膝がガクガク・プルプルしている様子が、人が笑っている時の様子に似ていることから「膝が笑う」という言葉が生まれました。
慣用句お得意の比喩表現ですね。
では、膝はなぜ、ガクガク・プルプルするのでしょうか?
語源からは横道にそれてしまうのですが、その原因と対処方法のお話しを簡単にします。
まずは膝がが動く仕組みです。
太ももは中間広筋・内側広筋・外側広筋・大腿直筋という4つの筋肉で成り立っています。
この4つの筋肉がうまく連携し動くことではじめて膝が動きます。
逆に言うと4つの筋肉のバランスが崩れれば膝はうまく動きません。
また、4つの筋肉の中でも、膝を伸ばす際に使われるのが、太ももの内側に存在する内側広筋と呼ばれる筋肉です。
階段を上るときや立ち上がるとき、また下り坂を歩く際に適度にブレーキをかける働きをします。
ですが、日頃の運動不足や年齢を重ねるにつれて、内側広筋の働きが衰えてきて…
これらの動作をスムーズに行うことが難しくなるのです。
そして、内側広筋は膝を支えきれなくなり、その結果、膝がガクガク。
つまり、この状態が膝が笑うってことですね。
「膝が笑う」のは筋肉が衰えているサイン。
軽く屈伸運動をするだけでも、随分改善されるそうですよ。
膝が笑うの使い方・例文!
「膝が笑う」意味・語源にプラスして原因もわかりました。
これで例文が作りやすくなりましたね、
早速、一緒に作っていきましょう。
- 必死になって走りすぎたのか、膝が笑っているよ。
- 久しぶりの遠足で登山に行ったからか、まだ膝が笑っている。
- 何時間くらい歩けば膝が笑うかな?チャレンジしてみよう。
- 膝が笑って立ち上がれないくらいの運動をしたのなんて久しぶりだ。
- はりきりすぎたのか、膝が笑ってしまってうまく歩けないよ。
なかなか、うまく使えていますね。
それにしても「運動不足」がうかがえる例文ばかりです(笑)
まとめ
「膝が笑う」やはり得意技の比喩表現を使っていますが、英語で表現できるのでしょうか。
bend your knees(ひざを曲げる)という言葉があります。
膝が笑っている状態は、確かに曲がってしまいなかなかまっすぐにできない状態です、
しかしながら「曲げる」ではありませんね。
one’s knees shake(ひざががくがくする)
うん、こちらのほうが、しっくりきますね。
今回の慣用句は「膝が笑う」でしたが、「膝」が使われている慣用句やことわざを例文を使いながら、ご紹介しましょう。
- 膝を打つ:感心した時・あっと気づいたりしたときになどに手で膝をポンとたたく動作。
- 膝を付き合わせる:間近に座って話し合うこと。親しさを表す場合にも使われる。
- 膝を乗り出す:興味を持って積極的に関わろうとすること。乗り気になる。
- 膝を交える:親しく打ち解けて話をする。
- 膝を正す:正座をする。きちんと座る。
それはいい考えだ。とみんなが膝を打った。
今後の対策を膝を突き合わせて話し合った。
あまりの好条件に思わず膝を乗り出してしまった。
発表会で何をしようか、先生とクラス全員が膝を交えて話し合った。
卒業式はみんな膝を正し、厳粛なムードのなか執り行われる。
「膝が笑う」のは運動不足が原因の疲れでした。
他にも疲れを表現する慣用句は、たくさんありますのでご紹介しますね。
- 精も根も尽き果てる:精力・気力ともに使い果たしてしまう。
- 顎(あご)をだす:すごく疲れる・手に負えなくて困る。
- 気骨(きほね)がおれる:神経を使い気疲れする。
- 身が持たない:体力が続かない。健康が維持できない。
- 綿のように疲れる:くたくたに疲れる。
綿のように疲れたり、精も根も尽き果てるような無理な運動はいけません。
しかし、適度に運動をし階段の上り下りくらいでは膝が笑わないようなようにしましょう。
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