「瓜二つ」という言葉を聞いたことありますよね?
よく聞く言葉の割には、「瓜」って何?見たことがないって人も多いのではないでしょうか。
私も見たことがなかったので、探して貼り付けました(笑)
ところでこの瓜が二つある状況とはどういうことなのでしょうか?
早速、「瓜二つ」の意味や語源、使い方を一緒に見ていきましょう!
瓜二つの意味・読み方は?
平たく言うと「そっくり~!!」ってことですね(*^-^*)
ではなぜ「瓜が二つ」でそれが「そっくり」になるのでしょうか?
つぎに語源を見てみましょう!
瓜二つの語源とは?
瓜がよくわからない人の為に、まずはそちらの説明から。
瓜はウリ科の植物の総称、またはその果実。
古来より食料として扱われてきた野菜で、主に「マクワウリ」を指します。
メロンのような甘みがあるものから、漬け物に向いているものや、和え物や炒め物など多種多様に使われるのです。
ちなみに、祖父が「昔はメロンなんて食べられなかったから、瓜をメロン代わりに食べたんだぞ」なんて言ってました。
瓜についてわかったところで、その語源についてお話しますね。
一つの瓜を縦半分に切ってみると、その切り口はとても良く似ていて区別がつかない程で、そのそっくりな様子を親子や兄弟が似ている様子に例えたそうです。
てっきり二つの瓜の話かと思いきや、もともと一つの瓜だったんですね(;゚Д゚)!
しかしそれならリンゴでもカボチャでも、それこそメロンでもいいと思いませんか?野菜や果物の切り口ってほぼ左右対称ですよね。
しかし、祖父の言葉からもわかるように、昔は瓜が庶民にとってとてもポピュラーな食べ物だったので、その身近さから瓜を例えるようになったと言われています。
その他に「瓜実顔(うりざねがお)」と言う言葉があります。
「瓜の種に似て、色白でやや面長な輪郭の美人」という意味で、古くから美人の一転型とされてきました。
そういう言葉があることを知ると、人物の容姿に対する言葉に瓜を使ってきたことにも納得ですよね。
もし芋やカボチャに例えたら美人なイメージとは少しかけ離れている気がしますし、失礼な感じがします(-_-;)
では、次はその使い方を紹介していきますよ!
瓜二つの使い方・例文!
せっかく意味を覚えたのですから使ってみたいですよね?
「瓜二つ」はどのような使い方が出来るのでしょうか?例文を紹介します!
- 「瓜を二つに割ったような双子」
- 「この鞄の正規品と模造品は瓜二つで見分けがつかない」
- 「意見を募ったところ、AさんとBさんの発想は瓜二つだった」
これぞ正に瓜二つという言葉をそのまま表現しているパターンですね!
似ている人達を指すのが一番多い使い方です。
このように「瓜を二つに割ったような~」という言い回しもあるんですよ。もちろん「瓜二つ」と意味は同じです!
瓜二つには見分けがつかないというニュアンスがあるので、このように人物だけではなく物に対しても使うことができます。
「全く同じもの」に対して使うのではなく「あくまでも似ているもの」に使うことがポイントです。
このように、人物と物でもなく「思想」にも使うことができます。
「そっくり」というニュアンスなので、使える場面も多く、多岐にわたって使うことが出来ますね。
ちなみに、日本語の瓜二つは、英語だとどのような表現になるのでしょうか?調べてみたところ、
As like as one egg to another. (卵同士のように似ている)
だそうですよ!なんだかこっちの方がわかりやすいですね。
そっくりどころか卵って大抵無地ですし、柄がない限りはほぼ見分けがつかないですよね!
さいごに
では、瓜を使ったことわざも紹介します。
「爪には爪なし・瓜には爪あり」という言葉があります。
二つの漢字が似ているので、見たまんま「爪の漢字には爪はないけど、瓜の漢字には下に爪があるよ」というちょっと面白いことわざです。
間違いを指摘しているそうですよ。
瓜を人前で「つめ」なんて読んでしまったら…考えるだけでとても恥ずかしいですね。うっかり読み間違えないように気を付けましょう。
「一瓜実顔二丸顔」
「いちうりざねにまるがお」と読みます。先程少し触れた瓜実顔が上品で一番よく、二番目は丸顔が愛嬌があっていいことです。
瓜は本当に人の容姿を指す言葉に使われますね。
「瓜二つ」の意味や使い方、おわかりいただけたでしょうか?瓜の断面を表しているというのは意外でしたよね。
瓜は昔からポピュラーな野菜ということもあり、色々な言葉や例え、ことわざにも使われてきました。
日本人にとって、とても身近な物なんですね!
語源も含めて人に説明出来たら物知りだなぁと感心されるかもしれません!是非使ってみてくださいね。
関連記事(一部広告含む)