入社3年目、そろそろ次のステップへ進みたいなぁと考えているあなた!
いつも目をかけてくれる上司から、「この仕事を掴めたらすごいぞ!ここで同期の鼻を明かしてやれば出世コースだ!がんばれよ!」と声をかけられたらどう思いますか?
実は、私も同じような経験があり、その時は「ますますやる気が出る!よーし、やってやろう!!」と思った反面…
あれ?「鼻を明かす」って、どんな意味だったっけ?と疑問が…。
こんな風に、よく耳にするけどハッキリと意味がわからない言葉ってよくありますよね!
そこで今回は、鼻を明かすの意味や使い方についてわかりやすく解説していきます!
同期に鼻を明かされないように、まずは正しい意味から見ていきましょう^^
鼻を明かすの意味・読み方は?
ここでいう「出し抜く」とは、「他人の油断につけこんだり相手をだましたりして、人より先に物事をする」という意味。
あまりいいイメージではないですよね。
なぜ「鼻を明かす」でそのような意味になるのでしょうか?
一緒に、その答えを語源から探っていきましょう!
鼻を明かすの語源とは?
まず気になったのは、なんで「鼻」なの?ってこと。
実はその答えには
- 驚かせた相手の表情が基になった説
- 花にかけた説
の2つの説があります!
まずは、「驚かせた相手の表情が基になった説」から見てましょう!
人を出し抜いた時、相手は少なからずマイナスの感情を持ちます。
怒りまでいかなくとも、驚き、悲しみ、立場によっては裏切られた気分…一言では言い表すことは出来ませんよね。
そんなとき、鼻がピクピクと痙攣することがあるんです!
精神的に負担がかかることが起きたとき、例えば、動揺したときや焦りの気持ちの現れと言われています。
鼻の存在を明らかにするくらいピクピクしている、そんな様子から「鼻を明かす」と言われるようになった説。
そして、もう一つが「花にかけた説」
これは「人が隠していた花(鼻)を見い出す」から来ています。
例えば、
「テスト勉強、全然してないんだよね~!」
学生時代に聞く鉄板のセリフ(笑)
そう友達に言いながらも、自分は影で勉強をして高得点!
実はこのセリフは「黙っていたけど、実は勉強していた!」ということを「花」に例えているんです!
相手が知らないうちに勉強をしておくことで、その隙に自分に勝つ力(花)が身に付く(開花する)。
このように「花」と「鼻」をかけているんですね!
次に「鼻を明かす」の「明かす」に注目してみましょう。
「明かす=物事をはっきりさせる。今まで隠していたことを明るみに出す。」という意味。
鼻の意味と明かすの意味を掛け合わせて、「出し抜いて人をあっと言わせること」という意味に繋がるのですね!
言葉の成り立ちがわかったところで、次は実践編です!
実際の例文から使い方を学んでいきましょう!
鼻を明かすの使い方・例文!
今回の企画案で、どうしても取引先との契約を取りたい!
その為には、同業者のプレゼンに負けない“何か”を準備しなければいけないなぁ…
そんな時に、
「ライバル企業の鼻を明かしてやるぞ!」
会社で一番可愛い○○ちゃん!前から気になってたんだよね~!
なんとかLINEをゲットして、二人でご飯に行くOKを貰えた!
そんな優越感を、
「同僚のAも○○ちゃんを気に入ってたからさ!鼻を明かしてやった気分だよ!」
他には、職場の独身女子の中で、一番早く結婚が決まったBさん。
「独身お局のCさんにいびられて可哀想だったけど、完全に鼻を明かしたね~」
と、このように使えますね!
ちなみに、鼻を明かした側が使う言葉です。
やられた側は「鼻を明かされた!」とはあまり使いません。
「出し抜かれた!」などと使うことが自然です。
さいごに
ここで、「鼻を明かす」の類義語を紹介しましょう。
- 目にものみせる
- 一泡ふかす
- 一杯食わす
- 一太刀浴びせる
- 一発お見舞いする
- ぎゃふんと言わせる
このような言葉があります。
例えば、「目にものみせてやる!」なんて言い換えることが出来ますね!
どれも「やってやったぞ!」といったニュアンスで、自分の強みをを一気に出したような、勢いを感じる言葉です。
今回は「鼻を明かす」について解説してきました!
社会に出て仕事をしていると、周りはライバルばかり。
どんな風に周りの鼻を明かし、自分の地位を確立していくのかが重要ですよね!
意味だけを聞くとマイナスイメージですが、やったりやられたり…と、「鼻を明かす」を耳にする機会は多々あります。
それだけ、みんな日々戦っているんですよね!
意味も理解したところで、是非ビジネスシーンで役立ててくださいね!