先日、子供を連れてイベントに行ったときのこと。
うちの子は知らない人が近くに来る度に人見知りをして、動かなくなって固まっていました。
普段は元気に走り回っているのに…と思いながら見ているのと、一緒に来ていた主人が一言。
「まるで借りてきた猫だなぁ」
さて、こんな風に登場しました「借りてきた猫」とはどんな意味がある言葉なのでしょう?
今回はこの言葉について、意味や語源、使い方を解説していきますよ!
借りてきた猫の意味・読み方は?
先程のセリフは「家ではうるさいのに、知らない人の前だと大人しいなぁ」という意味だったんですね!
しかしなぜ「借りてきた猫」にこのような意味があるのでしょう?
本当に猫を借りてきたらどうなるのでしょうか?
実際に借りて確かめるわけにはいかないので、次でその語源について解説していきます!
そうするとその理由が明らかになりますよ!
借りてきた猫の語源とは?
ではここで「借りてきた猫」の語源について勉強していきましょう!
「猫」は「ねこ」のことですね!
最近の猫ブームで猫が気になっている人もいるかもしれません。日本では昔から犬同様、ペットとして大人気の動物ですね。
猫といえば狩りが得意な動物です。ネズミや虫のようにちょこちょこ動くものが大好きですぐに飛びかかります!
現代ではペットとして飼われている猫ですが、昔は「ネズミ捕り」の為に飼われていた時代もあったそうですよ!
ネズミは家に住み着いて、米などの穀物や大切な食糧を荒らしたりと、人間にとってとても困った存在でした。
そんなネズミを退治するために白羽の矢が立ったのが「猫」で、当時の猫たちは本能のままネズミを追いかけ、人間はネズミ退治をしてもらっていたわけなんですね。
狩りがうまい猫はどんどんネズミを捕ってくれるので、その話を聞いた人が「うちのネズミも捕ってもらいたい」と家にその猫を借りていくわけです。
と、ここで重要なのが猫の習性です。「猫は家につく」と昔から言われています。
ちなみに、猫の個体差によっては、「家につくタイプ」と「人につくタイプ」がいるそうですよ!
その「家につくタイプ」の猫がもし、他の家に借りられていったらどうなると思いますか?
そうです!あなたが想像した通り、猫は知らない家に連れてこられた恐怖と驚きで自宅のように動くことは出来ず、ネズミ捕りどころか微動だにせず固まっているんですね!
そんな普段と違う猫の様子を「借りてきた猫」と表現し、「普段と違って大人しくしている様子」という意味で使われるようになったと考えられていますよ!
なんとも可愛い猫の意外な話でしたね!
では実際に「借りてきた猫」を使うにはどのような使い方が出来るのでしょう?
次はその使い方にスポットを当てていきますよ!
借りてきた猫の使い方・例文!
「借りてきた猫」の使い方を解説していきます。では例文をあげていきますね!
- 「借りてきた猫のように突然静かになった子供」
- 「普段おしゃべりな彼女も、彼のお母さんの前では借りてきた猫だ」
2つの例をあげてみました。このように使うことが出来ますね!
1つ目は子供が静かになった様子を例えていて、2つ目は「借りてきた猫だ」と言い切った表現をしています!
どちらの使い方も是非参考にしてみてくださいね。
さいごに
最後に「借りてきた猫」の類義語を紹介しますね!どんな言葉があるのでしょうか?
- 「畏まる」
- 「猫を被る」
「かしこまる」と読みます!
色々な意味があるのですが、一番多く使われるのは「目上の人の前などで、おそれ敬う気持ちを表して謹んだ態度をとること」「堅苦しい感じがすること、窮屈であること」があげられますよ!
「ねこをかぶる」と読みます。「借りてきた猫」同様「猫」が入っている言葉ですね!「うわべを大人しく見せかける」という意味がありますよ!
「借りてきた猫」にも「大人しくなる」という意味がありますが、この場合は「故意に大人しく見せている」ので混同しないよう気を付けてくださいね!
いかがでしたか?今回は「借りてきた猫」の意味や語源、使い方について解説をしてきました!言葉の意味を掴めましたか?
猫の習性をそのまま意味がある言葉として使うなんて猫もビックリ!な語源でしたよね!また、猫を飼っている人には「あるある~!」といった内容だったのではないでしょうか?
なかなか使うタイミングはすくない言葉ですが、もしあなたの近くに「借りてきた猫」状態の人がいたらリラックス出来るようにサポートしてあげたら喜ばれるかもしれませんね!
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