「あなたはいつも一生懸命にがんばってくれていて、本当に頭が下がる思いですよ。」
人との会話の最中、突然こんなセリフを言われたらなんと返せばいいのでしょうか?
「頭が下がる?」お辞儀か何かの事でしょうか?
ここからは、この意味までは読み取ることは出来ませんよね。
今回は、頭が下がるの意味や語源、使い方について解説します!
どんな意味があって、どんな時に使える言葉なのでしょう?まずは意味の説明からしていきますね!
頭が下がるの意味・読み方は?
これだけだと少しわかりにくいですよね。
平たくいうと「自分には真似出来ないようなことに対して尊敬すること」という意味です!
ここで気になるのは、なぜ「頭が下がる」がこのような意味になるのか?ではないでしょうか?
それは「頭が下がる」の語源から知ることが出来るかもしれません。次はその語源について解説していきますよ!
頭が下がるの語源とは?
「頭が下がる」の語源にスポットを当てていきます。まず、文章を分解して考えていきましょう!
「頭(あたま)」は、言わずと知れた頭のことですね。
言葉の意味としてはいくつか意味があるんです。
- 動物の体の上部にある部分、目、鼻、口などの重要な器官がある部分
- 脳の動き、思考、考え方
- 髪、頭髪、髪型
- 物の先端、てっぺん
- 物事のはじめ、最初
このように、頭以外にも色々な物に例えられるなど、様々な意味がありますよ!
「下がる」にも、たくさんの意味があります。
- 物理的に高いところから低いところへ移ること
- 今までよりも低い段階へ移ること
- 後ろへ退くこと
主にこのような意味で使われることが多いですね。
「頭が下がる」で考えていくと、「頭」は、あたま。そのものを指しています。
「下がる」は①の「物理的に高いところから低いところへ移ること」が当てはまります。
頭が高いところから低いところへ移る…何かに気がつきませんか?
そうです!「お辞儀」です!
「お辞儀」は昔から日本人には馴染み深いもので、無意識にしてしまうほど体に染み付いているものですよね!
昔、上司と電話中に無意識にペコペコしていたので、祖父に笑われた覚えがあります。動きがよほど面白かったのでしょうね(;´∀`)
あなたもそんな経験はありませんか?
お辞儀は主に、軽い「礼」と言われる「会釈」から、「拝」と言われる45度の角度の一般的なお辞儀、「最敬礼」と言われる75度まで上体を傾けるものまであります。
このお辞儀はどんな時にするのか?もちろん、相手に挨拶をする際や、お礼、感謝を伝える際にするものですよね。
そして「お辞儀」には「相手に対する敬意や尊敬」の意味もこめられています。
お辞儀をすると相手の顔が自分の頭がより上にきますよね!自分の頭が相手の顔よりしたにきている状態です。
つまりそのような光景→「お辞儀」から「頭が下がる」→「敬意や、尊敬すること」という意味で使われるようになり、現在も「敬服する、感服する」という意味で使われていると考えられています!
昔の日本からある「人を尊敬する、感謝する」そのような心がお辞儀となっていて、そして日本語の言葉としても使われているなんてなんて素敵なことなんでしょうか!
美しい日本語とはこのようなことを言うのかもしれませんね!
では実際にどんな場面で使える言葉なのでしょう?
次はその使い方について考えていきましょう!
頭が下がるの使い方・例文!
「頭が下がる」の使い方を紹介したいと思います。いくつか例文をあげていきますね!
- 「家事、育児、仕事をうまくこなす彼女には頭が下がる」
- 「君のこの度の功績には頭が下がるよ」
- 「素晴らしい心遣いに頭が下がる思いだ」
3つの例文をあげてみました!
その人を「尊敬する」ようなニュアンスが伝わってきますね!「あたなたはすごいよ!」といったところでしょうか。
ちなみに、3つ目のような「頭が下がる思い」この表現もよく使われるので、覚えてとくと良いと思います。
「~な思い」だなんて、ちょっと学があるようなかっこいいイメージになりますね!
さいごに
「頭が下がる」の類義語を紹介していきます!どんな言葉があるのでしょうか?
- 「頭が上がらない」
- 「恐れ入る」
- 「一目置く」
「あたまがあがらない」と読みます。意味は「引け目を感じて対等な立場に立てない」なとがありますよ!
「頭が下がる」に似ていて間違えやすい言葉ですので、注意してくださいね!
例えば「彼は奥さんに全く頭が上がらないな!」などと使ったりできます。
「おそれいる」と読みます。意味は「相手の好意などに対し、ありがたいと思うこと。恐縮すること」などがありますよ!
読みは「いちもくおく」です。「自分より相手が優れていることを認めて、一歩を譲ること」という意味があります!
今回は「頭が下がる」について説明してきました!どんなイメージが持てましたか?
「尊敬する」などの意味がありましたが、それを実際に相手に伝えるのってなんだか少し照れ臭いですよね。
そんな時はこの「頭が下がる」を使うとスムーズに自分の気持ちを伝えられるかもしれません!
素敵な人が現れたら是非使ってみてくださいね!
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