先日、ちょっとコワモテの先輩に、「甘い汁を吸ってみないか?」と誘われました。
「甘い汁を吸う」って、どういう意味なのかよく分かりませんが何を吸うのでしょうか?
意味はよく分からないけど、雰囲気で何となく「で、ですよね~。」とやってしまうと後で大変なことに…。
そんな事にならないためにも、今回は甘い汁を吸うの意味や使い方を紹介しますね!
正しい意味を知る事で、危険な目に合わずに済むかも^^
甘い汁を吸うの意味・読み方とは?
なんだかラクチンでいい感じがしますね。
もしかして、誘われたらのった方が良いのでしょうか?
これだけでは、判断できないので語源を見ていましょう。
甘い汁を吸うの語源とは?
言葉の意味が分からないときは、漢字を分けて考えると分かりやすいです。
まず、「甘い」ですが、「美味しい・旨い」などの意味が含まれています。
そして、旨には「自分にとって都合がいい状態」という意味があり、「甘い → 旨 → 都合がいい」と解釈できますね。
さらに、仕事で対して苦労もしないのに、いい結果だけを持っていくことを、「美味しいとこだけ持っていく」と表現します。
「美味しい = 甘い」も併せて、自分の都合がいいように、苦労せずに美味しいとこだけを持って行く様子を「甘い汁を吸う」っていうようになったんでしょうね。
甘い汁を吸うの使い方・例文
「甘い汁を吸う」の使い方としては、「役員だけが、甘い汁を吸っている」などと使います。
この例文から想像できるのは、利益が上層部のごく一部にのみ集中して、その他の社員たちには、まったく利益が分配されていない様子。
他には、「ずるく立ち回って、甘い汁を吸う」という言い方もできます。
同じチームの同じような立場にいながら、悪知恵をはたらかせ、自分だけ良い思いをしようと考えている人がいる、という感じがします。
そして、それに対して、「今のうちはいい思いをさせて、甘い汁を吸わせておこう。」と、実は、他の仲間から、その人は思われている、という状況もあるかも知れません。
「甘い汁を吸う」の使い方を考えていると、何だかドロドロしてきてしまいました。
どうやら、良い意味は含まれないようで、人間のエゴが全面に出た慣用句ですね(;´Д`)
ちなみに、英語では、He will take the lion’s share.(ヒー・ウィル・テイク・ザ・ライオンズ・シェア)
lion’s share(ライオンの分け前)は、イソップ物語から生まれた言葉です。
この話の中で、ライオンは、一番大きな分け前を不当に得ます。
そこから、甘い汁を吸うという意味になります。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「甘い汁」だけ吸おうというのは、犯罪への誘いだと思っておいた方が良いかもしれません。
甘い誘いには、必ず裏があり苦労せずに手に入るうま味は、存在しません。
また、甘い誘い自体が嘘の場合もあります。
甘い汁を吸うつもりが、実は、吸われているかも…。
今回の「甘い汁を吸う」誘いは、危険そのものだということですね。
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