「先輩に相談してよかったです!お陰様で溜飲が下がりました!ありがとうございます!」
後輩にこんなことを言われたあなた!
「えー!いや、いいんだよ!…あはは」
とりあえず返事をしてみたもなの、「溜飲…ってなんだ?」ってことになってませんか?
意味がわからなければこんなことに成りかねません!
感謝されたのはわかるけど…後輩に聞くなんて情けなくて絶対に出来ない!!
一社会人としてはしっかり理解して会話をしたいものです。
今回はそんな「溜飲が下がる」の意味や語源、使い方について解説していきますね!
溜飲が下がるの意味・読み方は?
ここで気になるのは「溜飲」ではないでしょうか?
溜飲とは一体何のことなのか?それが下がるとはいったいなんなのでしょう…。
語源を知ることで、この言葉についてもっと深く理解することが出来ますよ!
もう少し詳しく見ていきましょう!
溜飲が下がるの語源とは?
「溜飲が下がる」の語源はなんなのか?解説していきますね!
まず「溜飲」の意味から考えていきましょう!
溜飲には、「飲食物が胃に滞って、胃液がのどに上がってくること」という意味があります!
「溜」と言う漢字にも、
- したたる
- 水が溜まる(たまる)
- 蒸発分を冷却して、成分を分離する
などがあります。
「溜飲」は医療用語だそうで、胃液が上がってくるということは胃炎や逆流性食道炎など、様々な病気の可能性があるそうですよ。
数ヵ月前、友人が十二指腸潰瘍をやったのですが、彼の話によるとその「溜飲」の状態はものすごく気持ち悪いそうで、ムカムカ、モヤモヤと胸焼けがしてとても辛いそうです。
普段よく食べる人が全く食べなくなるんですよね!あれには驚きました。
とにかく、ものすごい不快感があるそうです。
そんな気持ち悪い状態から、胃酸が胃に下がり症状が無くなると、モヤモヤした不快感も無くなって、気持ちまでスッキリとしてきます。
その状態を「溜飲が下がる」といい、人間関係のモヤモヤが晴れる様子に例えて「不平不満や恨みなどか晴れてスッキリすること」という意味で使われるようになったそうです。
確かに、不満などが解決されると胸がスッとして心が軽くなりますよね!
それでは、「溜飲が下がる」実際にどのように使えるのでしょうか?
せっかく覚えた言葉ですから、日常的に活用できるようになりましょう!
溜飲が下がるの使い方・例文!
「溜飲が下がる」の使い方を具体的に見ていきます!
例文をいくつかあげてみますので、比べながら読んでみてくださいね!
- 「謝罪の言葉を聞けて、やっと溜飲が下がった」
- 「腹を割って意見を言い合えて、溜飲が下がる思いだ」
- 「当分の間は彼の溜飲が下がるとは思えない」
3つの例文をあげてみました!「不満や恨みが晴れる」という意味ですのでこのように使うことが出来ますよ!
2つ目では「溜飲が下がる思い」という表現になっていますが、この使い方も正しい使い方ですので、是非使ってみてくださいね!
また、「溜飲を晴らす」という使い方をする人がいますがこれは間違いですので、注意してください。
語源から考えてみても「晴らす」を使うのは何か違和感がありますよね。
そんな意味でも語源を知ることは正しい使い方を知る上で重要です。
ちなみに、混合されやすい使い方で「溜飲を下げる」もあり、これは「不平、不満や恨みを解消し、気を晴らすこと」という意味があります。
あまり大差がないようなニュアンスですが、「溜飲が下がる」は「気が晴れること」、「溜飲を下げる」は「気を晴らすこと」若干意味が違いますので、こちらも覚えておくといいでしょう。
さいごに
「溜飲が下がる」の類義語を紹介したいと思います!
- 「胸のつかえが下りる」
- 「胸が空く」
- 「わだかまりがとける」
「むねのつかえがおりる」と読みます。意味は「心の不安や悩みが取れてすっきりすること」という意味がありますよ。
例えば「お世話になった先輩にやっとお礼が出来て胸のつかえが下りた」などと使ったりします!
「むねがすく」と読み「モヤモヤした気持ちがなくなること、すっきりすること」という意味がありますよ。
「期末試験が終わって胸が空く思いだ」などと使えます!
この意味は「心の中に残っている不満やモヤモヤした気持ちがなくなること」です。
「●●くんと仲直りが出来て、お互いのわだかまりがとけた」などと使うことが出来ますよ!
「溜飲が下がる」について説明をしてきましたが、どんな印象がありましたか?医療用語とは意外だったのではないでしょうか?
心の不安やモヤモヤをかかえているのは、言葉では言い表せないくらいつらいものですよね。
そんなつらい気持ちを「溜飲」に例えたこの言葉は「なるほど!」と言えるくらい、とてもピッタリな表現だなぁと感じます。
心のモヤモヤは出来る限り感じたくありません。
しかし、それを解消できた時は「溜飲が下がる」を是非、すっきりとした笑顔で使ってくださいね!
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