「急いで物事を進めては失敗をする。」そんな意味を持つ言葉のひとつに「急がば回れ」があります。
よく聞く言葉なので、あなたも聞いたことがあると思います。
聞き覚えはあるけれども、どのように出来た言葉なのかは分からない・・・。
そんな言葉って意外に多いですよね。
そこで今回は「急がば回れ」の正しい意味や語源・使い方を紹介します!
まずは、意味と読み方から詳しく見ていきましょうね。
急がば回れの意味・読み方!
ここで注意点がひとつ!
「遠回りをする」=「ゆっくりする」「のんびりする」ではないということです。
急ぎすぎて失敗するよりも、「丁寧」で「確実」な方法を考えましょう。と、いう意味ですので勘違いしないようにしましょう。
それじゃあ、「急がば回れ」なんて言い方をせずに「急いでいても丁寧に」と言った方が手っ取り早いじゃない…
なんて、言いたくなってしまいますよね。
「急がば回れ」と表現をするようになった理由を次の章で見ていきましょう。
急がば回れの語源・由来とは?
「急がば回れ」の語源は、室町時代に読まれた短歌にあります。
隠れている言葉が多いので、短歌の解釈はむつかしいですね。
そのせいもあって、この短歌の一部である「急がば回れ」の部分だけが教えとして残ったのです。
語源を知ったことで、意味をより深く知ることができました。
次の章では、使い方も見てみましょう。
急がば回れの使い方・例文!
では早速、例文を使って「急がば回れ」の使い方を紹介しますね。
人のまねを「危険な方法」、いつもやっている方法を「遠回りでも確実な方法」と判断している使い方の例ですね。
近道をしようとしたけれど、結局は良くない結果になってしまった…こんな使い方は「道」だけでなく色々なことを例えることができる使い方ですね。
土台を固めるためには、あえて遠回りをしてみる。物事を着実にこなしていくためには良い方法ですね。
と、このように「急がば回れ」を使います。
急いで結果を出したいけれど、急いではしまうとリスクが大きい。そんな場合に「急がば回れ」を使いましょう。
まとめ
いかがでしたか?
「急がば回れ」の意味や語源・使い方を見てきました。
「急がば回れ」の類語には、こんなものがありますよ。
- 急いては事を仕損じる:急いては事をし損じる急ぎ慌てて行うとやり損なう。落ち着いてやるべきということ。
- 慌てる乞食は貰いが少ない:先を争って貰おうとすると、かえって貰いが少なくなるものである。急ぎすぎると、悪い結果を招くという戒め。
- 短気は損気:短気を起こすと、結局は自分の損になるということ。
- 走れば躓(つまず)く:ものごとは、慌てるほど失敗し易いものである。 急ぐときほど慎重に事に当たれということ。
- 慌てる蟹は穴へ這入れぬ:あわてると、普段慣れている事でも、失敗するということ。
などがあります。
英語で表現すると、
- More haste, less speed.(急いでいる時ほど、スピードを落とす)
- Haste makes waste.(急かすことは結局無駄なことをすることになる)
となります。