「時は金なり」なんて言葉初めて聞いた!という人はいないくらい、よく聞く有名な言葉のひとつですよね。

そんな有名な言葉ですが、あなたは「時は金なり」の正しい意味を誤解していませんか?


時は金なり


聞き覚えはあるけれども、「それって正しい意味?」と聞かれると不安になる言葉は、意外と多いものです。

間違えて使って恥をかかないためにも、今回は「時は金なり」の正しい意味や語源・使い方を紹介していきますね。

まずは、意味と読み方から一緒に見ていきましょう。



時は金なりの意味・読み方


「時は金なり」「ときはかねなり」と読みます。

意味は、「時間はお金と同じくらい貴重で大切である。」「時間は有意義に使うべきである。」です。



「きん」ではなく「かね」と読むところが注意点です。

また、決して「時間をお金に換算しましょう。」や「時間はお金では買えない。」という意味ではありませんので勘違いしないようにしましょうね。

でも、どうして「時間」を「お金」とを並べて表現することになったのでしょうか?

次の章で、言葉の成り立ちを見ていくことにしましょう。


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時は金なりの語源・由来とは?

「時は金なり」の語源をたどると意外なところにたどり着きます。

なんと、実は英語の「Time is money」が「時は金なり」の語源なんですよ

英語が語源なんて驚きですよね(;゚Д゚)!

「Time is money」の考え方が日本に入ってきたとき日本語に訳された言葉が「時は金なり」なのです。


では「Time is money」の考え方とは、どんなものなのでしょうか?

「Time is money」は、アメリカで「建国の父」とよばれる有名な政治家の一人「ベンジャミン・フランクリン」の言葉です。

物理学者でもあり、作家でもあります。

フランクリンの著書に「Advice to a Young Tradesman(若き商人への手紙)」というものがあります。

その中に「Remember that time is money(時間はお金そのものであることを忘れてはいけない)」という言葉があり、「Time is money」の考えの元になりました。

時間を無駄にすること=人生を無駄にすることになる。を伝えようとしている言葉ですね。

その時間の大切さをわかりやすくするために、誰もが大切だとわかるものである「お金」に例えた。というわけなんです。

外国語のことわざにも比喩表現が使われていることに驚きますね!

ひょっとしたら、この比喩表現があったからこそ、日本に浸透したのかも(*^-^*)


それでは、次の章では「時は金なり」の使い方を紹介していきます。


時は金なり

時は金なりの使い方・例文!

例文を使いながら「時は金なり」の使い方を見ていきましょう!

漫画を読んでいると「時は金なりって言うでしょう。時間を無駄にしない!」と怒るのに、小説を読んだり図鑑を見ていると怒らないお母さん。

同じ「本」なのに、どうしてこうも違う扱いをするんだろう?



「時間は有意義に使うべきである。」ということを伝えようと、「時は金なり」を使っている例文ですね。

確かに漫画を読んでいると遊んでいると捉えられてしまいがちですよね。

しかし、最近の漫画ってバカにできないもんですよ!

食事や休憩も取らずに、一心不乱に仕事をしている彼。

「食事くらいしたら?」と声をかけても「時は金なりって言うだろう!食事や休憩なんて無駄!」と言うばかり。

でも、休憩も取らずに仕事ばかりしていたら集中力がかけてしまうんじゃないかな。

休憩をとって、効率よく仕事をする方が「時は金なり」の教え通りだと思うんだけど…



前半では「仕事をし続けること」を「有意義なこと」と、後半では「仕事を効率よくこなすことこと」を「有意義なこと」と位置付けていますね。

「有意義なこと」は人によって様々であるということがわかる例文ですね。

しかし、食事や休憩は大切だと思いますが…

こうも渋滞していちゃあ高速道路の意味がないね。

時は金なりっていうから、せっかく高速料金を払って乗ったのになぁ…



一見、「時は金なり」を正しく使っているかのように見えてしまいますね。

しかし、こちらは「時間をお金に換算」している使い方ですね。これは誤った使い方の例文です。
こんな使い方はしないようにしましょうね。

と、このように「時は金なり」を使います。

時間を無駄に過ごしてしまったとき。
時間を有意義に使っていないとき。
などに「時は金なり」を使って表現しましょうね。


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まとめ

いかがでしたか?

「時は金なり」の意味や語源・使い方を見てきました。

「時は金なり」の類語には、こんなものがあります。

  • 一刻千金:わずかな時間が千金にも相当する意。時間の貴重なことのたとえ。貴重な時間、よい季節や楽しいひとときなどが過ぎ去りやすいのを惜しんでいう言葉。
  • 一寸の光陰軽んずべからず:わずかな時間でもむだに過ごしてはいけない。
  • 光陰矢の如し:月日の経つのはとても早く二度と戻ってこないので無駄に過ごすものではない。
  • 時は得難くして失い易し:わずかな時間でも大切にしなければならない。



また、「時間の浪費ほど大きな害はない。」という言葉をミケランジェロ(イタリア ルネサンス期の芸術家 )も残しているそうです。

「時間はお金と同じくらい貴重で大切である。」「時間は有意義に使うべきである。」という教えは、日本やアメリカ以外にも共通する教えのようですね。


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