「また、行き当たりばったりなことしようとしている!」
「君の仕事の進め方は、行き当たりばったりで感心しないなぁ…」

お小言やお叱りの言葉として聞こえてきそうなセリフですよね。


行き当たりばったり


「行き当たりばったり」何だかよくない意味の言葉。
私は、そんなイメージを持っていたのですが、あなたはどうですか?

何となくのイメージで決めてしまい、正しい意味を間違えていることは意外に多いものです。

間違えて使って恥をかかないためにも、今回は「行き当たりばったり」の正しい意味や語源・使い方を紹介していきますね。

まずは、意味と読み方から一緒に見ていきましょう。



行き当たりばったりの意味・読み方


「行き当たりばったり」「ゆきあたりばったり」または「いきあたりばったり」と読みます。

意味は、 「一貫した計画や予定もなく、その場その場のなりゆきにまかせること。」です。  

 


意味を見ても、言葉との関連がわからないですね…

次の章で、言葉の成り立ちについて詳しく紹介します。


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行き当たりばったりの語源・由来とは?

実は、「行き当たりばったり」には、語源らしい語源はありません(;´∀`)

単語と単語の意味から成り立っている言葉ですね。

と、いうわけで今回は「行き当たりばったり」を単語ごとに分けて、成り立ちを探ってみました!


まずはじめに「行き当たり」について。

「行き当たり」は「行き当たる」の活用形のひとつ。

意味は、「 先へ進みにくい場面に当面する。」「行きづまり」「進んで行って行くてをさえぎるものに出合う。」です。

今回、該当する意味はこの中の「 先へ進みにくい場面に当面する。」「行きづまり」ですね。


次は「ばったり」の意味。

「ばったり」とは、「勢いよく倒れたり落ちたりするさま。」「思いがけなく人に出会うさま。」「続いていた物事が急に途絶えるさま。」です。

この中で該当する意味は、「続いていた物事が急に途絶えるさま。」になります。

では、ふたつの意味を合わせると、「先へ進みにくい場面に当面し、続いていた物事が急に途絶えるさま。」となりますね。

おやおや?「行き当たりばったり」の意味になりません・・・。


では、「先へ進みにくい場面に当面し、続いていた物事が急に途絶える。」状態になったのはなぜかを、考えてみましょう。

そう、「物事を深く考えないで進めてきたから。」「計画も予定もなかったから。」ですよね。

そうなった場合、「その場その場のなりゆきにまかせる。」しかなくなってしまいます。

ようやく、「計画や予定もなく、その場その場のなりゆきにまかせる。」という意味へと到着することができました!

行き当たりばったり」は、単語ごとの意味でできている言葉でした。

しかし、その意味を発展させて考えなければいけないので、少しややこしかったですね。


次の章は、使い方を続けて見ていきましょう。


行き当たりばったり

行き当たりばったりの使い方・例文!

では早速、例文を見ながら「行き当たりばったり」の使い方を紹介しますね!

彼の仕事の進め方は行き当たりばったり

そのせいで、いつもトラブルが続発するんだからフォローするこっちはたまったもんじゃないよ。



「計画や予定もなく、その場その場のなりゆきにまかせること。」を良くない意味として使っている例文ですね。

しかし「行き当たりばったり」は良くないことでしかないのでしょうか?
次の例文を見ていくことにしましょう。

今回の旅行は、宿泊先を決めている以外は無計画。

行き当たりばったりの旅もたまには楽しそうじゃない



これは、「行き当たりばったり」を良い意味で使っていますね。

時間に縛られて行動するよりも自由気ままにやっていこう!そんな感じでしょうか。

なるほど、シビアなシーンでなければこんな使い方もできますね!

先ばかり考えて不安になっても仕方ないよ

行き当たりばったりになってしまったって、何とかなるもんなんだから前向きにいこう!



またまた違う使い方です!「慰め」や「元気づけ」の言葉として使っています。

物事は予定通りにはなかなかいかないものです。

「ケースバイケース」と同じような意味で「行き当たりばったり」を使う方法ですね。


と、このように「行き当たりばったり」を使います。

シーンによって、良い意味にも良くない意味にも使える奥の深い言葉でしたね。


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まとめ

いかがでしたか?

「行き当たりばったり」の意味や語源・使い方を見てきました。

せっかくなので、「行き当たりばったり」の類語も紹介しますね!

  • 出たとこ勝負:一貫した計画・見通しを持たず、その場その場の成行き次第で行い、結果を運に任せること。
  • その場しのぎ:あとのことは考えずに、その場だけをとりつくろうこと。また、そうした態度・口実。
  • やぶれかぶれ:どうにでもなれという気持ちであること。また、そのさま。
  • 臨機応変:状況に応じた行動をとること。場合によって、その対応を変えること。
  • 当意即妙:即座に、場に適った機転を利かせること。気が利いていること。また、そのさま。



英語で表現するなら、やはり「case by case(個々の事情に即した、適切な対応をすること。)」がすぐに思い浮かびますね。

他にも、「 play it by ear(計画せず、その場で考える)」や「unplanned adventure (計画をしていない冒険)」で表現することもできますよ!


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