「沈黙は金」って、黙っているだけで、お金になるなんて最高ですね!!
って、本当にそんなことを表す言葉なのでしょうか?
聞いたことはあるけれど、きちんとした意味や使い方はわからない。
そんな言葉は意外と多いものです。
そこで今回は、「沈黙は金」の紹介です。
意味を勘違いして使い方を間違えたりしないために「沈黙は金」の正しい意味や語源・使い方をしっかりと見ていきましょう。
まずは、意味と読み方から一緒に見ていきましょうね。
沈黙は金の意味・読み方
「ちんもくはかね」とは読みませんので、読み間違いに気を付けてくださいね。
どうして「黙っていること」に価値があるのでしょうか?
不思議な言い回しですよね。
次の章で、言葉の成り立ちを見ていくことにしましょう。
沈黙は金の語源・由来とは?
「沈黙は金」の語源はイギリスにあります。
イギリスの評論家、トーマス・カーライルの言葉なのです。
彼の著書「衣装の哲学」の一節「Speech is silver,silence is golden」からきています。
こちらを訳すと「雄弁は銀、沈黙は金」となります。
もともとは「沈黙は金」ではなく、「雄弁は銀、沈黙は金」という言葉だったんですね。
こちらの教えは、「雄弁であるということは大切だ。しかし沈黙を貫くべき場面を知ることはもっと大切である。」というものです。
しかし、日本人には昔から「黙っていることが美徳」、というようなところがあります。
なので、「沈黙は金」だけが強調され浸透してしまったんでしょうね(*´∀`*)
「阿吽の呼吸」や「以心伝心」なんて言葉無しで物事を伝える。という言葉があるくらいですから。
ここで気を付けるべき点をひとつ。
「常に黙っている」のが良いことだと言っている訳ではありません!
元の言葉にある通り「黙っている」べき時を知ること・見極めることが大切だと言っているのです。
ずっと黙っていては、話は進みません。だからといって、ギャーギャーと言い合っていても話は進みませんね。
話すのなら、時と場合・必要性をしっかりと見極めることが大切です。という戒めの言葉なのです。
ここまでで「沈黙は金」の意味を深く知ることができましたね。
次の章で、使い方を見ていくことにしましょう。
沈黙は金の使い方・例文!
では早速、例文を用いながら紹介していきます。
この場合は、しゃべれば自分が不利になるので「沈黙は金」を貫こうとしているということですね。
口は禍の元ともいいますから、この場合は黙ってやり過ごすのが得策でしょう。
こちらの例文では「相手の返事をしっかり待つことが大切」という意味で「沈黙は金」を使っています。
まさに「黙っているべきとき」だということです。
上司の失敗をやり過ごすために「沈黙は金」を使っています。
相手が気づいていないことを逆手にとって「黙っているべきとき」と判断した例文になります。
と、こんなふうに「沈黙は金」を使います。
余計なことをしゃべってしまいそうなときや、話したがために自分が不利になったり災難がふりかかりそうなときなど。
黙っているほうがよさそうな時に「沈黙は金」を使って表現しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
「沈黙は金」の意味や語源・使い方を見てきました。
「沈黙は金」に類語にはこんなものがありますよ。
- 口は災いの元:うっかり言った言葉が思いがけない災いを招くことがある。不用意にものを言ってはならない。
- 口から高野: 失言をすると高野山に行って頭を丸めるようなことになる。
- 言わぬが花:何もかも言ってしまうのがよい、というものではない。差し障りのあることは言わない方がよい。
- 言わぬが仏: 本当の事を言ったりすれば相手の気分を害するようなときには、あえてそれを伝えないままにしておくのも一つの方法である。
- 言わぬは言うに勝る:黙っているほうが、口に出して言うよりもかえって切実な思いをよく表す。
- 言葉多きは品少なし:おしゃべりな人は軽薄で、品位に欠ける。
などがあります。
また「沈黙は金」と言われる理由としてはこんなものがあげられます。
- 多くを語ることによって、言い訳のように聞こえるから。
- 多くを語ることによって、余計なことを話してしまう場合があるから。
- 時間が解決してくれることもあるから。
- ビジネスシーンなどでは特に、聞き上手になる必要があるから。
などがあります。
あなたも「沈黙」すべき時を上手に見極めてくださいね。
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