「挙句の果てがコレかよ!」
なんだか、不満さがヒシヒシと伝わってきちゃうセリフですね。
よく耳にするこの言葉ですが、あらためて考えると「挙句の果て」っていったいどういう意味なのでしょうか。
確か、「何かの結果」って意味だったような…
そこで今回は、挙句の果ての意味や語源や使い方について紹介しますね!
それでは、はじめは意味と読み方から一緒に見ていきましょう!
挙句の果ての意味・読み方!
ここで注意すべき点が2つ!
「挙句」を「揚げ句」と表記する場合があるということが一つ目。
そして「~した挙句」という使い方をされる場合があるということが、二つ目です。
どちらも「挙句の果て」を表していますので、覚えておいてくださいね。
しかし「挙句の果て」がこんな意味になったのは、どうしてなのでしょう。
次の章で、言葉の成り立ちを見ていきましょう。
挙句の果ての語源・由来とは?
「挙句の果て」の語源には、短歌や連歌が関係しています。
ご存じの方も多いとは思いますが、短歌は「5・7・5・7・7」からなる和歌の形式のひとつです。
連歌も同じく、和歌の形式のひとつなのですが「5・7・5」の上の句と「7・7」の下の句を別々の人が詠み、複数人で作る形式となります。
短歌や連歌の最後の「7・7」の部分を「挙句」と呼ぶのです。
ここから、「挙句」が「物事の最後」「最終的な結果」という意味をもつ言葉になりました。
この「挙句」に「末路」「物事の終わり。」という意味を持つ言葉である「果て」をプラスすることで、「挙句」の意味を強調しているのですね。
つまり、「最後」+「終わり」=「最後の最後」となるわけです。
同じ意味の違う言葉を連ねて、元の意味を強調する言葉するなんて驚きの方法ですね。
挙句の果ての使い方・例文!
それでは例文を使いながら「挙句の果て」の使い方を紹介しますね!
「お酒を飲みすぎた結果」という状態を、「挙句の果て」を使って表現している例文ですね。
こんな飲み方はしたくないものです( ̄▽ ̄;)
「最後の最後に」というい意味で、「挙句の果て」を使っていますね。
こんな上司を持った人は、本当に災難ですね。
「いろいろとアクシデントが起こった後さらに…」という使い方をしています。
このように良くないことが起こった後にさらに良くないことが起こる場合に「挙句の果て」を使うことが多いんですよ。
最後に「~した挙句」という使い方の例文を見ていただきましょう。
一度「~した挙句」を「~し挙句の果て」に置き換えて、例文を読んでみてください。
きちんとした文章になっていますよね。
これで、「挙句の果て」と「~した挙句」が同じ言葉のバリエーションであることが分かりましたね。
と、この様に「挙句の果て」を使います。
例文を見ていただいてわかるように、悪い結果だったときや悪い結果が予想されるときに使われる言葉です。
と、いうことはあまり使いたく無い言葉に分類されてしまいますね(;´∀`)
まとめ
いかがでしたか?
「挙句の果て」の意味や語源・使い方を見てきました。
「挙句の果て」の類語には、
- とどのつまり:物事の果て。
- 結局のところ:いろいろの経過を経て落ち着いた最後。
- どん詰まり:物事の最後。これ以上どうにもならないぎりぎりのところ。
- 悪戦苦闘の末:物事をいろいろと試してみた結果。
- 苦心惨憺(くしんさんたん)の末:心をくだいて非常な苦労を重ね、工夫をこらした結果。
などが、あります。
英語だと、「at last(最終的に)」「in the end(最後には)」「on top of all that(さらに加えて)」などで、表現できますよ。
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