「眼鏡にかなう」という言葉。例えば職場で、「○○くんも、部長の眼鏡にかなったね」なんて言われたらなんて答えますか?


眼鏡にかなう


「部長の眼鏡がどうしたって?」と思ったあなた!部長がかけている眼鏡の話ではありませんよ!

ではこんな時はなんと答えたらいいのでしょうか?

これだけでは何を言われているのかわかりませんよね。

今回は、眼鏡にかなうの意味や語源、使い方を解説していきます!

これを読んで、この言葉について詳しくなりましょう!



眼鏡にかなうの意味・読み方は?


「眼鏡にかなう」は「めがねにかなう」と読みます。

「目上の人が気に入る、よいと認める」という意味があります。



先程の例文は「部長に気に入られた」ということだったのですね!

しかし、なぜこれで「気に入る」という意味になるのでしょう?

「眼鏡」とはあまり関連性がないように思えますよね。

それにはこの言葉の語源を知るとわかるかもしれません!

では、どのような語源があってこの意味になるのかを解説していきます!


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眼鏡にかなうの語源とは?

「眼鏡にかなう」で、まず気になるのは眼鏡

なぜ「眼鏡」で「目上の人から気に入られる」ことになるのでしょう?

眼鏡なんて誰でもかけていますよね。


実は、この場合の眼鏡は皆が普段かけるメガネではなく「拡大鏡」のことなんです!

拡大鏡とは、虫眼鏡やルーペですね。


そして「かなう」は漢字で書くと「敵う」と書き、意味は「条件、基準などによく当てはまる。ぴったり合う。適合する。」などがあります。

このまま考えると「拡大鏡が適合する」になってしまうので、もう少し説明していきますね。


拡大鏡は美術品や骨董品などの鑑定や、何かを調べるときに使います。

それがどんな状態で、どんな価値があるのかを詳しく調べるのに役に立ちます。

美術品などの鑑定をよく「目利き」と言ったりしますよね!

この場合の「眼鏡」は、良いもの、悪いものを見分ける、またはその見極める力、のことを指すんです。

つまり、「その人がいいか悪いか、見極める、判断する」という意味になります。

それが転じて、「眼鏡にかなう」は「目上の人から気に入られる、人をよいと認める」という意味で使われるようになったのです!


「目上の人から~」というのは、「目利き」などはある程度の経験を積んでいないと簡単には出来ないものですよね。

それと同じように、人を判断するのもそれなりの経験が必要で、そこからそのニュアンスになっていったのではないかと推測されます。

では、実際にはどのように使う言葉なのでしょうか?次は使い方を覚えましょう!


眼鏡にかなう

眼鏡にかなうの使い方・例文!

ここでは使い方の例文をいくつか紹介していきます!

どんな使い方があるか比べながら読んでみてくださいね!

  • 「3回目のオーディションでやっと審査員の眼鏡にかなった」
  • やっと審査員に認められ、道が切り開かれた!といったニュアンスです。

    努力をした様子が伝わってきますよね。

  • 「さすが、社長の眼鏡にかなう人は仕事の出来が違う」
  • 社長に認められている人の仕事ぶりを褒める様子です。

    褒め言葉ですので、このように素晴らしい人物に対して使うことが出来ますよ!

  • 「義理の両親のお眼鏡にかなったお嫁さん」
  • 「お眼鏡にかなった」と表現してみました。

    これもよくある使い方で、「眼鏡にかなう」同様、使うことが出来ますよ。

    どちらでも正解なので使ってみてくださいね!



このように「人が認めた」あるいは「認められた」場合に使う言葉です。

ちなみに同じ意味で「目にかなう」と表現する人もいます。

しかし、平成20年に行われた「国語に関する世論調査」で「眼鏡にかなう」を使う人が45.1パーセント、「目にかなう」を使う人が39.5パーセントとあり、そこでは「目にかなう」は本来的な使い方ではないと表現されています。

少し前のデータなので世論の使い方も変わっているとは思いますが、「目にかなう」も間違いとは言いがたいです。

しかし、「眼鏡にかなう」が本来の使い方ですので覚えておいてくださいね!


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さいごに

「眼鏡にかなう」の類義語をいくつか紹介したいと思います!

  • 「見込まれる」
  • 「みこまれる」と読み、意味は「期待していることが実現出来そうだと予測すること」です。

    例えば「彼の活躍でチーム優勝が見込まれる」などと使ったりします。

  • 「白羽の矢が立つ」
  • 「しらはのやがたつ」と読み、「多くの中から犠牲者として選ばれる、若しくは多くの人の中から特別に選ばれる」という意味があります。

    「次の料理長候補として白羽の矢が立った」などと使うことが出来ます。

  • 「太鼓判を押す」
  • 「たいこばんをおす」と読み、「人の能力や信頼度、物の出来などについて、確実だと保証すること」という意味があります。

    「君に太鼓判を押すよ!」などと使うことが出来ますね。



今回は「眼鏡にかなう」について説明しました!

「目上の人が気に気に入られる」という意味でしたね。

これを言われたら、とても嬉しい言葉ですよ!あなたが認められた!ということです!

また、使うタイミングが来たら是非使ってみて、部下や後輩の仕事ぶりを褒めてあげてくださいね!


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