困った状態を表す言葉のひとつに「八方塞がり」があります。
あなたもきっと、聞いたことがあるのではないでしょうか?
この言葉、実は意外なところから生まれた言葉なんですよ!
聞き覚えはあるけれども、詳しいことはわからない。
そんな言葉は、思いのほか多いものです。
間違えて使って恥をかかないためにも、今回は「八方塞がり」の正しい意味や語源・使い方を紹介していきますね。
まずは、意味と読み方から一緒に見ていきましょう。
八方塞がりの意味・読み方!
しかし、どうして「どうしようもない状態」のことを「八方塞がり」というのでしょうか?
なんで「四方」や「六方」では、ダメなのでしょうか?
次の章では、「八方塞がり」が生まれた背景を紹介しますね。
「八方」である理由も分かりますよ(*^-^*)
八方塞がりの語源・由来とは?
「八方ふさがり」の語源は陰陽道にあります。
陰陽道とは、中国伝来の陰陽五行説に基づき、吉凶・禍福を占う術のことです。
この陰陽道にとって、大切なことのひとつに八方位があります。
八方位とは、東・西・南・北・南東・南西・北西・北東の八つの方角のことですね。
そう、「八方塞がり」の「八方」とは八方位のことを指しています!
陰陽道では何か物事を行うときに、どの方角が好ましくないか?といったことを占います。
物事が上手くいきますように…と、縁起を担ぐためですね。
好ましくない方位を避けるために、様々な手をつくし方違え(かたたがえ)も行うくらいなんですよ。
(方違え:好ましくない方角へ進むことを避けるために、前夜に他の方角で1泊してから目的地に行くこと。)
しかし、陰陽道では9年に1回、八方位の全てが好ましくない方向になってしまう年が巡ってきます(;´Д`)
八方位どこにも吉報がない。逃げ道がない状態ということですね。
このことを陰陽道では「八方塞がり」と呼ぶのです。
「八方塞がり」のもともとの意味である、「陰陽道 で、どの方角に向かって事を行っても、不吉な結果が予想されること。」にあたりますね。
ここから転じて、「何をやってもうまくいかない状態。どうしようもない状態。」と現在の意味になったのです。
次の章では、「八方塞がり」の使い方を見ていきましょう!
八方塞がりの使い方・例文!
早速、例文を見ていくことにしましょう。
「何をしてもうまくいかなかった」ことを「八方塞がり」を使うことで強調している使い方ですね。
こちらは「不運続き」を「八方塞がり」を使って表現しています。
不運ってなぜか続いてしまうものなんですよね…
「どうしようもない状態」を「八方塞がり」を使って表現していますね。とにかく手洗いうがいでしょうか。
と、このように「八方塞がり」を使います。
良くない状態を表す言葉なので、使う場面にはあまり遭遇したくありませんね( ̄▽ ̄;)
まとめ
いかがでしたか?
「八方塞がり」の意味や語源・使い方を見てきました。
「八方塞がり」の類語にはこんなものがありますよ。
- 絶体絶命:困難・危険から、どうしても逃れられないさま。追いつめられ、切羽詰まったさま。
- 万事休す:もはや施す手段がなく、万策尽きる。
- 万策尽きる:あらゆる方法を試みたがうまくいかず、もはや、ほかにとるべき方法がない。
- 手詰まり:打つべき手段・方法がつきて困ること。
- 打つ手がない:とるべき方法がない。なすべき手段がない。
- 手も足も出ない:施す手段がまったくない。力が及ばずどうしようもない。
やはり、どれもよくない状態を表す言葉でした(-_-;)
困った状態を表す言葉って、たくさんあるんですね。
英語で表現する場合は、
- dead end(行き止まり)
- there’s no way out.(出口がない・解決手段がない)
- we are stuck(閉じ込められた1・身動きが取れない)
などが、「八方塞がり」と意訳される表現です。
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