「目が利く」という言葉。例えば、あなたがお気に入りのバッグを持って知人に会っていたとします。
すると知人から「そのバッグはとてもいい品ではないですか?あなたは目が利くんですね!」と言われました。
バッグを誉められたようで嬉しいですよね!しかし「あなたは目が利く…」って、一体どんな意味?
この場合は自分も誉められていると思っていいのでしょうか?
そしてなんと返事をするのが正解なのでしょう?
意味がわからないと、せっかくの会話も成り立ちません。
誉めてもらってもそれがわからないなんて、こんなに残念なことはありません!
そこで今回は、目が利くについて意味や語源、使い方を紹介します!
目が利くの意味・読み方は?
冒頭のセリフは「あなたは品物を見極める力があるね!」との褒め言葉だったんですね!喜んでよかったようです!
しかし、善悪を見分ける能力だなんてとても羨ましい限りです。
あなたはどうでしょうか?これってなかなか難しいことですよね!
そんな「目が利く」は、なぜそのような意味があるのでしょう?
それにはその語源を知るとその糸口が見えてくるかもしれません!
どんな成り立ちがある言葉なのかも含めて、「目が利く」についてもう少し詳しく見ていきましょう!
目が利くの語源とは?
では「目が利く」の語源を解説していきます!まずは文章をバラして考えていきましょう。
「目」は、言わずと知れた「目玉や視覚」のことですよね!動物には欠かせない大切な器官の1つです。
そして「利く」には、いくつかの意味がありますよ!
- 効果や働きなどが現れること、期待どおりのよい結果が実現すること
- 本来の機能を十分に発揮すること、さかんに活動すること
- それをすることが可能である、出来る
- 技能が優れていること、腕が立つこと
などの様々な意味があるんですよ!
この中でも「目が利く」は②の「本来の機能を十分に発揮すること」が当てはまるんです。
この場合の本来の機能とは「本来の良し悪しを判断すること」を指しており、例えば「目利き」などの言葉で例えられることがあります。
「あ!それ聞いたことある!」という人もいるかもしれませんね!
「目利き」には「目が利く」と同じ「利」という漢字が入っています。
ちなみに「利」という字は「便利」「利用」などの「役に立つ」というニュアンスの言葉に多く使われていますよ。
そして「目利き」の意味は、骨董品や美術品などの良否についての鑑定をすることで、物以外にも、人の才能や性格を判断することにも使われます。
そのことから、その物や、その人を鑑定・判断し、本来の良さを見出だすことや、その能力のことを「目が利く」というようになったと考えられているんです!
「目利き」しかり「目が利く」とはとても役に立つことで、人が生きていく上で物や人の本来の良し悪しを見極める重要な能力ですよね。
そんな「目が利く」ですが、いったいどんな使い方が出来る言葉なのでしょうか?
次は実践編として、その使い方についてスポットを当てていきますよ!
目が利くの使い方・例文!
「目が利く」の使い方を見ていきましょう。
例文をあげていきます!どんな使い方がされているでしょうか?
- 「彼女は目が利く面接官だ」
- 「この壺のことは、目が利く彼に相談してみようか」
2つの例文を出してみました。人に対してと、物に対しての「見る目」を表す使い方です。
例文から、「目が利く人」に頼っているニュアンスが伝わってきませんか?
「善悪を見分ける能力」は凡人にはない能力ですから、このように人に対しての使い方になることが多い言葉です。
さいごに
最後に「目が利く」の類義語を紹介したいと思います!
「めかどがつよい」と読み、「物を見る目が鋭敏であること、よく見覚えていること」という意味がありますよ!
「あの人は目角が強い人だ」などと使ったりできます。
「めがたかい」と読み「よいものを見分ける能力を持っていること」という意味があります。
どちらにも「目」が入っていて、言葉自体も「目が利く」に似ていますが、意味もほとんど同じと言っても過言ではありませんね。
「さすが、あなたはお目が高い」などと使うことが出来ますよ!
「めにくるいがない」と読み、意味は「見る目がある、その人の評価は正しい」などのニュアンスがありますよ。
例えば「やっぱり私の目に狂いはなかった」などと使うことが多いですね。
今回は「目が利く」の意味や語源、使い方について説明してきました!あなたはどのような印象を持ったでしょうか?
「目が利く」とはとても大切な能力で、それを持っているのはとても羨ましいことです!
この言葉はその能力を持っている人を指して使うことが出来ます。それはもちろん褒め言葉になりますよ!
もしあなたが「目が利く」と言われたら素直に喜んで、その能力を役立ててくださいね^^
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