「今年の新人の女の子って媚びを売る子ばっかり」お局さんが、プンプンしています。
私から見たらそんなことないんだけどなぁ。
むしろ、お局さんが若い男の子に媚びを売っているような…
あれ、媚びを売るのって女の人だけだったっけ?男の人の場合はなんていうんだろう?
知っているつもりでも、何かのきっかけで「あれ?」っと思ってしまう言葉って、意外と多いものです。
そんな言葉のひとつである「媚びを売る」について、意味や語源や使い方などを紹介します!
意味だけでなく、語源や使い方を知ると、スムーズに「媚びを売る」を使えるようになりますよ(*´▽`*)
それでは、まずは意味と読み方から一緒に見ていきましょう!
媚びを売るの意味・読み方!
どうやら、女性限定の意味はあるものの男女関係なく使える言葉のようですね。
でも、どうして「媚を売る」がこのような意味を表すのでしょうか?
次の章で語源を見ていくことにしましょう。
媚びを売るの語源・由来とは?
実は「媚びを売る」には、先程紹介した他にも、「女性(特に商売女)が客の気をひくためになまめかしい態度をとる。」という意味がありました。
女性(特に商売女)が、愛想が振りまく際に「眉」をしきりに動かしていた様子から「媚」という文字ができたと言われています。
そこから、「媚」の意味が「人の気を引こうとしている女性」というふうになりました。
「売る」には、「代金と引き換えに品物や権利などを相手に渡す。」という意味の他に「相手に行動させるよう仕掛ける。」という意味があります。
「けんかを売る」という使い方がそれにあたりますね。
「媚」の意味と「売る」の意味を合わせれば、「女性が人に気を引こうとして仕掛ける。」と、なります。
この意味が時代とともに転じていき、
- 気に入られるように振る舞う。相手の機嫌をとる。
- 女が男の気をひくために、なまめかしい態度をとる。
という現在の媚を売るになったという事ですね!
媚びを売るの使い方・例文!
では早速、例文を見ていきましょう。
公私混同はいけませんよ。
常連さんが逃げてしまっては元も子もありませんから。
媚を売る人って仕事ができない人のイメージがあります。
私の勝手なイメージですが(´∀`)
媚びを売ることも大人を見て覚えるのでしょうか…
と、このように「媚を売る」と使います。
3つの例文とも、下の立場の人が上の立場の人に媚びを売っていましたね。
店の人がお客さんへ・部下が上司へ・生徒が先生へ という具合に。
「媚を売る」は、立場が上の人に気に入られようとしたり、機嫌をとりたいときに使う言葉なんですね。
まとめ
いかがでしたか?
「媚を売る」の意味や語源・使い方を見てきました。
「媚を売る」の類語にはこんなものがありますよ。
- 秋波(しゅうは)を送る:女性が男性の気を引くためにする媚びた目つき。流し目。
- シナを作る:なまめかしいしぐさをする。
- 媚態(びたい)を示す:男にこびるなまめかしい女の態度。また人にこびへつらい取り入ろうとする態度。
- ゴマをする:人に気に入られるような振る舞いをして、自分の利益をはかること。
- おべんちゃら:口先だけで御機嫌をとろうとすること。
- 鼻息をうかがう:相手の機嫌や意向をうかがう。
などがあります。
たくさんありましたね。
英語はでは、
- butter up
- flatter
で、表すことができます。
両方とも誰かのことを誉めすぎるという意味で「媚を売る」と意訳されるんですよ。
「媚を売る」は、どうも女性限定の気がしてしまうなぁ…などと感じた場合は類語を使って上手くニュアンスの操作をしてくださいね。
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