「お母さん知ってる?鬼に金棒って最強って意味なんだよ!」
「僕は何を持ったら。最強になるかな?」
学校から帰ってきた子どもが、うれしそうに話し出しました。
どうやら、今日のかるた大会で「鬼に金棒」という言葉を覚えてきたようです。
残念ながら、ちょっと意味を取り違えているようだけど…
さぁ、母の出番!と張り切ったのですが、私も何となく「ますます強くなる」という意味だと思って使っていたから、うまく違いを説明できません( ̄▽ ̄;)
そこで「鬼に金棒」について、詳しく調べてみました。
おかげで、子どもに分かりやすく説明できましたよー!
今回は、鬼に金棒の意味や語源について子どもでも分かるように紹介しますね!
それでは、一緒に見ていきましょう^^
鬼に金棒の意味・読み方!
「鬼に鉄杖(てつじょう)」と言う場合もあります。
また、「金棒」の表記を「鉄棒」とする場合もありますが、読み方はどちらも「かなぼう」です。
「鬼」は恐いイメージですが、意味を見るとどうやら褒め言葉・良い意味で使われる言葉のようですね。
いったいどうしてなんでしょうか?
そのあたりを確認するためにも、次の章で語源を確認していきましょう。
鬼に金棒の語源・由来とは?
「鬼に金棒」の語源は、やはり「鬼」にあります。
「鬼」というと、頭には角・口には牙・虎のパンツをはいて手には金棒を持った筋肉質の赤い(もしくは青い)大きな生き物を想像する人がほとんどだと思います。
実は、この「鬼」のイメージができたのは平安時代。
安倍晴明で有名な陰陽道の影響なんですよ。
「金棒」も正式には「金砕棒(かなさいぼう)」といい、鎌倉時代後期〜南北朝時代ごろに実際に武器として使われていました。
武士が鎧をつけているので、刀で切るが難しかったために生まれた、殴ることに特化した武器なんですよ。
刀で切り付けてきても、金棒で受け止めれば刀が折れる。それくらい強いものでした。
もともと大きくて強い鬼。
その強い鬼が刀をも折ってしまうような強い武器である金棒を持てば、ますます強くなります。
「鬼」=「強いもの」の象徴、「金棒」=「良い条件や役に立つもの」の象徴として、比喩表現されたのが語源ですね
次は例文を使いながら、使い方を紹介していきますね。
鬼に金棒の使い方・例文!
では早速、「鬼に金棒」の使い方を見ていきましょう!
今回は学校関係に特化した例文にしてみましたよ。
地区予選を突破してどんどんと駒を進めていってもらいたいものですね。
精鋭ぞろいの赤組。今年は必勝でしょうか?
学校行事を楽しくできるって素晴らしいことですね!
子供たちの喜ぶ顔が何よりのお礼です♪
と、「鬼に金棒」はこんな感じで使っていきます。
「心強い仲間」が来た!こんなときに「鬼に金棒」を使ってみてください。
身体能力だけじゃなく、知識や経験などにも使えますよ!
まとめ
いかがでしたか?
「鬼に金棒」の意味や語源・使い方を見てきました。
実は、中国に「鬼に金棒」にそっくりなことわざで、「如虎添翼」という言葉があります。
これは、直訳すると「虎に翼がつく」です。
意味は「ただでさえ強い者・凶悪な者が人手・物質・知識など別の助けを得てよりいっそう強く狂暴になる」となります。
日本語の類語も紹介しますね。
- 弁慶に薙刀:ただでさえ強い者が得意とするものを手に入れ、さらに強力になること。
- 獅子に鰭: 強いものが有利な条件を得て、ますます強くなることのたとえ。
- 竜に翼を得たる如し:力の強いものにさらに強い力が加わることのたとえ。
- 駆け馬に鞭:現時点で力がある者、勢いがある者にさらに力を与えること。
などがあります。
英語で表現すると、
- Adding wings to a tiger.(虎に翼)
- The more Moors, the better victory.(ムーア人がもっといれば勝ちやすくなる。)
などが相当しますね。
「鬼に金棒」は類語も英語表現ともに、いろいろな力があるものに、さまざまなものがプラスされている言葉でした。
なんだか、自分オリジナルの言葉も作れそうですね(*´▽`*)
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