「今日の試合、どんでん返しだったらしいよ!」試合帰りの子どもが、ニコニコとうれしそうに話し出しました。
どんなどんでん返しがあったのかを聞いてみると、「その前に、どんでん返しってなに?」と言う返事が(;゚Д゚)!
前後の会話の雰囲気で、良い意味の言葉ってなんとなく思ったみたいだけど、正しい意味が分からなかった様子・・・。
それじゃあ、ちゃんとした意味を説明しないといけないね。
何となく、言葉の意味は知っているけれど正しい意味や語源までは知らない。そんな言葉って思いのほかあるものです。
そこで今回は、どんでん返しの意味や語源について紹介しますね!
それでは、まずは意味と読み方から一緒に見ていきましょう!
どんでん返しの意味・読み方!
意味を見ていると、「どんでん」が「逆」という意味に見えてきたのですが・・・。
でも何だか、それじゃ変な感じがしますね。
やはり、語源を調べてみないと言葉の成り立ちは、わかりそうもありません。
次の章で確認していくことにしましょう。
どんでん返しの語源・由来とは?
「どんでん返し」の語源をたどると「歌舞伎」にたどりつきます。
実は、「どんでん返し」は歌舞伎の舞台装置のことなのです!
この舞台装置は、大道具を90度後ろに倒して床の裏になっていた部分を表に出し、場面を転換するというもの。
ブックエンドの立っている部分を倒す。そうすると、机についていた部分が正面から見えるようになりますね。
そんな、仕掛けを想像してもらえれば分かりやすいと思います。
もともとは、その装置のことを「強盗返し(がんどうがえし)」と呼んでいました。
強盗返しを動かした時の音が「どんでん・どんでん」と聞こえることから、装置の名前が「どんでん返し」へと転じていきました。
(装置を動かすときに太鼓を「どんでん・どんでん」とたたくから。という説もあります。)
これが「どんでん返し」の語源ですね(*´▽`*)
セットが変わり、場面も急変する。
そこから、「正反対にひっくり返すこと。話、形勢や立場などが逆転すること。 」を、「どんで返し」というようになったのです。
さて、ここまでで「どんでん返し」の意味と語源を見てきました。
次の章では、使い方の紹介をしていきますので続けて見ていきましょう。
どんでん返しの使い方・例文!
では早速、「どんでん返し」の使い方の例文を見ていくことにしましょう。
感想は人それぞれですからね。
こちらでは、良い方向へと形勢が変わったことを「どんでん返し」を使って表現しています。
うれしいどんでん返しは、大歓迎ですね!
余裕をかましていたら、どんでん返しをくらう。よく聞く話ですね。
こちらでは、悪い方向へと形勢が変わったことを「どんでん返し」を使って表現しています。
と、このように「どんでん返し」を使います。
まとめ
いかがでしたか?
「どんでん返し」の意味や語源・使い方を見てきました。
「どんでん返し」は、結果が予想外であった場合や、形勢が逆転した場合に使う言葉でしたが、他にはどんな言い回しがあるのでしょうか。
- 大逆転:スポーツの試合などで、ほぼ負けが確定している状況をくつがえすこと。
- 思いがけない:予想していたことと実際とが、食い違うさま。
- 起死回生:崩壊や敗北などの危機に直面した状態を、一気によい方向に立て直すこと。
- うっちゃり:最後の土壇場で形勢を逆転させること。
- 主客転倒(しゅかくてんとう):本来の立場・順序・軽重などが逆転すること。
などがあります。
「歌舞伎」という日本の文化に語源があった「どんでん返し」ですが、英語で表すことはできるのでしょうか?
・a complete reversal
reversalは「反転、逆転」という意味の単語ですから、a complete reversalで「完全な反転」つまり「どんでん返し」という意味になります。
言い回しを工夫すれば、英語でも表現できるんですね。
「どんでん返し」は良い意味にも、悪い意味にも使える言葉でした。
でも、どうせなら困ったときに「どんでん返し」が起こるほうがよいですね。
関連記事(一部広告含む)