「身から出た錆」って、聞き覚えはあるし「何となく」なら意味はわかる…。
でも、正しい意味を知らないので、いざ使うとなると躊躇してしまう事ってありますよね。
せっかく知っている言葉なのに、「何となく」で使っていては勿体ない!
キチンと知ることで、会話力があがり新しいチャンスを攫むかも知れませんよ^^
そこで今回は、身から出た錆の意味や使い方、語源について紹介しますね!
一緒に見ていきましょう!
身から出た錆の意味・読み方!
「身」って人間の体のことだよね。人間の体から「錆」がでるの?
どうして、錆が苦しむことになるのでしょうか。
一体どうしてこの言葉が出来たのか、語源を見ていきましょう!
身から出た錆の語源・由来とは?
「身から出た錆」の語源は「刀」が関係しています!
実は、身とは人間の体のことではなく刀の「身」の事です。
刀の身とは、刃が付いている刀の銀色の部分で「刀身」と呼びます。
刀身は「和鉄」と呼ばれる鉄で造れており、錆びますね。
ただ、鉄だからといって何でもかんでも、すぐに錆びてしまうというわけではありません。
例えば、雨に濡れたまま放置したり長い間使わなかったときに、錆が出てきますよね。
それは、刀でも同じこと。
いくら、刀鍛冶の職人が丹精を込めてつくっても、鉄の一種からできている刀も、錆からは逃れることはできません。
放置したり使わなかったりすれば、錆が出てきてしまいます(;´Д`)
刀の手入れを怠れば、刀身から錆が出てきて「いざ!」という時に使い物になりません。
「自分自身が刀の手入れを怠ったことから、刀が錆びついて命を脅かすような失敗を犯した。」ということですね。
そこから、「刀身」を「自分自身の身」・「錆」を「自分自身が犯した罪や失敗」に比喩し、「身から出た錆」という言葉が生まれたのです。
さて、語源を知ることで意味も深く分かりましたね。
次は使い方をみてみましょう!
身から出た錆の使い方・例文!
では早速、例文を見ていきましょう。
こうやって、反省する人ならまだマシですよね。
ルール違反する人って逆切れする人が多いですから…
「身から出た錆」を使っているということは、自分自身に原因があるということはわかっているんですね。
もっと早くに気が付けばよかったですね。「後悔先に立たず」です。
自分自身に原因があるのに、自分は何をしても許されると思っている人っていますよね~。
3つの例文を見ていただきました。
こちらの例文を見てもらってわかる通り、「身から出た錆」は自分の行いが原因となり悪い結果を作り出してしまったときに使う言葉です。
良い結果が出たときには使用しません。
また、本人に自分に原因があるという自覚がない場合でも、周りから見て明らかに本人に原因がある場合は使うことができるんです。
最後の例文の使い方がそうですね。
まとめ
いかがでしたか?
「身から出た錆」の意味や語源・使い方を見てきました。
「身から出た錆」は「刀」に語源がある言葉でしたね。
ちなみに、英語では、
- You had it coming(当然の報いを受ける)
- You asked for it(自分が招いた結果)
で、表現できます!
せっかくですから類語も紹介しましょう。
- 因果応報:人はよい行いをすればよい報いがあり、悪い行いをすれば悪い報いがあるということ。
- 薮蛇:よけいなことをして、かえって自分にとって悪い結果を招くこと。
- 天に向かって唾をはく:人に害を与えようとして、かえって自分に災いを招くことのたとえ。
- 墓穴を掘る:自分にとって大いに不利な状況へ至る原因を自分で作ることのたとえ。
- 自らの首を絞める:自分を苦しめるような状況を作るさま。
- 自縄自縛(むじょうじばく):自分の言動が自分をしばって、自由に振る舞えずに苦しむこと。
などがあります。
慣用句やことわざ・言葉の意味を深く知ることでとても上手に自分の感情や思いを表現できる場合が、多々あります。
これからも「あれ?」っと思ったら調べていってみてはいかがでしょうか?
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