「筋がいい」って、結構耳にする機会が多い言葉ですよね。
私は「筋がいい」って聞くと、部活動で「君は筋がいい」と言われて、コーチから特別メニューをこなすように指示される…というストーリーが思い浮かびます。
上記の状況から、「筋がいい」は「才能がある」って意味なのかなと思うのですが、本当に合っているのかどうか…
正しい意味を知っていないと、誰かの前で使ったとき、恥じをかいちゃうかもしれません。
そうなる前に、きちんと意味を確認しておきましょう!
今回は、「筋がいい」について、意味や語源、使い方など例文も交えながら紹介します!
筋がいいの意味・読み方?
もう少し深く理解するために、「筋」と「いい」に分けて考えてみましょう。
まず、「筋(すじ)」には、以下の意味があります。
- 筋肉。またその線維。
- 筋肉を骨に付着させている組織。腱。
- 皮膚の表面に浮き上がってみえる血管。
- 植物などの繊維。
- 細長く、ひと続きになっているもの。線。
- 縞模様。
- 家柄。家系。
- 素質。たち。
- 学問や芸術の流儀。流派。
- 物事の道理。すじみち。
- 小説や演劇のなどの、大体の内容。梗概(こうがい)。
- そのことに関係のある方面。
- 依頼したい事柄。おもむき。
- 道路や川に沿ったところ。
- 囲碁・将棋で、本筋とされている打ち方・指し方。
- 将棋で、盤面の縦9列のそれぞれのこと。
- 身分。地位。
…たくさんありますね(笑)
実は筋がいいは、使われる場面によって意味が多少変わります。
例えば、囲碁や将棋を行っているときに使う「筋がいい」は、打ち方が本筋(正当な打ち方)に近いということを表します。
日常生活で使う場合の「筋がいい」は、素質がいいこと・才能があることを表すことが多いです。
筋がいいの語源・由来とは?
「筋(すじ・きん)」という漢字は、以下の意味を持ちます。
- 細長い筋線維の束でできた肉
- 細長い線状のもの
この2番目の「細長い線上のもの」という意味から派生して、「血筋」や「家系」を表すようになります。
それから、芸事などは昔から、血縁関係のある人が受け継いでいくことが多いので、芸事に秀でた人を「筋(血筋)がいい」と言っていました。
そこからだんだんと「筋」という意味に「素質・たち」という意味が加わり、「筋がいい」は、「素質・才能がある」ことを表すようになったのだと考えられますね。
筋がいいの使い方・例文!
「筋がいい」は、素質や才能があることを表していましたね。
「筋がいい」を使った例文を確認しながら、使い方を覚えていきましょう。
団体競技は、一人だけ上手くても勝てないですしね。
上記の例文だと、いろいろな楽器のパートで、その楽器に対して素質がある子が揃っていることを表していますね。
手先が器用だと、作業も早く的確にできるので、仕事も人より早く進められるのでしょう。
私は、どっちかというと不器用で、人の倍時間がかかるタイプなので、うらやましい限りです( ̄▽ ̄;)
上記の例文の「筋がいい」は、Aくんは手先を器用に扱えるので、製品の加工や細かい仕事に対して素質があることを表しています。
また、「筋がいい」を使う場合、自分がその人より上の立場でないと、本来の意味にあてはまりません。
その人が特定の事に関して、「才能・素質がある」と評価するには、自分にはそのことに関して更に知識がないとできないからです。
では、続いて「筋がいい」の類語を確認していきましょう。
「筋がいい」の類語には、以下のものがあります。
- 腕が立つ(うでがたつ):技量がきわめて優れている。
- 勘がいい(かんがいい)・勘が鋭い(かんがするどい):直感的に物事を推察したり、把握したりすることに長けていること。
- 才気(さいき):優れた頭の働き。
「筋がいい」は、「才能・素質がある」という意味なので、類語も「頭がいい」や勘がするどいなど、利発なイメージのものになります。
ついでに「筋」がつく慣用句についても紹介しておきますね。
- 筋が立つ・筋を通す(すじがたつ・すじをとおす):道理にかなうようにする。首尾を一貫させる。
- 筋が悪い(すじがわるい):(芸事の)素質がない。性質・たちが悪い。
- 筋が違う(すじがちがう):見当が違う。
ついでなので一緒に覚えてしまいましょう!
まとめ
今回は「筋がいい」について意味や例文、使い方をまとめてみました。
使われる場面で意味が変わりますが、日常生活では「素質・才能がある」って意味でしたね。
私も「筋がいい」って褒められることがあるといいのですが…未だありません( ノД`)シクシク…
もし誰かに「筋がいい」って褒められたら、素直に喜んで、褒められた部分を伸ばしていきましょう!
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