「明日の引越し、みなさんしっかりと精を出していただけるようお願いします。

今夜は精を付けるために、みんなで焼肉を食べに行きますよ!」


精を出す


先日会社を移転した際に、社長が言った言葉。

「精を出す」に「精を付ける」なんだか「精」がいっぱいだけど、この使い方ってあってる?

おまけに、部長は「精も根も尽き果てた」なんていい出すものだから、余計に気になっていたんです(;´∀`)

そんな訳で、今回は精を出すの意味や語源・使い方を順を追って説明していきますね。

それでは、一緒にみていきましょう。



精を出すの意味・読み方!


「精を出す」は「せいをだす」と読みます。

意味は、「精一杯働く・こつこつ物事をする・熱心に励む」です。


「一生懸命」に〇〇する。「精一杯」〇〇する。と、いったほうが簡単でわかりやすいですね。

ちなみに、「性を出す」と誤表記される事がありますが、「性」ではなく「精」です。

さて「精を出す」は、いったいどのようにして生まれた言葉なのでしょうか?

次は語源をみていきましょう。


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精を出すの語源とは?

「精を出す」は残念ながら語源らしい語源はありません。

しかし、「精一杯力を尽くす・出す」という意味の言葉が簡略化されたのではないかと推測されます。

その理由は漢字や単語の意味からです。

漢字の「精」の意味の中には、

  • 心身の力
  • 元気

というものがあります。

また、「出す」には、

  • 中から外へ移す
  • 蓄えてある力などを外に示す
  • 勢いなどをさらに加える
  • という意味があります。

    二つの意味を合わせると「心身に蓄えている力を外に示す」つまり「一生懸命」「精一杯」ですね。


    「精を出す」の意味のひとつである「熱心に励む」の詳しい意味は次の通りです。

    • 「熱心」は物事に情熱をこめてうちこむこと。心をこめて一生懸命すること
    • 「励む」は熱心に事を行う

    ですから、やはり一生懸命さや、精一杯やろうという気持ちが伝わってきます。

    日常会話で、早く伝えたいという気持ちが強いと言葉はついつい短縮されがち。

    「精を出す」もその一つなのでしょうね。


    精を出す

    精を出すの使い方・例文!

    「精を出す」の意味はしっかりと理解出来きましたね。

    では次は実際に使うことを想定して例文を作ってみましょう。

    今年は中学三年生。とうとう受験生になってしまった…

    暑い日も寒い日も、今までは部活にばかり精を出していたけれど、勉強に精を出すことに切り替えないといけないかな。

    よし、部活引退の日までは、両立頑張るぞ(ง •̀_•́)ง


    入社2年目。

    まだまだ、先輩や上司のようにはいかないけれど、精を出して仕事していれば、必ず成果は表れるはず。

    後悔しないようにしっかりと毎日、精進しよう!


    娘は最近アルバイトに精を出しています。

    理由を聞いたら、卒業前に友達と旅行に行きたいからだとか。

    親にお金をせびるのではなく自分で捻出しようとしているなんて、感心感心。



    どの文章も、一生懸命さや熱心さが伝わってきますね。

    実際に使うときは心の中で、「一生懸命にやっている」「頑張っている」などに置き換えてみましょう。

    違和感がなければ、大丈夫。正しい使い方ですよ^^


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    まとめ

    いかがでしたか?

    「精を出す」をご紹介してきました。

    説明の中に何度も出てきた「一生懸命」。

    これって「精を出す」の同義語なのかな?なんて気になりませんでしたか。

    もちろん、「一生懸命」や「精一杯」は同義語です。

    他にもたくさんありますので、ここでご紹介しましょう。

  • 頑張る
  • 奮闘(ふんとう)する
  • しゃかりきになる
  • 精進する
  • 粉骨砕身(ふんこつさいしん)
  • などがあります。

    同義語が本当にたくさんありますので、「精を出す」と意訳される英文もたくさんあるんですよ。

    • You work awfully hard even in this hot weather.(暑い中なのに精が出るね。)
    • He attended to his business.(彼は仕事に精を出した。)
    • She was busy with her part time job.(彼女はせっせとアルバイトに精を出していた。)



    ちょっと、例文にかけたものをご紹介してみました。


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