先日、社内の手洗い場の水道付近からポタポタと水漏れ。

その時に工場の職人さんが「修理しとくから大丈夫やで!」と言ってくれたので、お任せしました。

しかし、数時間後には水が吹き出す大惨事に(°д°)


餅は餅屋


「餅は餅屋なんだから、水道屋を呼べばよかったのに~」と仕事仲間から言われてすっかり落ち込んでしまった職人さん。

困っていた私を助けようとしてくれたので、なんだか申し訳ない…

ただ気になったのは、なぜ餅屋ってこと?

そこで今回は、餅は餅屋の意味について徹底的に調べました!

意味だけでなく語源や使い方もしっかりと紹介しますので、一緒にみていきましょう。



餅は餅屋の意味・読み方!


「餅は餅屋」「もちはもちや」と読みます。

意味は

  • 物事はそれぞれその道の専門家に任せるのがよい
  • 物事にはそれぞれ専門家がいるということ
  • いくら上手でも素人(しろうと)は専門家にはかなわないということ

です。



「餅屋は餅屋」や「餅は餅屋に聞け」「餅は餅屋に任せろ」などとも言われます。

でも何で「餅屋」なんでしょうね。

「魚屋」でも「八百屋」でもよさそうなものなんですけど??

「餅屋」である理由を知るために、語源をみていくことにしましょう。


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餅は餅屋の語源・由来とは?

語源を簡単に言ってしまえば、「餅は餅屋のついたものが一番おいしい」ということです。

では、なぜ「餅屋」でないといけなかったのでしょうね。

「餅屋」でないといけなかった経緯(いきさつ)をお話ししましょう。

諸説ありますが今回は代表的なものを紹介します。


まず一つ目の説です。

江戸時代のころは年末になると各家庭やご近所が寄り合って、杵(きね)と臼(うす)で新年用の餅をついていました。

今の子供たちは、臼と杵に触れる機会や餅屋さんが付いた餅を食べる機会が少ないので、想像するのは難しいかも知れませんね。

お餅屋さんの付いたお餅、おいしいですよ!

と、少し脱線したので話を戻しましょう(;´∀`)


師走はどんな職業の人も、主婦もみんな忙しい時期です。

餅をつくには、もち米の下準備をし、それをふかしてと大変手間がかかる作業をしなければいけません。

そこで餅屋さんの登場!といって、お餅を売っている餅屋さんではありません。

「貸つき屋」「貸餅屋」と呼ばれる餅つきをしに出張してくれる餅屋さんのことです!

しかも臼と杵まで持参とは、まさに渡りに船。

それはもう、近所の父ちゃん母ちゃんより圧倒的に速く綺麗に餅をついてくれます。

それに、丸餅でも角餅でもなんでも注文通りに作ります。お任せあれ!なんですから。

そりゃあ「餅は餅屋に頼むのが一番!素人が忙しい時間を削って餅を作るよりも専門家に頼んだ方がおいしいし早いよ!」」という考えが生まれるのも無理はありません。

ここから、「専門家に頼むのが一番!」となったんですね。



これが、語源と言われる説のひとつです。

さらに、もう一つの説を紹介しますね。

江戸時代の書物「滑稽太閤記」に書かれている「餅は餅やがよし、指し合いのことは此方にまかせよ」という一節が語源と言われる説です。



まぁ、これも結局は「専門家に任せるのが一番!」という意味なんで結局は一緒なんですがね。


餅は餅屋

餅は餅屋の使い方・例文!

さぁ、語源を知り意味を深く理解したところで実践に備えて例文を作ってみましょう。

最近は動画サイトなどで色々なモノの作り方や修理の仕方が紹介されています。

でも、本当に自分で出来るのかを見極めるのは難しいですね。

餅は餅屋の教えの通り、専門家に任せた方が良い場合も多々ありそうなので、私は躊躇してしまいます。


昨今のDIYブームに乗っかろうと、クロスの張替えに挑戦してみた。

ネット検索した際には簡単そうに見えたけれど、実際にやってみたらシワだらけ。

やっぱり餅は餅屋なんだね。


パソコンの調子が悪い・・・

下手にいじらずシステムエンジニアの息子にお願いしたら、すぐに直った!

餅は餅屋で息子に頼んで良かった。



どうでしょうか?

どの例文も専門家にはかなわないことが、伝わってきますね。


ちなみに、「餅は餅屋」はプロへの称賛を表す時にも使えるんですよ。

部長の奥さんが作る料理はおいしいですね。

えっ、テレビにも出ている料理研究家なんですか!

さすが、餅は餅屋ですね。


お隣のご主人。日曜大工が上手だとおもっていたら、本物の大工さんだとか。

さすが、餅は餅屋だね。



二通りも使い方があることわざって、めずらしいですね。


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まとめ

「餅は餅屋」江戸時代でもよく使われる言葉だったようです。

その証拠に、江戸時代後期の「上方(京都)いろはかるた」の「も」に使われていました。

因みに、「い」「一寸先は闇」・「ろ」「論語読みの論語知らず」・「は」「針の穴から天井のぞく」などです。


ちなみに、「餅」のない外国では、どんな風に言うんでしょうか?

英語ではこんな言い方をします。

  • Better leave it to a specialist.(専門家にまかす方が良いよ)
  • One should go to specialists for the best results.(最も良いの結果がほしいのなら専門家のところへ行くべきだ)
  • The experts know best.(専門家が一番よく知っている)

英語での表現をいくつかあげましたが、「餅」が外国にないのと日本語独特の比喩表現があるからかちょっと無理がありますね。

比喩表現は「餅屋」をその道に精通した「専門家」と比喩しているところですね。


英語でも何通りかの表現方法がありましたが、日本語でも別の表現方法がありますよ。

では、同義語を紹介しましょう。

  • 蛇(じゃ)の道は蛇(へび):その道の専門家はその道のことをよく知っていること。蛇のイメージからか悪いことに使われることが多い。
  • 海のことは舟子(ふなこ)に問え、山のことは樵夫(きこり)に問え:何事も専門家に相談するのが一番であるということ。
  • 仏の沙汰は僧が知る:その道のことは専門家に任せたほうがよいということ。
  • 弱くても相撲取り:どんなに弱い相撲取りでも、普通の人間に比べると力は強いことから、プロならば一流でなくても、一般の人より優れたものを持っていること。
  • 弓矢の道は武士が知る:物事はそれぞれその道の専門家に任せるのがよい。



などがあります。

同義語でも比喩表現がうまく使われていますね。

「同義語」とはいっても、まったく同じ意味ではありませんので伝えたいことにあわせて、上手に使い分けてください。

そうすれば、あなたの株が上がること間違いなし!です。


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