先日、上司から「君はいつも誰かに発破をかけられないと、動こうとしないね。もう少し自分で考えて行動したらどうだ?」と言われました。
上司から注意を受けたということはなんとなくわかるけど、「発破をかける」の意味がいまいちわからない…。
あなたも、そんなモヤモヤした経験をしたことはありませんか?
この言葉に限らず会話の中で、突然知らない言葉が出てきたら焦りますよね。
そのまま調べずに間違えた意味のまま捉えていたら、実は全然違う意味でさらに上司から怒られてしまった…!なんてことも( ̄▽ ̄;)
意味を知らずに後々困ってしまう前に、一緒に学んでいきましょう!
それでは「発破をかける」の意味や使い方を分かりやすく紹介しますね!
発破をかけるの読み方・意味とは?
「はっぱ」とありますが、決して「葉っぱ」では無いので注意してくださいね。
意味からも分かるように、「きみはいつもよく頑張っているけど、ここはもう少しこうするといいんじゃないかな?」という優しい指摘や応援の仕方のようなニュアンスではありません。
どちらかというと「きみは、そんな仕事ぶりでいいと思ってるのか?もっと、しっかりしなさい!」といった激しい言葉で相手を指摘するニュアンスです。
ただし、相手は怒っているのではなく、あえて厳しい言葉を掛けて相手を激励してるという意味ですね。
では、「発破をかける」の「発破」には一体どんな意味があるのでしょうか?
次は「発破をかける」の詳しい語源についてご紹介しますね!
発破をかけるの語源とは?
「発破をかける」の「発破」とは鉱山での作業や土木工事などにおいて、爆薬を使って岩や建物などを爆破する作業のことやその作業に用いる火薬のことを表します。
あなたも、テレビなどで爆破の光景を見たことがあるのではないでしょうか?
建物などを勢いよく爆破するように、激しく力強い言葉を掛けることに例えて生まれたんですね。
では、ここまでで意味や語源を学んだところで、次はこのことわざの具体的な使い方や例文についてご紹介します!
発破をかけるの使い方・例文!
発破をかけるを使うのに、気を付けなければいけないことは大きく分けて二つあります。
- 自分のイライラしてる気持ちを相手にぶつける時には使わない
- 自分より目上の人には使わない
まず一つ目ですが、イライラを発散するためだけに激しい言葉をかけることは、その後の相手の事を考えず自分のストレスを発散することしか考えていないので「発破をかける」とは言いません。
くれぐれも、相手のことを考えたうえであえて厳しい言葉を掛けて、言葉を掛けた相手がその後ちゃんと行動が改善されているか、いい方向に向かっているかをしっかりと見守ることが大切なんですよ。
次に二つ目は、部下が部長に「もっと手早く作業をしなさいとよく部長から発破をかけてもらいまして…」などと話しているのを耳します。
しかし「発破をかける」という言葉は先程書いた通り、あえて激しい言葉を掛けて相手を激励するという意味があるため、目上の人に使うことは間違いなんです。
では、目上の人に対してはどう言い換えればいいのでしょうか?
この場合だと「ご指導いただいた」などが正しい言葉ですね。
発破をかけるは、自分と同じ立場の人や部下などに使うのが正解!
- 「仕事の進みが遅い社員に発破をかけた。」
- 「彼はいつも発破をかけられないと動かない。」
などと使えることができますよ。
では、最後にこのことわざの類義語についてご紹介します!
まとめ
実はこのことわざは意味が独特なため、類義語を見つけるのが難しいんです。
「発破をかける」と似たような意味の言葉だと「力づけを与える」「気合いをかける」「奮起させる」「気持ちを掻き立てる」などがあります。
時々「発破をかける」と同じ意味の言葉として「檄を飛ばす」という言葉を使う人がいます。
しかし、これは自分の考えを人々に伝えるといった意味があるので、じつは「発破をかける」とはまた違った意味になるので間違いですね。
似たような言葉でも少しずつ意味が違ったりするので、実際に使う際はきちんとその状況に応じてことわざを使い分けることが大事ですよ!
みなさんも「発破をかける」ぜひ使ってみてくださいね!
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