「○○ちゃんってさ、男の子の前でキャラ違わない?」
「あー!わかる!いつもと全然違うー!あれ、猫かぶってるよね!」
今回は会話の中に登場した「猫をかぶる」という言葉についての解説をしていきます!
「猫」といえば可愛くてペットに大人気ですが、実際に頭から猫をかぶる…ことはとても難しそうです。
猫をかぶるとは、いったいどんな意味がある言葉なのでしょう?その語源や使い方も合わせて、一緒に勉強していきましょう!
これを読み終わった時には語彙力がグンとアップしていますよ!
猫をかぶるの意味・読み方は?
わかりやすくいうと、人に良く見られようとして「作っている」ぶりっこのようなイメージです!
ここで1つ、気になることがありませんか?なぜ「猫をかぶる」でそのような意味になるのでしょう?
こんなことを言われたら猫もいい迷惑ですし、そもそも猫じゃなくてもいいのではないでしょうか。
では、それを解明するために、「猫をかぶる」の語源を一緒に勉強していきましょう!
語源からその糸口が見えてきますよ!
猫をかぶるの語源とは?
「猫をかぶる」の語源を解説していきますね!
実はこの言葉には大きく分けて2つの説があると考えられています。
1つ目は、文字通りの「猫」が由来と言われている説です。
「猫」は、ペットとして大人気の可愛い動物ですよね!
猫を飼ったことがある人なら容易に想像できると思うのですが、実は猫って、甘えん坊で寂しがり屋のわりに、暴れん坊で手に負えない面も持っているんですよ!
例えば、猫をなでるとゴロゴロ甘えてきて、とっても可愛いですよね^^
そんな面は物腰柔らかいイメージですが、一度スイッチが入ると引っ掻くわ噛みつくわで、手に余るほどに暴れる猫もいます。
個々の性格にもよりますが、「猫」というくくりで考えると、ライオンやトラなどの猛獣と同じネコ科の動物です。
本能的に、そんな獰猛な面を持っていても何もおかしくはないんですよね!
昔の人はそんな猫の姿を見て、見た目は可愛く大人しくしていても、中身は貪欲だったり陰険だったり、何を考えているかわからないイメージを持ったのです。
そんな二面性がある「猫」の様子を「本性を隠して大人しそうに見せること」と例え、そんな人のことを「猫かぶる」というようになった、というのが1つ目の説です!
そしてもう1つは、「むしろ」の事を指している、という説です。
「むしろ」とは、わらで編んだ敷物で、よく時代劇なんかで出てくる、ゴザのような物。
実は「むしろ」のことを「ねこ」と呼ぶそうで、その「ねこ」を被ることを「知っていながら知らないということ」と、例えたんですね!
後に「猫」という漢字が当てはめられて、現在の表現になったと考えられています!
では次は「猫をかぶる」の使い方を勉強していきましょう!どんな活用方法があるのでしょうか?
猫をかぶるの使い方・例文!
「猫をかぶる」はどんな使い方が出来る言葉なのでしょう?
例えば
- 「小さい子どもは、初めて会う人には猫をかぶってしまう」
- 「出会った頃は猫をかぶっていたのかなぁ」
- 「彼女は猫かぶりのようだ」
こんな風に使うことが出来ますよ!
3つ目のように断定した言い方だと、少しネガティブな印象があります。
また、「猫かぶり」という表現も同じ意味で使えますので参考にしてみてくださいね。
近い意味では「借りてきた猫」という言葉もありますよ!
さいごに
では最後に「猫をかぶる」の類義語を紹介します。
「猫」が入っている言葉を集めてみましたよ!
- 「借りてきた猫」
- 「猫の目」
- 「猫なで声」
「かりてきたねこ」と読みます。意味は「普段と違ってとても大人しい様子」です!
これも猫の習性から出来た言葉なんですよ!
いつもと違う環境で、萎縮して大人しくしているようなニュアンスの言葉です。
「ねこのめ」と読みます。「物事や状況が、非常に変化しやすいこと」という意味がありますよ!
実際の「猫の目」も黒目が細くなったり丸くなったり、明るさや猫の気分で変わりやすいんです。そのことから生まれた言葉なんですよ!
「ねこなでごえ」と読みます。「猫が撫でられた時のような、機嫌を取るために優しく媚びたような声」
「猫」が語源の言葉で、猫が甘えているときの様子や声が基になっているんです!
うちの猫は餌を欲しがるときなんかは正に「猫なで声」で近寄ってきますよ。
今回は「猫をかぶる」について解説をしてきました!言葉の意味を掴むことは出来たでしょうか?
噂話なんかに多く登場する言葉ですね!しかし、多少は猫をかぶった方が上手くいく時もあるんですよ。
特にビジネスシーンにおいては接客業や営業職に言えるかもしれません!
それは噂話のような悪い意味ではなくて、人間関係を円滑にするのにほんの少しだけ取り入れるといいのかもしれません。
さて、これで今日もあなたの語彙力が1つあがりましたね!
「猫をかぶる」是非参考にしてくださいね!
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