家族で温泉にでも行こう!そんな話で盛り上がっていた時のことです。
おばあちゃんが、「私は年を取って、烏の行水だから温泉はいいわ。みんなで行ってきて」と言い出しました。
「烏の行水?」意味がわからないと、おばあちゃんがなぜ温泉に行きたがらないのかもわかりませんよね!
今回は、烏の行水について意味や語源や使い方の解説をしていきますよ!
実はこの言葉、私の生活には欠かせない、とっても身近なものについての言葉だったのです(^-^;
烏の行水の意味・読み方は?
パッと見ると「鳥」に似ていますが、一本線が足りないので気を付けてくださいね^^
ところでなんだか意外な意味だと思いませんか?
烏とお風呂には、関係があるようには思えませんよね。
では早速、「烏の行水」の語源を解説していきます!
言葉の語源を知ることは、その言葉の疑問を解決するのにピッタリなんですよ!
烏の行水の語源とは?
「烏の行水」の語源を解説します!
「烏」は日本中どこにでもいる、あの真っ黒い「カラス」のことですよね!
実はこの「烏の行水」はカラスの習性が元になっている言葉なんです!
なかなかカラスについて勉強する機会もないと思うので、せっかくですから簡単にカラスについて説明していきますね!
カラスは実は日本のみならず、世界中に生息している鳥です。
真っ黒い見た目から「不吉だ」とか、「魔女の手先だ」なんて言われることもありますが、実は昔から世界中の神話に登場しており、神の使いとしてあがめられてきた生き物。
また、鳥類の中でも極めて知能が高いと言われています!
記憶力や視力がとてもよく、人間の顔を覚えるという説まであるくらいです。
雛のころから育てると、オウムのように人の言葉を真似することも確認されています。
そんなカラスは都市部ではゴミを漁ったりと、よく目に余る光景が思い出されますよね。その為、ちょっと汚いイメージを持つ人も炒るかも知れません。
しかし、実はとても綺麗好きで、毎日のように水浴びします!
鳥にとって命とも言える「羽根」の汚れや寄生虫なんかを落としているんですね。
しかし、毎日のことなので長時間水浴びをするわけではなく、ほんの短時間で終わるそうです。時間にして1~3分!
もともと水鳥ではありませんし、それも納得ですね。
ちなみに、スズメやハトの水浴びはもっと短く数秒~数十秒だそうです。ここに来てもっと早いという衝撃の事実(;゚Д゚)!
ではなぜカラスが「烏の行水」の元になったのかというと、カラスは水浴びが大好きでよくその光景が見られていた為に、人間と比べてお風呂が短い様子を取り上げたのではないかと考えられます!
まさに目から鱗が落ちる!そんなカラスのお風呂事情でした!
ここでせっかくなので、「行水」の意味も紹介します。
「桶やたらい等にお湯や水をそそぎ、それを浴びて体を洗うこと、 入浴の一形態」です!
今時のお風呂は湯船にシャワーにジャグジーに…昔のお風呂とは随分とイメージが変わっていますね!
では次に、実際の活用方法を見ていきましょう!
烏の行水の使い方・例文!
「烏の行水」の使い方を紹介します!例文げあるてみますね!
- 「お風呂に長く浸かっていられなくて、いつも烏の行水なんだ」
- 「烏の行水ではなく、しっかりお風呂に入りましょうね」
こんな感じに使うことが出来ますよ!
私はお風呂が大好きなのでずっと入っていられますが、あんまり長く入っていられないという人もたくさんいますよね!
実際、お風呂は意外と体力を使いますし、時間ももったいない!なんて理由があったりして、男性やご年配の方はさっと済ませる方が多いようです。
さいごに
では最後に「烏の行水」の関連語を紹介していきます!
- 「腰抜け風呂」
- 「垢も身の内」
「こしぬけぶろ」と読みます。
入浴時間が長いことをののしって使う言葉です。
「あかもみのうち」と読みますよ。
垢も体の一部であるから、長湯して入念に体を洗うのもほどほどに!という、風呂好きの人をからかって言う言葉です。
あなたの入浴時間は早いですか?長いですか?
なんだかこれを見ると、入浴時間が早すぎても長すぎても何かしらを言われるイメージですね。
なんだか腑に落ちないものですね(;^ω^)
今回は、烏の行水について、意味や語源、使い方を解説してきました!
言葉の意味を掴むことは出来ましたか?
カラスの意外な習性から来ているということで、新たな発見があったのではないでしょうか?
なかなかカラスのことを学ぶ機会なんてありませんからね!
ちなみに、私はカラスよりも、実はスズメやハトの方が実際は「烏の行水」なのだと知ってなんだか衝撃でしたΣ(´∀`;)
カラスはとても水浴びが好きな鳥とのことなので、今度カラスを見つけたら観察してみるといいかもしれません!
「烏の行水」の水浴びを見せてくれるかもしれませんよ!
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