上司との会話中、こんな言葉が耳に飛び込んできました。
「先月入ってきた新人君、3日で音を上げちゃってさ~最近多いんだよねこういう人」
「ねをあげちゃって…って?」
何を言われたのかわからないまま、とりあえず「あはは…」と笑ってごまかしたあなた。
さて、上司はいったい何を言っているのでしょう?
今は「あはは」で誤魔化せても明日はそうとは限りません(;´Д`)
一社会人としてはしっかりとした受け答えをしていきたいものです。
今回は、音を上げるの意味や語源、使い方について解説をしていきますね!
語彙を増やして社会人としてスムーズな受け答えが出来る大人を目指しましょう!
音を上げるの意味・読み方は?
文面を見ると「おとをあげる」という読み間違いが多いので気を付けてくださいね!
しかし、なぜ我慢できずに声を上げることを「音を上げる」というのでしょうか?
特に「音」とは、なんのことなのか気になりませんか?
その理由を知るために「音を上げる」の語源を知っていきましょう!
そうするとこの言葉のことをもっと深くまで知ることが出来ますよ!
音を上げるの語源とは?
ではここで「音を上げる」の語源を解説していきます!まず言葉を分解して考えていきましょう!
「音」は、「おと」や、「ね」と読みますよね!
もともとは指示文字といって、絵としては描きにくい物事の状態を点や線の組み合わせで表した文字から成り立った漢字です。
「立」の部分が、取っ手のある刃物の象形と口の象形です。「言う」という意味を含んでいます。
そして、「口」の部分に一点加えた形から、「楽器や金・石・草・木から発するおと」を意味する「音」という漢字が成り立ったと言われていますよ!
一般的には「音楽」や物理的に何かがぶつかった時の「音」などの様々な意味がありますが、この「音を上げる」の場合の「音」は「弱音」という意味があるんです!
「弱音」の場合も「ね」と読むところから共通点が見えるのではないでしょうか?
そして「上げる」は物理的に「物をあげる」始め、たくさんの意味があります。
その中でもこの「音を上げる」の場合は「声を出す」という意味があるんです!
例えば、わかりやすいところだと「悲鳴を上げる」や「声を上げる」などの言葉もありますよね。
比較的、声を高らかに言ったりすることや、強い意思があるときに使えますよ!
つまり「音を上げる」とは「弱音をいう、弱音を出す」という意味になります。
「だったらそのまま弱音をいう」でいいじゃないか?と思ってしまいますが、「上げる」を使うことで「強い意思」が込められていることがわかりますよね。
この場合の「強い意思」は「もうだめだ~!」という弱い心が「強く出ている」といったニュアンスですよ!
では語源がわかったところで、次はその使い方について解説をしていこうと思います。
音を上げるの例文・使い方!
「音を上げる」の使い方を解説していきます!どんな使い方があるのでしょうか?
例文をいくつかあげていきますので、どんな使い方があるのか比べてみてください!
- 「こんなことで音を上げたらこれから先が思いやられるよ」
- 「いよいよ限界がきて音を上げてしまった」
- 「あまりの課題の多さに音を上げた」
3つの例文をあげてみました!全て「限界だ~もう無理だ~」といった様子が伝わってきませんか?
特に2つ目と2つ目はその当事者のセリフですよね!
もちろん、1つ目のように「誰かに対して」使うこともできますので覚えておいてくださいね!
さいごに
最後に「音を上げる」の類義語をまとめたので紹介しますね!
- 「匙を投げる」
- 「お手上げ」
- 「臆する」
「さじをなげる」と読みます!意味は「前途の見込みがないと諦めること」です。
例えば「彼女はダイエットがうまくいかなくて匙を投げてしまった」などと使ったりできますよ!
「おてあげ」と読みます。「解決する手段が全くないこと」という意味がある言葉です。
例えば「この金庫の番号を忘れてしまって…何したって開かないんだ!もうお手上げだ!」なんて使うことが出来ますね!
「おくする」と読みます。「気後れしておどおどすること」という意味がありますよ!
「みんなの前で発言するなんて、考えるだけで臆するようだ」などと使ったりしますよ。
いかがでしたか?今回は「音を上げる」の意味や語源、使い方について解説してきました!
「弱音を吐く」に近いネガティブな言葉でしたが、誰しもそんな経験がありますよね!
私は毎日、子供たちに振り回されて育児に音を上げてしまっています(;´∀`)
仕事でも家庭でも学校でも、そんな場面はたくさんありますが、ストレスを溜めてしまっては元も子もありません!
少しくらいは音を上げる時だってあっていいんだ!と肩の力を抜いていきましょう!
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