ビジネスマンのあなた、日々のお仕事お疲れまです!
ある時、あなたの働き方について家族や友人に
「夜を日に継いで働くなんて、ブラックなんじゃないの?」
こんなことを言われたらなんと答えますか?
「ん?夜を日にって…なんだろう?」
もし、言葉の意味がわからなかったらなんと返事をしていいかわかりませんよね!
誉められているのか怒られているのか…いや、ブラックということは悪いことなのでしょうか…?
今回はそんな「夜を日に継ぐ」という言葉について、意味や語源、使い方を解説していきますね!
夜を日に継ぐの意味・読み方は?
「夜」を「よる」と読んでしまう間違いがとても多いので、気を付けてくださいね!
冒頭の例文は「徹夜して働くなんて、ブラックなんじゃないの?」と言っていたんですね、納得です!
しかし、なぜ「夜を日に継ぐ」が「徹夜」のような意味になるのでしょうか?
これはとても昔からある言葉で、ある有名な歴史上の人物が由来と言われています!
では、早速その語源について解説していきますね!
夜を日に継ぐの語源とは?
「夜を日に継ぐ」は中国の「孟子(もうし)」の書物が語源。
「孟子」とは、中国の儒学者で「孔子(こうし)」の影響を受けたと言われています。
儒学では孔子についで、とても重要な人物であります。
孟子が書いた「離婁篇の下(りろうへんのげ)」の中に「夜を日に継ぐ」の基になる言葉があります。
そこでは「仕事などのある事を、昼からその日の夜も徹夜でやり続ける。」その様なニュアンスの使い方をしていたそうです。
また、夜から次の日の夜まで。という説もあるようです!同じ事を続けるにはとても長い様子が伺えますね。
では、「夜を日に継ぐ」をバラして考えてみましょう。
「夜」は、日の入りから日の出までの暗い間のことを指します。
「日」は、太陽、日射し、日の出から日没までの間、昼間を指しますね。
そして「継ぐ」は、前の者の仕事や精神を引き続けて行うこと、後を継ぐこと。などという意味があります。
つまり、「夜から次の日の昼間まで続けて行うこと」という意味になりますね!
「何か」の作業が忙しいから徹夜するのですが、普通は「忙しい」と表現するのが自然だと思いますよね。
しかしそれを昼間~夜~昼間と時系列で表すなんて、なかなか思い付かない発想です!
ちなみに、この他にもたくさんの孟子の言葉が日本に伝わっています。
残念ながら、「夜を日に継ぐ」がどのように日本に伝わったのか、その経緯は不明です。
しかし、他の孟子の言葉もたくさん伝わってきているなことから、そう考えれば「夜を日に継ぐ」も他の言葉と共に伝わってきたのでしょう。そう考えれば何も不思議はありませんよね!
それでは、「夜を日に継ぐ」にはどんな使い方があるのかを見ていきましょう!
夜を日に継ぐの使い方・例文!
せっかく覚えた「夜を日に継ぐ」ですので、使い方もしっかり覚えていきましょう!
実際にどんな使い方が出来るのでしょうか?例文をあげてみます。
- 「受験の為に、夜を日に継いで勉強する」
- 「あまりに面白い本だったので、夜を日に継いで読んでしまった」
このように、勉強や仕事なのどの、1つのことを続けてやる時、やった時に使える言葉です。
夜を日に継いで○○のように、そのことに繋げて使うのが一般的です。
また、まれに「日を夜に継ぐ」と表現する人がいます。
文章だけを見ると意味としては伝わりますが、この使い方は間違いなので使わないように気を付けてくださいね!
さいごに
それでは、ここで「夜を日に継ぐ」の類義語をいくつか紹介したいと思います!
- 「昼夜問わず」
- 「ひねもす」
- 「連日連夜」
「ちゅうやとわず」と読み「昼も夜も関係なく」という意味がありますよ!
例えば「隣の赤ちゃんは昼夜問わず泣いているなぁ」などと使ったりします。
「一日中、朝から晩まで続く」という意味です。例えば「今日は読書にひねもすのだ」などと使ったりしますよ!
ニュアンスとしては「終日」に近い言葉ですね。
「れんじつれんや」と読みます。「毎日毎夜、たえず」という意味の言葉です。
「最近、連日連夜迷惑メールが届いて困っている」などと使うことが出来ますよ!
いかがでしたか?今回は「夜を日に継ぐ」についての解説をしてきました!
孟子の言葉からきているということで、彼の言葉が現代でも使われていることがわかりましたね!
言葉は少しずつ意味が変わっていくものですが、大昔からほぼ同じ意味でこのように使われているとは、とても感慨深いものですよね。
読み方もしかり、「夜」と「日」が逆になってしまったりの間違えた使い方が多くありますので、周りに惑わされないよう、意味と語源をしっかり覚えて正しく使っていきましょう!
正しい日本語が使えるように、たまには夜を日に継いで勉強するのもいいかもしれませんね!
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