「あいつ!親の顔をつぶすなんて、全くなんてやつなんだ!」
さては、こんな風に使う言葉「顔をつぶす」
「顔をつぶす」とはどのような意味があるのでしょう?
「つぶす」ということは、寝ていたお父さんの顔でをうっかり踏みつぶしてしまったのでしょうか…
今回は「顔をつぶす」の意味や語源、使い方について解説していきますね!
まずは意味からいきますよ!
顔をつぶすの意味・読み方は?
冒頭のお話は物理的に顔を踏んだわけでなく、お父さんの名誉を傷つけてしまったわけですね!
いったい何をやらかしたのでしょう…
それはさておき、なぜ「顔をつぶす」がそのような意味で使われることとなったのか気になりませんか?
では、その語源についても早速解説していこうと思います!
顔をつぶすの語源とは?
「顔をつぶす」の語源について勉強していきましょう!まず、この文章を分解してみます。
「顔(かお)」。これはおのずと知れた「顔面」のことですよね!
他にも、表情、顔つき、面目、名誉、団体の代表、物の表面など、何かを指すことにも例えとしてよく使われます。
「つぶす」これにもいくつか意味がありますよ!
- 力を加えて面との形をくずすこと
- 本来の動きが出来ないようにする、役に立たなくすること
- 体面や心の平静を失わせること
- 空いている時間、他のことをして過ごすこと
などがありますね!
その中でも「顔をつぶす」に当てはまるのは③の「体面や心の平静を失わせること」です。
「顔」には、「その人の名誉」という意味がありましたよね。正しく「その人自身」を指しています。
「つぶす」には「体面、つまり名誉を失わせること」という意味がありました。
このことから、「顔をつぶす」は「その人の顔となる名誉を失わせること」という意味になるわけですね!
こうやってきくとどんな恐ろしいことをしてくるんだ…?と少し怖くなりますが、落ち着いて考えていきましょう。
「顔をつぶす」は実際にどのような使われ方をしているのか、次はそこにスポットを当てていきますよ!
顔をつぶすの使い方・例文!
ここでは「顔をつぶす」の例文をあげていきます。
どのように使っているのかその場面をイメージしながら読んでみてくださいね!
- 「彼に顔をつぶされるなんて、恩を仇で返されたようだ」
- 「僕の余計な一言で、課長の顔をつぶしてしまった」
- 「あいつの顔をつぶしてやった」
3つの例文をあげてみました!
このように「顔をつぶした側」「顔をつぶされた側」どちらからも使うことが出来ますね。
顔をつぶしたのが、故意にでも、何かの拍子の結果、つぶしてしまった場合でも使うことが出来ます。
ちなみに3つ目ですが、すごくストレートな表現にしてみました。
実際使うには刺激的ですし、おすすめは出来ませんが一番わかりやすく伝わりやすい使い方だと思います。
さいごに
それでは「顔をつぶす」の関連語を紹介したいと思います。
類義語だと…
- 「顔に泥を塗る」
- 「足蹴にする」
- 「名折れ」
「かおにどろをぬる」と読みます。意味は「面目を失わせること」などがあり、「顔をつぶす」とほぼ同じ意味です。
どちらも「顔」がついていることから「名誉」という点で共通点が感じられますね!
例えば「親の顔に泥を塗る」などと使うことがあります。
「あしげにする」と読み「足で蹴り飛ばすこと、ぞんざいに扱ったり、ひどい扱いをすること」という意味がありますよ。
例えば「こんな風に足蹴にされるなんて、信じられない!」などと使ったりできます。
「なおれ」と読みます。「名誉を傷つけられること、名を汚すこと、不名誉」などの意味がありすますよ。
時代劇で「武士の名折れ」なんて、よく使われますね!
また、反対語には、「顔を立てる」があります。
「かおをたてる」と読み「相手の名誉が傷付かないように守ること」などの意味があり、「顔をつぶす」とは真逆の意味を持ちます。
これも「顔」が「名誉」という意味で共通していますね。
例えば「ここは先輩の顔を立てておこう」などと使ったりしますよ。
今回は「顔をつぶす」の意味や語源、使い方について説明してきました!言葉の意味を掴むことは出来ましたか?
相手の名誉を傷つける、とてもネガティブな意味でした。
「つぶす」は一般的には空き缶をつぶすとか、物理的に物をつぶすとう意味がありますよね。
パッと頭に浮かぶのはこちらではないでしょうか?
この場合の「つぶす」は「名誉を傷つける」という意味ですが、それだけではなく本当に顔を殴ってつぶされてしまうような怖いニュアンスまで感じ取れますね。
言葉は時には武器のように攻撃出来るものです。
尚更、日頃から正しい意味で使っていきたいですね。
そもそも「顔をつぶす」そんな目に合ったり、合わせないような人間関係を築けるのが一番いいのかもしれませんね!
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