「○○さんってあんなこと言うから顰蹙を買うのよねぇ!」

こんな風に噂話などで使ったりする言葉なのですが、どんな意味があるのでしょう?


顰蹙を買う


難しい漢字だと身構えてしまいますが、意味を知ってみると意外と身近な言葉だったりするんですよ!

今回は、顰蹙を買うの意味や読み方、使い方について紹介します。

では早速勉強していきましょう!



顰蹙を買うの意味・読み方は?


「顰蹙を買う」は「ひんしゅくをかう」と読みます。

「人から嫌がられる言動をして、嫌われ、軽蔑・非難されること」という意味があります。



なんだかネガティブな印象ですね。

ですが、考えてみるとそんな人ってあなたの周りにもいませんか?

そしてあなたも顰蹙を買ってしまったこと、一度や二度はあるのではないでは…。


普段あまり見かけない漢字が使われていて難しい言葉に思えますが、意外と皆に経験があることなんですよね!

そこで気になるのが「顰蹙を買う」で何故このような意味になるの?

早速、語源を説明していきますね!


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顰蹙を買うの語源とは?

「顰蹙を買う」の語感を解説していきます!

まずは「顰蹙」とはなんなのか?そこから考えていきましょう。

1つずつバラしてみます!

  • 「顰」
  • ひん、しか(める)、ひそ(める)と読みます。

    意味は「顰めっ面(しかめっつら)しかめる、ひそめる。顔をしかめる、眉間にしわを寄せる」です。

  • 「蹙」
  • しゅく、せき、せま(る)、しか(める)、つつ(しむ)、などと読みます。

    意味は「しじむ(縮まる)、せまる、促す、顔をしかめる、つつしむ」と、意外にもたくさんの意味があります。



そして「顰蹙」は「顰めっ面(しかめっつら)」と、縮まるという意味の「蹙む(しじむ)」から来た言葉で「不快に感じ顔をしかめること、眉をひそめることという意味になります。

いずれも共通して「顔をしかめる」という意味があるんですね!

顔をしかめるということは、何か不快になった、嫌なことがあったということです。

単語のみならず単体の漢字だけでもその意味があるなんて、よっぽど嫌な時に使うのでしょうね。


次に「買う」です。

もちろん「購入する」意味が一般的ですが、その他にもこんなに意味がありましたよ!

  1. 代金を払って自分の所有とする
  2. 自分のしたことがもとになって、好ましくないことを身に負う
  3. 進んで身に受ける
  4. 価値を認める



普段から何気なく使っている言葉ですが、こんなに多くの意味があったんですね!

この場合は「自分のしたことがもとになって、好ましくないことを身に負う」という意味が当てはまります。


「反感を買う」や「怒りを買う」など聞いたことはありませんか?

「顰蹙を買う」も使い方としてはこれらと同じです。

つまり「顰蹙」=「人を不快にさせる」、「買う」=「人に嫌われること」という表現になったということですね!

そんな「顰蹙を買う」ですが、実際の会話ではどのように使うことが出来るのでしょう?

使い方にもスポットを当ててみましょう!


顰蹙を買う

顰蹙を買うの使い方・例文!

「顰蹙を買う」の使い方を紹介します!

例文を出しますので、使っている場面を想像してみてくださいね!

  • 「彼、いつも掃除をサボるから顰蹙を買うんだよな」
  • 「どうやら僕はみんなから顰蹙を買ってしまったようだ」

2パターンの例文を出してみました!

まず1つ目は、嫌な思いをした人が言ったセリフ。

「彼」がいつも掃除をサボるからそれを不快に思っているんですね。


では2つ目はどうでしょう?これは自分の行動では周りに嫌な思いをさせてしまった!というセリフですね。

「僕」が顰蹙を買ったという状態です。


このように嫌な思いをさせてしまった本人、嫌な思いをした周りの人、どちらも使うことが出来る言葉です!

自分にそのつもりがなくても、人が不快に思ったら「顰蹙を買う」と表現できますよ。

その点は所謂セクハラやパワハラと同じですね。

もちろん、わざと自分から嫌われることをする人はあまりいないと思いますが…


ちなみに基本的には「顰蹙を買う、買った」という表現です。

「喧嘩を売った」などのように「売った」という表現がある言葉もあります。

しかし、「顰蹙」に関しては「買った」のみで、「売る、売った」と表現することはありませんので気をつけてくださいね!


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さいごに

では、「顰蹙を買う」の類義語を集めてみましたのでいくつか紹介しますね!

  • 「不興をこうむる」
  • 読み方は「ふきょうをこうむる」です。機嫌が悪いこと、特に目上の人の機嫌をそこなうこと、という意味があります。

  • 「反感を買う」
  • 「はんかんをかう」と読みます。意味は「反感を持たれる、反発される」です。

  • 「不評を買う」
  • 「ふひょうをかう」と読みます。意味は「悪い評判を受ける」です。



いかがでしたか?今日は「顰蹙を買う」の意味を解説してきました!

自分が気づかないうちに相手に嫌な思いをさせてしまうことって多々あると思います。

もしかすると人間関係とは、自分がどう思うかも大切ですが、相手がどう思い、どう受けとるかもポイントなのかもしれません。

そんなつもりがなくても「また顰蹙を買ってるよね」なんて言われたらとても悲しいですよね。


この言葉を知ったことで、そんな戒めにもなったのではないでしょうか?

噂話には使えますが、そんな風に言われないような人間関係を築きたいですね!


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